夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

TuneBrowserとJPLAY Femto比較

2023-10-29 04:44:44 | オーディオ

■Direttaとの併用で比較してみる

 

使い始めたばかりのTuneBrowserだが、改めてDirettaと併用環境でJPLAY Femtoと比較してみる。

まずは現時点での機器構成は以下のとおり。

 

PC:canarino Fils5(Windows11)(電源EL SOUND 12V5A)

    LANボード:NET Card Femto(電源iPower5V)

   ↓(LAN)

Diretta TargetPC2(電源iPowerⅡ12V)

   ↓(USB)

DAC:ADI-2 DAC(電源EL SOUND 12V1.5A)

   ↓(4.4mm→XLR3PINバランス接続)

Headphone AMP:ZEN CAN Signature 6XX(電源iPowerⅡ5V)

   ↓(XLR3PIN→4.4mmバランスケーブル接続)

Headphone:SENNHEISER HD6XX

 

基本的にPCとDACのみのシンプルな構成だが、その間にDiretta TargetPC2がはさまっている。

PCとDiretta TargetPC2間をLANで接続しているが直結なので、

ネットワークオーディオというよりは、いわゆるPCオーディオの範疇にとどまっている。

この構成だと、PCがDiretta HostとJPLAY Femtoサーバーとを兼ねていることになる。

JPLAY FemtoがPC上でソフトウエアレンダラーとして機能し、コントロールアプリとしてfidata Music APPをスマホで使っている。

 

DACはこれで3代目。2代目もRMEのBABYFACEを使っていた。

RMEのDACとJPLAYは相性が悪く、PCM系、DSDともハイレゾ音源が再生できない。

この原因がJPLAYとの相性(RMEのドライバーの問題らしい)であることに分かるまで時間がかかり、

その間ずっとCDリッピング音源44.1kHz/16bitのwavばかり聴いていた。

このハイレゾ再生できない問題の解決という目的もあって、Diretta TargetPC2を導入したが、これが大成功。

Diretta TargetPC2のASIOドライバーとJPLAY Femtoの間で相性問題は発生せず、ハイレゾも含めて問題なく再生できている。

なので、ADI-2 DACとJPLAY Femtoを組み合わせて使う以上、Direttaは必須なのだ。

逆に言うと、JPLAY Femtoを使わなくて済むならば、Direttaはハイレゾ再生のために必須ではない。

しかし、Diretta側の設定を「Fix High」にした状態でJPLAY Femtoを使うと、

PCが半分フリーズするというDirettaとJPLAY Femtoとの相性問題が発生し、

JPLAY FemtoではDiretta本来の性能を発揮した状態では使えていない。

この問題はDirettaとJPLAY Femtoとでリソースの競合が発生していることが原因で、根本的な解決策はないらしい。

妥協策としてDiretta側の設定を「Fix Low」にして使わざるを得ないのだが、これでもDirettaの効果は十分感じられる。

しかし、やはりDirettaが本来の性能を発揮していないのはもったいないということで、

改めて探して見つけたのがTuneBrowserである。

 

■Diretta+TuneBrowser

TuneBrowserは音楽管理ソフトとしての性格が強いが、いわゆるプレーヤーソフトなのでもちろん再生の機能も持ち合わせている。

ASIOに対応しているので、ASIOドライバーを持っている機器と接続が可能だ。

こうしてみるとAudirvana Originと性格が近いのかもしれない。

 

ユーザーインターフェイスについては、個人的にはとても使いやすい。

特に音源ファイルの仕分け方法としてフォルダツリー形式があるのがいい。

動作も非常にキビキビしている。

その名のとおりカスタマイズの範囲は広いようだが、デフォルトの状態でも問題なく使えている。

ただ、デフォルトの表示だと、再生中にイコライザーが表示されたり、アーティスト名や曲名やらがオーバーレイ表示されたりして鬱陶しいので、

それらを全部オフにする「ストイックな表示」にしている。

 

