夜の翼

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Qobuz~準備編

2023-11-12 04:44:44 | オーディオ

■音楽の聴き方を変える

音楽を聴くのが好きだ。

その聴き方については、聴き始めた頃と意外と変わっていない。

FMラジオのエアチェックから始まったが、円盤を買えるようになってからは

円盤中心の聴き方が続いている。

レコードの時代はさほど長くなく、ずっとCDということになる。

10年ほど前に、CDを直接聴く方法からリッピングした音源を聴くファイル再生に移行して現在に至っている。

ファイル音源をダウンロード購入することもあったが、mp3などの不可逆圧縮音源は音が悪いため基本的には利用せず、CDクオリティ以上の音源にしていた。

ただし、DACはハイレゾに対応しているはずなのに、つい最近までハイレゾ音源が再生できなかったため、

結局CDリッピング音源を聴くことがほとんどだった。

結局、ファイル再生に移行してからもCD中心の状況は変わらず。

 

そして、今やストリーミングが主流となりつつあるが、そのほとんどが圧縮音源のため、利用する気になれない。

海外ではTIDALやQobuzなどのハイレゾストリーミングサービスが提供されていたものの、国内では正式にサービスが提供されていなかった。

しかし、ついにQobuzが国内でサービスを開始する。

しかも、ハイレゾ音源のダウンロード販売で実績のあるe-onkyoを買収しての参入である。

 

これを機に音楽の聴き方自体を変えようと思っている。

基本はストリーミングで聴いて、気に入ったらダウンロード購入する。

音楽に限らず、ネットコンテンツの怖いところは、いつネット上から消えてなくなるか分からないところだ。

お気に入りの曲はローカルで保存しておきたい。

当然ストリーミングサービスで配信されていないものやダウンロード販売していないものは、これまでどおりCDをリッピングして聴くことになる。

CDの収納場所も限界を迎えつつあるので、今後はなるべく場所をとらないような聴き方にしたいということもある。

ただ、これってレンタルCDで聴いて気に入ったらCDを買うのと大して変わりがないことに気づいた。

あるいは、オンデマンドの高音質ラジオを聴くようなものなのかもしれない。

 

 

■ハイレゾストリーミングサービスの選択

さて、ハイレゾストリーミングサービスを利用するに当たっての条件を整理してみると、

①邦楽も含めたコンテンツであること

②音質はCD(44.1kHz/16bit)以上のものであること

ということになる。

 

個人的に①の条件は外せない。

いわゆる洋楽だけを聴くわけではないからだ。

だから、国内向けサービスを提供していないTIDALは利用するつもりがない。

②については、ハイレゾストリーミングサービスとはいえ、全ての曲がハイレゾとは限らないので、非ハイレゾ音源の標準音質はCD以上でないと困る。

 

という条件を考えると、第1候補はQobuzになる。

e-onkyo musicを取り込んでダウンロードサービスと統合される予定ということなので、自分の聴き方にぴったりだ。

このほかに条件に合うサービスはないかなと思っていたら、Amazon Music HDというのがあるじゃないですか。

料金は抑えられているが、HDつまりハイレゾでどんな曲が提供されているのかちょっと分からない。

また、対応する機器の種類が少なく、コントロールアプリが使いにくいものが多いという評判なので、

現時点ではQobuzが使えないときの押さえといったところだ。

 

 

■ハイレゾストリーミングサービスに必要なもの

ハイレゾストリーミングサービスを利用するのに必要なものを整理してみる。

第1候補のQobuzは、プランの詳細などようやく国内サービスの全容が明らかになってきた。

プランについては、海外サービスと同様だった。

①ダウンロードの割引の有無

・Studio:ストリーミングに加えハイレゾダウンロード(定価)が利用できるプラン

・Sublime:ストリーミングに加えハイレゾダウンロードが最大60%OFFになるプラン

②利用できるアカウント数:ソロ(1)、デュオ(1+1)、ファミリー(1+5)の3種類

この2つの条件の組み合わせになる。

Studioプランは年払いのほかに月払いも選択できるが、Sublimeプランは年払いのみ。

なお、各プランでストリーミングサービスの内容に差はない模様。

 

まずは、スタジオソロの月額プランで様子を見ることになるが、その料金は月額1480円(年間プランの月額換算だと月額1280円)。

スタジオソロの海外サービスの料金からすると、昨今の円高を反映してもっと高くなるかと思いきや、意外と戦略的な価格にしてきた。

この辺は、現在国内で唯一利用できるハイレゾストリーミングサービスであるAmazon Music HDを意識しているものと考えられる。

(Amazon Music HDは月1080円(Amazon Prime会員は980円))

この価格なら、自分の場合はハイレゾダウンロードもできるQobuz一択になるだろうか。

 

