夜の翼

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「BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -」参戦記

2023-02-19 04:44:44 | ライブ

あの武道館10Days以来久々のBABYMETALのライブ。

直前まで幕張のイベントホールだと勘違いしていたが、2020年の幕張と同じく展示ホールの方だった。

参加を最後まで渋っていた嫁メタルを何とか口説いて、2人での参戦となった。

いろいろ事情があって行けるかどうか微妙な状況であったが、なんとか行けるだろうという判断で幕張へGO!

 

その前日にライブでの感染対策ガイドラインが改定され、マスクをしてなら声出しOKとなった。

武道館のライブの時にこんな感想を書いていた。

 

 ライブで声を出せないのがこんなに苦しく、辛いなんて。

 次こそは、心おきなくライブを楽しみたい。

 

BABYMETALは持っている。

俺はツイている。

「普通」のライブの最後となった幕張の地でほぼ「普通」のライブにまた参加できる。

 

今回は嫁メタルと2人での参戦となったため、並PITになった。

嫁メタルは「SILENT MOSH'SH PIT」と名前が変わった安全地帯での鑑賞の予定。

前回の幕張では初の超MOSH'SH PITで、WALL OF DEATH最前線になりかけたが、今回は並PITなので、PIT後方でじっくりと構える予定。

 

幕張には午前中に到着したが、風が強く体感温度はかなり低い。

とりあえずほとんど空きがなかったコインロッカーを確保して、物販に向かったが、

前回は室内だったのに、今回はこの寒風の中、物販会場が屋外。

しかもかなり長蛇の列になっていたので、物販に並ぶのは早々に諦めて、ライブ後に余りものを物色することにした。

 

今夜の宿は東京ドームの時の泊まったホテルにした。

良い想い出だけがあるその時のホテルは、立地がいい割にはリーズナブルなので、今回もそこにした。

 

ホテルのチェックインの時間が遅かったので、会場に戻るのが遅くなってしまった。

整理番号がかなり早い方だったので、早く会場についていれば、並PITとはいえもう少しいい場所を確保できたかもしれないが、気にしない。

今回も不織布マスクの上からSAVIOR MASKを装着するドレスコードだが、武道館の時とは違い、声が出せる。

ようやく「普通」のライブに近づいた。

 

会場の照明は比較的明るく、ステージの構成がだいたい分かる。

神バンドの機材が並んだステージの反対側にキツネ様のオブジェがあり、それを通路でつなぐ広島型。

スクリーンは4隅にあり、半透過型だがかなり明るく高精細で見やすい。

例によって会場内に流れている曲をShazamに聞かせると、サバトン、BMTHが多め。

今までかかったことのないと思われる自分は名前すら知らないバンドの曲も多かった。

開演時刻に近くなったことろに、BMTHの「Throne」がかかった。

 

開演予定時刻を10分ほど遅れて客電が落ち、いつものように映像が流れ始めた。

それが終わると、通路にローブをまとった10人の使徒が登場。

武道館とは違い、マスクをしていないから若い女性だということは分かった。

あれ、これは武道館に引き続きさくら学院OGの登場なのか。

マスクはしていないが、遠すぎて誰が誰かはもちろん不明。

 

広島型のステージだから、キツネ様がいるステージ向こう正面側から登場かなと思ったら、果たしてそうだった。

そこに現れたのは鉄剣の玉座に座って歌うSU-METALだった。

曲はやはりリリースされたばかりの新曲「METAL KINGDOM」。

しっかり椅子に座って歌うのも、手袋をつけて歌うのも初めてじゃなかろうか。

光沢のある黒の手袋をした左手にマイクを握って歌うSU-METALの横顔がスクリーンに映った。

ああ、たまらん。

SU-METALはやはり自分にとって特別すぎる存在だ。

スタンディングでステージが遠かったせいか、玉座が3つあったのは気がつかなかった。

約2年ぶりのライブ、しかも新曲なので、正直SU-METALは恐る恐る慎重にこの新たなアンセムを歌っていた。

 

2曲目は「Divine Attack」。

この曲は音源で聴くのとはかなり印象が異なる。

ライブで聴くとかなりヘビーで聴きごたえがある。

メロスピ系のRORやアルカディアよりはるかにヘビーに聞こえた。

1曲目はMOAMETALとSU-METALの2人と10人の使徒という構成だったが、ここからは予想どおり3人構成。サポートはMOMOKOさん。

現時点でサポートメンバーになれるのは、彼女以外にないよね。

 

3曲目以降はライブの定番曲が並んだ。

武道館のセットリストとほぼ変わらない。

ニューアルバムの曲をガンガンぶち込んでくるかと思いきや、さすがにそこまでドS仕様のセットリストではなかった。

 

実は一番驚いたのが「ド・キ・ド・キ☆モーニング」。

この曲を演奏すること自体驚きだったが、あれ、ステージに6人いないか。

BABYMETALの向かい合わせで、赤の入った古いBABYMETAL風の衣装を着たゴーストがいた。

円形の移動ステージ(通称ルンバ)は2台あったようだ。

幕張の悪い音響では分かりにくかったが、やはりゴーストのSU-METAL役が歌をうたっていたようだ。

 

この演出の意味を考えてみた。

これは当初予定された20201010用の演出で、武道館では会場の都合でできなかったものなのか。

さくら学院なきあと、アミューズキッズたちの活動の場を作っているのか。

ともかく10 BABYMETAL YEARSで総括したこれまでのBABYMETALとこれからのBABYMETALをつなぐライブとして、この「BABYMETAL RETURNS」が位置づけられているのは間違いない。

 