最初のリリースは10年以上前なので、もともとはPCオーディオを想定して作られたソフトウエアであるが、

ネットワークオーディオが主流となりつつある時流に合わせて、バージョン4.0.0からOpenHomeに対応している。

コントロールアプリとしてfidata Music APPが使えるらしいので試してみたが、

ネットワークオーディオ用のレンダラーとしても問題なく使うことができる。

ただ、自分の環境だけなのかもしれないが、TuneBrowserをインストールしたPCの電源を入れておけばOKというわけではなく、

Windows上でTuneBrowserを起動しておかないと、コントロールアプリにサイーバーもレンダラーも認識されない。

ネットワークオーディオであれば、リスニングポジションに座ったままスマホやタブレッでト再生操作ができるところが便利なところだが、

このソフトウエアの場合は、成り立ちから考えて、ネットワークオーディオでも使えるようにしたというだけで、

基本的にはデスクトップでPCオーディオとして使うのが本来の使い方だろう。

 

さて、現在使っているシステムは、電源に余裕がないので、消費電力を確かめておこう。

 

消費電力は、アイドル状態で2W、再生時で7Wとかなり低く抑えられている。

これはflacでもDSDでも変わらない。

ハイレゾだと消費電力が多くなるかと思いきや、DSD11.2MHz/1bitを再生させても、flac44.1kHz/16bitとほぼ同じ。

Audirvana Originよりはるかに低消費である。

 

PCへの負荷は、タスクマネージャーでCPU使用率を確認した。

というのも、DirettaがONになった状態で再生すると、CPUのクロックが定格に固定されるため、CPUの使用率のみが変動するからだ。

こちらもflacだろうがDSDだろうが22%程度。

ハイレゾを再生させても変わらない。

ただ、イーサネットのスループットの方は当然再生しているファイルのビットレートに比例して大きくなる。

 

再生中のPCの動作であるが、再生していないときとほとんど変わらない。

Direttaの設定は、Fix Highにしてある。

 

音の傾向は、直接音よりも間接音が聞こえやすい。

今まで気がつかなかったボーカルにかけられているエコーの状態がはっきり分かるので、ちょっと驚いた。

ただ、若干ボーカルがバックの音に埋もれがちになる。

ドラムとか低音楽器の音が大きい曲だと、ボーカルが楽器の音でマスキングされがちになる。

とはいえ、全体としてはとても満足がいく音が出てきてる。

 

■Diretta+JPLAY Femto

 

さて、比較のために改めてJPLAY Femtoでも確認しておこう。

 

消費電力は、Fix Lowの設定で、アイドリング時が2W、再生時が3Wと、TuneBroowserよりもさらに低消費。

設定をFix Highにして同じ条件で比較してみると、再生時が6W程度とTuneBroowserと変わらなかった。

ファイルの種類、ビットレートが異なっても消費電力が変わらないのは、TuneBroowserと同じ。

 

CPU使用率の方は、Direttaの設定で大きく差が出た。

Fix Lowの設定だと、なんとCPU使用率2%と超低負荷だが、設定をFix Highにすると20%程度とTuneBroowserと同水準になる。

 

あれ、そういえば設定をFix Highにしてもタスクマネージャーがちゃんと動いている。

以前は設定をFix Highにすると、タスクマネージャーが表示されない状態になっていたのだが、OSをWindows11にしたからか?