あとは利用環境だが、デスクトップ用(Windows/Mac)、スマホ・タブレット用(Android/iOS)の専用アプリが用意されている。

PC利用の場合、ブラウザで直接聴くこともできるようだ。

自分の場合は、デスクトップ用のアプリを利用することとなるが、現在使用しているプレーヤーソフトTuneBrowserのようにASIOに対応していれば、

現在と変わらずDiretta経由で再生できるので他に機材はいらない。

ハイレゾを売りにしているストリーミングサービスのデスクトップアプリがASIOに対応していないとは考えたくないが、果たしてどうだろうか。

 

Qobuz純正のデスクトップアプリがASIOに対応していない場合は、Direttaが使えないので、

Qobuzに対応したネットワークプレーヤーかネットワークトランスポートを使うことになる。

RMEのADI-2 DACというDACを既に持っているので、このDACにネットワークプレーヤートランスポート(DACなし)を追加するのがいいようだ。

 

PCオーディオのための機器としては、USB-DACはかなり一般的になっており、種類も多く、幅広い価格帯から選ぶことができる。

それに対して、ネットワークオーディオ用の機器はそこまで一般的ではなく、デスクトップオーディオ用となると選択肢がかなり狭くなる。

現在考えている選択肢は3つ。

 松:SFORZATO DST-Lacerta

 竹:ifi-audio ZEN Stream

 梅:Linplay WiiM Pro

 

ZEN Streamは、出力端子はUSB以外にS/PDIF同軸とWi-Fiがあり、TIDALとQobuzに対応している。

Amazon Musicには対応していないが、ROON Readyの認証はとっている。

 

ストリーミングサービス(ほぼ)専用のストリーマーなので、これで決まりかなと思っていたら、SFORZATOからDST-Lacertaが登場した。

ハイエンドネットワークオーディオ機器を扱うSFORZATOとしては、サイズも価格もかなり「リーズナブル」。

出力はUSB専用であるものの、TIDALとQobuzのほかに、Amazon Musicにも対応している。

ROON Readyは未認証ではあるが、一応ROONで使えるらしい。

さらに、汎用PCではなく専用のオーディオ機器としてDiretta Targetにもなる。

機能的には(たぶん音質的にも)申し分ないが、価格はZEN Streamの倍以上だ。

 

LinplayのWiiM Proは非常に多機能で、ほぼ全てのストリーミングサービスに対応し、ROON Readyの認証までとっている。

入出力端子の豊富で、デジタル入力端子もあるし、DACも搭載しているのでアナログ出力の機能もある。

しかも、価格は圧倒的に安い。

まあ、オーディオ機器というよりはガジェット的な立ち位置の機器ではあるが、とりあえず導入するのをためらわない機能と価格が魅力だ。

 

自分の場合、PCのLANポートとDACの入力端子がそれぞれ複数あるので、既存のDiretta Targetとネットワークトランスポートとの併用が可能となる。

Direttaの効果がとても大きいと感じているので、Direttaをやめることは考えていないが、

どの機器を選択したとしてもストリーミングコンテンツをDiretta経由で聴くことはできない。

Direttaは、現在と同様ローカル音源の再生専用となる(と思っていた)。

 

■ROON with Qobuz という選択肢

しかし、である。

ROONを使えば、ネットワークトランスポートを導入しなくともQobuzをDiretta出力できることが分かった。

 PC(ROON with Qobuz) →(LAN)→ Diretta Target PC →(USB)→ DAC

 

Qobuzのデスクトップアプリを使うのではなく、ROONにQobuzのストリーミングライブラリーを取り込んで

ROONの中でストリーミングデータとローカルデータを統合してしまう。

この構成の場合、PCがROON CoreとROON Outputを兼ねるので、ROONの伝送プロトコルRAATの恩恵に預かることはできないが、

PCがDiretta HostとなってROONの出力先としてDiretta Targetを指定することができる。

何ならROONのレンダラーとしてJPLAY Femtoを使うことも可能かもしれない。

(ROONでは、自前のレンダラーの他に一部の外部レンダラーを使えるらしい。)

 

この構成なら、新たなハードを追加せず現行の機器のままでOKだ。

ROONも月単位で契約できるので(利用料はかなりお高いものの)、ネットワークトランスポート購入前に使ってみることができる。

Qobuzには無料のお試し期間があるようなので、この間にROON+Qobuz+Direttaの運用を試してみることにしよう。

 

ということで、

 ① QobuzのデスクトップアプリでDiretta出力ができるかどうか確認する。

 ② ROON with Qobuz+Direttaをとりあえず試してみる。

 ③ ①及び②で問題があればネットワークトランスポートの導入を考える。

ということにしようと思う。

 

ついに、長年続いてきた円盤中心の音楽鑑賞スタイルとお別れできるのだろうか。



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