ここに登場したBABYMETALのゴースト3人は、10人の使徒のうちの3人だろうが、マスクもローブもしておらず、顔を出していたので、ライブに来ていた元父兄によってすぐに特定されたようだ。

SU-METAL役は、やはりさくら学院出身者でSU-METALの同じ広島のスクール出身。

さくら学院時代から歌での活躍が嘱望されていた子である。

MOAMETAL役もさくら学院出身だったが、もう一人はさくら学院ではないアミューズキッズ。

SU-METAL役の子より年齢が下の子がさくら学院出身者に1人しかいなかったので、学外から補充したらしい。

気になったのはその年齢。

SU-METAL役が16歳、MOAMETAL役が14歳。

最初の武道館後、初のヨーロッパツアーに行った時のBABYMETALメンバーの年齢と同じなのは、たまたまなのか。

BABYMETALは4月のニューアルバムリリース後、ヨーロッパへライブツアー(サバトンのサポートだが)へ行く。

棺桶の演出といい、あの時のBABYMETALを強く意識しているような気がしてならない。

 

この演出でちょっとぽかんとしていると、断片的に聞いたことのある曲が流れてきた。

断片を聴いていて一番聞きたかった「Light and Darkness」だ。

メロディーがこれまでになくJ-POPというよりは歌謡曲に近いように感じていたが、ライブで聴いた「Light and Darkness」は、曲名のとおりメロディーとバックのコントラストが非常に大きく魅力的。

メロディーはそれほど歌謡曲ぽさは感じられず、J-POPのバラード的で、SU-METALの歌を堪能できる曲。

サビあたりで大神様のギターソロが入ったが、このギターの音が素晴らしい。

思わずハッとして神バンドのいるステージを振り返ってしまったほどだ。

使っているギターは小神様のバーガンティー。非常にいい音に仕上げてくれた。

 

SILENT MOSH'SH PITで大人しく見ていた嫁メタルは、新曲はバラードばかりでつまらないと言っていた。

嫁メタルは「PA PA YA」みたいにノリのいいはじけた曲が好きだからこういう感想になる。

この曲はライブで歌うのは相当難しい。これまでの最高難度かもしれない。

SU-METALは初披露ということもあり、かなり慎重になっていたが、完成度が増してくれば、「紅月-Unfinished version-」を超える可能性もあると思っている。

 

ラストはやはり「THE LEGEND」(仮題COFFIN)だったが、この日初披露された2曲が2月と3月のシングルになるのだろう。

「ギミチョコ」のあたりで音ズレはあったが、曲の途中で修正されていた。

これまでもBABYMETALのライブでの音ズレはないわけではなかったので、個人的にはそれほど気にならなかったが、ないに越したことはない。

何回か使ったことのある幕張でもこういうことが起きるので、ライブのセッティングは難しいんだね。

 

今回はDAY1、DAY2となっていたのでセットリスト自体は2日間とも同じかと思っていたが、最後の紙芝居では、何か気を持たせる言い回し。

明日なんかあるの?

前回の幕張ほどの充実感はなかったが、SU-METALの歌が聴けることの幸せとBABYMETALの今後の活動への期待感を十分噛みしめた。

 

今回は並PITだったので、モッシュとは無縁かと思いきや、そこはBABYMETAL、そんなことはなく、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のころにはサークルができあっていたが、今回はちゃんと退避場所を確保できたので、余裕を持って他のメイトさんたちのモッシュを見守ることができた。

 

2日目には参加しなかったが、情報はしっかりチェック。

セトリは同じだったが、やはりいろいろ発表があった。

4月1日、2日にFOX DAYにぴあアリーナMMで行われる「BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -」と題されたライブ、名前からして今回の幕張と対になっているようだ。

2DAYSであるが、こっそりとDAY1が「BLACK NIGHT」、DAY2が「CLEAR NIGHT」となっており、両日で構成が大きく異なることと「特別な」ライブであることが示唆されている。

それもそのはず、ついにBABYMETALに「新しいメタル」が誕生するらしい。

ということで、ついに新メンバーが正式加入かとメイト界隈では盛り上がっている。

このライブの後、海外でのサバトンライブサポートが控えており、かなり過酷な日程であることを考えると、現実的に「新しいメタル」は、海外でのライブ実績もあるMOMOMETALしかいないだろう。

だから、会場はMOMOMETALの出身地神奈川のぴあアリーナ「MM」という憶測もある。

この会場、BABYMETALが初登場したライブ会場、横浜赤レンガ倉庫にも近い。

ついに正式な新メンバーを迎える「新生」BABYMETALの門出にはふさわしいという意見も見受けられる。

 

MOMOMETALは中学卒業時に海外留学ということでアミューズを離れているが、BABYMETALの新メンバーとなればアミューズに復帰するのだろう。

YUIMETLだった由結ちゃんはBABYMETAL脱退後、一切芸能活動をしていないが、5年近く経過した今でもアミューズには所属していることになっている。

既に芸能活動から引退していると考えるのが妥当なところだが、何らかの理由でアミューズ所属のままなっているので、正式に所属事務所を離れるタイミングとしては、BABYMETALに新メンバーが正式加入するこのタイミングしかないようにも思える。

 

土日とはいえ、年度初めのライブはいい年をした大人には日程的に辛いところがあるが、申し込まないことには当選しないので、THE ONE's ARK先行にとりあえず申し込んだら当選してしまった。

4月1日土曜日、超Mosh'sh SEAT一択だったのにである。

これはもう新生BABYMETALの門出を見に行くしかない。

YUIMETALが最後に姿を見せるほんのわずかな可能性に期待して。