原因は不明だが、これならJPLAY Femtoでも、Direttaの本来の性能が発揮できる状態になっている。

 

その状態で、音のチェックだ。

あくまでもDiretta経由でTuneBroowserとの比較となるが、間接音というか音の響きは若干少なく感じる。

言い方を変えると、よりダイレクトな印象で力強い。

ボーカル帯域の音は前に出る傾向で、ボーカルがバックに埋もれるような印象は少ない。

 

こうして比較すると、どちらがいいというよりは音の傾向の違いがあるということで、どちらか一つに絞るというのはなかなか難しい。

聴く曲によって使い分けるのが上手な使い方になるだろう。

 

■TuneBrowserとJPLAY Femto

TuneBrowserという比較対象を得て、改めてJPLAY Femtoのよさを感じることができた。

操作性は、デスクトップ専用で使うので、PC用のアプリがあるTuneBrowserの方が使いやすい。

スマホやタブレットの小さい画面でちまちま操作するより、慣れたマウスで操作できるのはいい。

 

ともかく、TuneBrowserというよいプレーヤーソフトに巡り会えた。

あとは、サービスインが近くなったQobuzの準備だ。


DirettaとJPLAYとTuneBrowser

2023-10-23 04:44:44 | オーディオ

■DirettaとJPLAYは相性が悪い

 

使い始めたのはJPLAYの方が先だった。

PCオーディオ用のプレーヤーソフトとしてJPLAY(Classic)を使っていた。

JPLAYは永久バージョンアップ保証という触れ込みであったが、

ネットワークオーディオ対応版はJPLAY Femtoという別なアプリケーションソフトになってしまったので、別途購入することになった。

他のソフトも試してみたが、自分の環境ではJPLAYに勝るものはなく、扱いづらさを感じながらも使い続けていた。

 

その後、Direttaを導入。

導入したDiretta Targetは、専用機ではなくミニPCを使った汎用プラットフォームシステムだが、それでもその効果は絶大だった。

JPLAY+Direttaの音は非常に鮮度が高く、ダイレクトな音で、アップサンプリング系の人工的な音が苦手な自分には最適だった。

 

しかし、この組み合わせには重大な欠点がある。

このJPLAYとDiretta、動作目的が似ている(動作時のPC負荷低減・平準化ということか)ため、リソースの競合が発生する。

自分の環境では、Diretta側のPreset Profile項目で「Fix High」を選ぶと、一応音は出るものの、

PCが半分フリーズしたような状態になり、Windows上の操作が非常に緩慢になる。

回避策は、「Fix High」を「Fix Low」にすること、つまりデータの転送速度を下げるしかない。

この状態ではDiretta本来のパフォーマンスが発揮できていない。

そこで、JPLAY Femtoをあきらめて他のソフトに乗り換えることを考えたが、なかなかいいものがなく、

Diretta本来のパフォーマンスが発揮できていないという不本意な状況だが、やむを得ずJPLAY Femto使ってきた。

 

■TuneBrowser

 

この点はずっと気になっており、何とか解消したいと思っていた。

さて、Qobuzのサービスインを控え、その準備をしていたが、やはりこの相性問題がネックになる可能性があることが分かってきた。

まずは,ハイレゾストリーミングサービスを利用するのにDirettaを使うことが最優先(可能であれば)。

この際、JPLAY Femtoの代替を考えておく必要がある。

 

以前検討したのは、Audirvana。

これは、JPLAY Femtoと音の方向性は異なるものの、なかなかいい音がする。

しかしこのソフト、再生時のPC負荷が比較的高く、PC使用時の消費電力を上げたくない自分としてはちょっと使いにくい。

 

そうするとJRiverかと思っていたところ、TuneBrowserという国産ソフトを知った。

もう正式版がリリースされて10年以上たつようだが、聞いたことがなかった。

音楽管理ソフトの性格が強いが、プレーヤーとしても優秀らしい。

シェアウェアだが、試用版もある。

まずは、Direttaとの相性を確認する必要があるので、使ってみた。

 

インストールは簡単そのもの。

音楽管理ソフトらしく、管理対象のフォルダのファイルの読み込みにしばらく時間がかかったが、一旦読み込んでしまえば、非常に快適に使える。

設定は簡単で、出力先となる「デバイス」から「ASIO:OLIOSPEC Diretta」を選べばいい。

Bit Perfectのレベルも切り替えられる。

Bit Perfectのレベルを上げると、音の鮮度が上がる傾向だ。

 

さて、Direttaとの組み合わせで出てきた音は、JPLAYほどのダイレクト感はないが、かなりいい感じだ。

Audirvanaに感じた美音系の印象はなく、素直な音の傾向だ。

Direttaの設定がJPLAYの時のままだったので、Preset Profileの項目でを「Fix Low」から「Fix High」に切り替える。

ついにDirettaの本領発揮。

音の空気感が如実に伝わってくる。

いろいろなソースを聴いてみたが、Hiromiの「Alive」を聴いたときに違いを大きく感じた。

ダイレクトさを失わずに、空気感が増して、楽器の音が生々しい。

にもかかわらずボーカルのサ行がきつくなるとかの副作用もなく、聴き心地のよさは保たれている。

 

これならJPLAYとの組み合わせと比較しても遜色がない。

音の響き、ニュアンスの繊細さなど、JPLAYとの組み合わせを上回っているところもある。

 

しかも、OpenHome対応でネットワークプレイヤーにもなるらしい。

しかし、これがうまくいかない。

TuneBrowserでOpenHome機能をONにして、コントロールアプリにfidata Music Appを使ったが、サーバーもレンダラーも表示されない。

 

DNLA対応のJPLAY Femtoサーバー・レンダラーと併用しているのが悪いのか、原因がよくわからない。

TuneBrowserの設定で「外部のUPnP Rendererでの再生を有効にする」を「Yes」にすると、

TuneBrowserのサーバー・レンダラーとも表示されるようになったが、サーバとレンダラーをTuneBrowserにすると、アプリ自体が落ちてしまう。

何度やっても結果は同じなので、ネットワーク経由での操作はあきらめようと思った。

 

しかし、いつも使っているAndroidスマホではなく、iPadにもfidata Music Appをインストールしてあるの思い出し、そちらで試してみた。

こちらのiPadOS版では難なくサーバー、レンダラーとも「TuneBrowser Server」、「TuneBrowser Player」として認識されたされた。

レンダラーとして認識された「TuneBrowser Player」には、しっかりと「OpenHome」と表示されている。

もちろんfidata Music Appからの操作で再生もできたが、PC上でTuneBrowserを起動しておかないと、

fidata Music Appにサーバーもレンダラーも表示されないことに気づいた。

JPLAY Femtoの方は、PCを起動しておくだけで(そもそもこちらはPC上に再生ソフトを持っていないが)fidata Music Appから使うことができる。

原因はよくわからないが、一応TuneBrowserがネットワーク対応であることは確認できた。

 

これでようやく音質、機能とも愛用したJPLAYの代替になるものを見つけることができた。

不安があるとすれば、TuneBrowserが個人が開発しているソフトで、いつ開発が止まるか分からないというところだ。

 

当面PCオーディオとしては、この体制で行けそうだ。

 

 

 


固定電話再考

2023-10-20 04:44:44 | 通信

■ぷららフォンの先行きがあやしくなってきた

ぷらら光の新規受付停止になってしばらく経つが、ぷららのIP電話「ぷららフォン for フレッツ」の方は今のところ新規受付が停止にはなっていないようだ。

自分は、ぷらら光が新規受付停止になる前に、ぷららフォンを開通させてあるので、現在も利用できる状態になっている。

ぷらら光の既存ユーザーは当面サービスが継続されるため、ぷららフォンも利用が継続になっている。

しかし、ここへ来てぷらら光の継続利用先になるドコモ光+プロバイダーぷららの方に動きがあった。

NTT系のプロバイダーがOCNに統合され、純粋な新規ではプロバイダーとしてもぷららを利用することができなくなっていた。

ただ、ぷらら光等の既存ぷららユーザーだけは、ドコモ光+ぷららで申し込むことが可能になっている。

ぷららのプロバイダーサービスがなんとか生き残った形だが、

ぷらら光からドコモ光に乗り換えたユーザーがぷららフォンの利用を継続できるかどうかは不透明だ。

普通に考えて、携帯電話会社が提供する固定通信サービスでIP電話が利用できるとは考えにくい。

現状のままぷらら光を継続して利用できたとしても、ほとんど開店休業状態のぷららフォンがサービス停止にならないとも限らない。

ということで、この際今後の固定電話について再考してみたい。

 

 

■固定電話の現状

携帯電話が普及する以前からの話なので、自宅に固定電話を引くのは当たり前だった。

インターネットを光回線にしてから、ひかり電話が利用できるようになったので、ひかり電話に切り替えた。

携帯電話が当たり前になり、固定電話で通話することが少なくなった。

発信は、携帯電話では発信できない電話番号や携帯電話だと有料なってしまう電話番号にかけるくらい。

着信の方は、勧誘電話とか迷惑電話とか受けたくない電話ばかりになってしまった。

それなら、固定電話をやめてしまえばいいのだが(実際そうしている人が多くなった)、

いわゆる連絡先に携帯電話を登録してしまうと、全ての電話を携帯電話で受けることとなってしまうので、それはちょっと避けたい。

今までどおり、急ぎでない連絡は、自宅の固定電話の留守番電話に受けでもらいたい。

 

ひかり電話は、いわゆるアナログ電話よりは料金は安くなったものの、ほとんど待ち受けにしか使っていない割には、料金が割高だ。

基本料金が500円なのはともかくとして、もはや必須オプションの発信電話番号表示機能に400円払うのはちょっと納得いかない。

固定電話のIP電話化に併せて料金の見直しがあるかと期待していたが、赤字の固定電話事業でそんなことになるわけもなく、料金は現状維持となった。

 

それに、ひかり電話も含めて固定電話の場合は、基本的には引っ越すと電話番号が変わってしまうシステムだ。

固定電話しかない時代なら仕方なかったが、引っ越しするごとに登録した「自宅連絡先」を変更するのは、正直面倒だ。

住所変更が必要なのは諦めることにして、やらなくていい手段があるのならそうしたい。

 

電話番号が変わらないIP電話であるぷららフォンを契約したので、ひかり電話は解約してもよかったのだが、

この「自宅連絡先」変更が面倒なのと、現在光回線で使っているホームゲートウェイ(HGW)が変更になる可能性があるため、

引っ越しをするまではひかり電話とぷららフォンを併用することにした。

併用することにしたのはいいが、併用するための機器構成が悩ましく、ひかり電話は固定電話とスマホ子機で使えるようにしたものの、

ぷららフォンの方はインターネット用とは別のルーターを設置した上でスマホのIP電話汎用アプリで運用することになった。

ぷららフォンを固定電話で使うためのルーターも入手したが、ひかり電話とぷららフォンを固定電話で併用するのは回線構成上無理だったので、

ルーターはひかり電話を解約するまでお蔵入りとなった。

 

自分の希望をまとめると、

○引っ越しても変わらない自宅専用の電話番号がほしい。

○ほぼ待ち受けなので料金はなるべく抑えたい。

○できれば固定電話機を使いたいが、こだわらない。

ということになる。

 

 

■LaLa Call

ぷららフォンが使える前提ならば、ひかり電話を解約してぷららフォンだけにすればいい。

固定電話でぷららフォンを使えるルーターも揃えてある。

基本料金はかからず、通話料もIP電話なので着信地までの距離は関係なく一律で、固定電話のIP化後の料金体系とほぼ変わらない。

もちろん引っ越しても電話番号は同じだ(通信キャリアを変えれば変わってしまうが)。

 

問題は、ぷららフォンが使えなくなった場合だ。

携帯電話に押されて、一般向けのIP電話を含む固定電話サービスはどんどん縮小の方向にある。

特に固定電話機で使える一般向けIP電話サービスでISPが提供しているもの以外は、ほぼ新規では利用できなくなってしまった。

固定IP電話はビジネス専用になりつつある。

今使える一般向けIP電話は、スマホに専用アプリを入れて使うタイプがほとんどになっている。

スマホ端末で使う場合は、Wi-Fi専用で使えるサービスだと携帯回線契約が不要で、定額の固定通信回線を使うから、

IP電話の通話にかかるデータ通信料が追加では発生しない。

「固定電話」を固定電話機で使うのを諦めなければならないが、まあそれも仕方がない。

 

こんな条件を満たす一般向けIP電話サービスで、他の通信キャリアオプションサービスではなく、単独で利用できるものとなると、

現時点ではオプテージのLaLa Callがほとんど唯一の選択肢だろうか。

オプテージは関西電力系の老舗キャリアだが、現在でも光回線、携帯電話回線とともにIP電話サービスも提供している。

月額料金は110円。もちろん発信番号表示機能は無料で使える。

標準の留守番電話機能が充実しているのもうれしいところ。

Wi-Fi専用でも使えるようだが、IP電話の宿命でプッシュ着信が機能しない場合もあるらしい。

すでにWi-Fi専用にしているお古のスマホでぷららフォンを使えるようにしているので、ぷららフォンが使えなくなれば、LaLa Callで決まりかな。

LaLa CallではiOS用とAndroid用のアプリを用意しているが、自宅専用端末ということであればiPadがあるので、

iOS用のアプリがiPadで使えれば、LaLa CallをiPadで使うことも考えられるが、単純に使いにくいか。

 

 

■povoという選択肢

IP電話を使うのが、自宅用の固定電話としては妥当なことだと思うが、固定電話機を使わず端末してスマホを使う前提なら、

自宅専用の携帯電話番号を持つというのも選択肢となる。

電話番号が携帯電話になってしまうが仕方ない。

料金はなるべき抑えたいので月額料金が安いのはMVNOとなるが、音声通話できる回線契約となるとひかり電話とあまり料金が変わらなくなってしまう。

楽天モバイルも月額0円ではなくなったしなと思ったが、それならpovoという選択肢があるじゃないか。

通話専用なら月々のトッピングは不要で基本料金はかからない。

強制解約防止に半年ごと安いトッピングを使えば、年額で1000円以内に収まる。

通話用が高いが、ほとんど発信に使わず待ち受けが基本なので、それほど支障はない。

発信が多い場合は、povoで通話系のトッピングをするよりは、povo+LaLa Callで運用し、発信はLaLa Callで行うという手もある。

これでも年間維持費用は2000円以内、月額換算だと200円以下だ。

これでも悪くないというか、公衆回線を使うので着信の心配はないし、いざとなったら外に持ち出すこともできるので、

むしろpovoの方がいいかもしれない。

 

povoの場合はau回線なので、au回線が使えるスマホを準備する必要があるが、これからはSIMフリーの端末を購入する予定だから、

機種変して使わなくなったスマホをイエ専用にすればいいだろう。

自宅専用のスマホとして、安いAndroidスマホを別途購入してもいい。

 

 

■なんとかなりそうな「自宅専用電話」

とりあえず現時点でぷららフォンが使えなくなれば、現在はmineoユーザーでもあるので、

mineoユーザーには月額基本料金分の無料通話が付いてくるLaLa Callで運用してみて、不都合がある場合はpovoを契約することになるだろうか。

LaLa Callもなくなってしまえば。もうpovo一択になってしまう。

 

まあ、引っ越しがあるまでは現状維持、ぷらら光電話+ぷららフォン for フレッツのままにする。

望ましいのは、固定電話機が使えるぷららフォンが利用できることだが、NTT組織再編でプロバイダーとしてのぷらら終了というフラグが立っているので、

せっかく手に入れたIP電話用のルーターは使わずじまいになってしまいそうだ。


ドコモ光のプロバイダーからぷららが消えた~ぷらら光の行方

2023-10-16 04:44:44 | 通信

■NTT組織再編の影響

NTTのコラボ光回線であるぷらら光の新規受付停止になってからしばらく経つ。

既存ユーザーはサービスを継続して受けられるので、今のところ問題はない。

ドコモ光のプロバイダーにぷららの名前もあったので、ドコモ光+ぷららで使う手もあるかなと考えていた。

しかし、である。

ここに来て、ドコモ光のプロバイダーに動きがあった。

NTT系のプロバイダーの統合である。

これまでは、ドコモ直営のドコモNET、ぷらら、それにOCN(バックボーンの違いでOCN-AとOCN-Bに分かれている)と3つのNTT系プロバイダーがあった。

それがOCN-Aに統合され、ほかは新規受付停止になってしまった。

一般向けのサービスからは撤退したはずのOCNだが、そこはダイヤルアップの時代からのプロバイダーブランドであるし、

結局バックボーンはOCNだということもあるのだろう。

 

 

■ぷらら光終了のフラグ?

ぷらら光のサービスが停止されれば、プロバイダーとしてぷららを使うことができなくなりプロバイダーの乗り換えをしなくてはならないのか?

と思ったら、ドコモ光以外でぷららを使っている人(ぷらら光、フレッツ光+ぷらら)は、特例で今後もドコモ光+ぷららに乗り換えることは可能のようだ。

 

これでぷらら光がサイービス停止になってもプロバイダーサービスとしてのぷららは継続して利用可能となるが、

この動きはぷらら光のサービス停止のフラグだろうか?

しかし、ドコモを利用する予定のない自分にとっては、ぷららを継続して利用できるという点以外何のメリットもない。

固定通信料金はアップするが、ドコモの移動通信料金の割引サービスが受けられないので、トータルでの通信料金は上がることになる。

プロバイダーとしてのサービスが維持されるかは今のところ分からない。

メールサービス、フリーチケット制は維持されそうだが、IP電話はプロバイダーサービスの一部ではなく、別サービスなので利用はできないだろう。

 

他のプロバイダーを選択するにしても、ドコモ光はドコモの通信を利用することが前提になるので、メリットはない。

NTT組織再編の影響は思ったより大きいようで、比較的近い時期にぷらら光のサービスが停止されることも想定しておいた方がいいだろう。

 

 

■携帯キャリアに縛られない光回線の選択肢

せっかく携帯キャリアのMNPがかなり自由に行えるようになったのに、固定通信回線とのセット割で携帯キャリアの乗り換えを縛られたくない。

大手プロバイダーのコラボ光回線はほとんど携帯キャリアのセット割が前提となっていて(特にau光系)、

ドコモ光と同様、固定通信側の料金が高めに設定されている。

携帯キャリアとのセット割と関係ない光回線サービスとなると、意外と選択肢が少ない。

以前検討したが、ソフトバンク光はワイモバイルユーザーでもメリットが少ないので問題外。

 

自分が住んでいる地域で利用できるところでは、GMOあたりがいいのか。

けっこう古参のプロバイダーであり、メールアドレスが15個まで、ホームページ容量(!)が350MBまで基本料金に含まれるという、

これまたダイヤルアップやADSLが主流だった頃の懐かしいプロバイダーサービスの仕様である。

IPv6サービスも基本料金に含まれているので、その点もぷらら光と同じ。

一般向けの固定IP電話サービスは終了の方向なので、これは諦めてひかり電話を継続するか、固定電話代わりの携帯サービスで代用するしかない。

 

プロバイダーのメールアドレスはなるべく多く必要なので、サービス内容からするとここかなと考えているが、心配なのは実行速度である。

爆速でなくとも、ぷらら並みにそこそこ安定して速度が出てくればいいが、そこに不安が残るなら、

ぷららのプロバイダーサービスの継続利用を優先して、とりあえずドコモ光+ぷららにするという選択肢もあるだろう。

 

固定通信サービスの選択もどの携帯通信サービスを利用するかと切り離せなくなってきている。

何かと縛りの多い不自由な時代だ。


ワイモバイルとmineoの料金プランを変更した

2023-10-14 04:44:44 | ケータイ

OCNモバイルONE消滅

今までいろいろと考えてきたわけですよ。

DDIポケットの時代からずっと使い続けてきたPHSがサービス終了し、もはやワイモバイルに残留する理由はないのだから。

端末の更新もあるし、有利なところへMNPしようかと乗り換え先を検討してきた。

そしてバッテリー異常消費問題が解決し、5Gサービスも始まったOCNモバイルONEにしようと決めた矢先、OCNモバイルONE消滅。

正確に言うと新規申し込み停止。予告期間は何と1週間のみ。

さすがに間に合わず、OCNモバイルONEへのMNPはできなかった。

 

NTTの組織再編の一環で、モバイル通信はドコモに一本化するらしい。

ドコモエコノミーからOCNモバイルの名前が消え、代わりにドコモの新プランが開始された。

しかし、光回線をドコモ光にしても料金自体が割高ということで、自分の乗り換えの対象にはなりようがない。

とりあえずワイモバイル残留となった。

 

■ワイモバイルも料金プラン見直し

このドコモの新プランに合わせて、各社スマホの料金プランを見直してきた。

ワイモバイルも例外でなく、現行のシンプルプランがシンプルプラン2になった。

変更点を要約すると、

〇各プランデータ容量アップだが、料金も若干アップ。

〇提携クレカで料金を支払うと、若干料金が割引。

となった。

既存のシンプルプラン加入者は、そのままシンプルプランを継続することもできる。

 

個人的にはSプラン月3GBの容量では不足してたので、4GBになるのは歓迎。

あとは見合いの料金になっているかどうかだが、税込みで187円のアップ。

これで1GB増量になるのなら十分納得できるが、提携クレカであるPayPayカードで料金を支払うと同額の割引になり、

シンプルプランと同額で月3GBが月4GBになる計算だ。

 

ワイモバイルになってからは、ネットショッピングがYahooショッピング中心になっている。

ソフトバンクユーザーほどではないが、ワイモバイルユーザーも何かと優遇されるからだ。

YahooショッピングはPayPayでの支払いが一番お得になる仕組みになっているが、

PayPayがプリペイド型PayPay残高での支払優遇が少なくなってきている。

代わってPayPayカードでの後払いであるPayPayクレジットが優遇されるようになってきた。

正直プリペイドでチャージするのが面倒だし、ポイントが二重取りできるという理由でソフトバンクまとめて支払いを使ってきたが、

今後2回目以降のチャージに手数料がかかるという情報だったので、この際PayPayカードを作ってしまおうと考えた。

完全にソフトバンクの術中にはまっているような気もするが、当面ワイモバイルに残留するなら、悪くない選択だと思う。

 

■シンプルプラン2へプラン変更

ということで料金プランを10月から始まったシンプルプラン2のSへ変更した。

かみさんも併せて変更した。

適用は11月からだが、料金が変わらずデータ容量が4GBになったので自分としてはよかった。

当面のデータ増量オプションを使わなくとも済むだろう。

ワイモバイルに残留した理由としては、通信速度が高速かつ安定していることが大きい。

povoも併用しているが、少なくとも自分の環境では、昼間の通信速度が激遅で使い物にならない。

 

ワイモバイルのままだとMNPが使えないので、端末購入をお得にというわけにはいかないが、通信料金とトータルで考えればそれほど変わらないだろう。

移り変わりのは激しいモバイル通信、また変化があるかもしれないが、その時はまた考えよう。

 

■mineoもプラン変更

実家にあるホームルーターで使っているmineoだが、状況が変わりほぼアレクサ専用に戻った。

料金自体は割高なので、プラン変更を考えたが、アレクサ専用なのであれば、そんなに通信速度は必要ない。

ただ、データ容量はアレクサの待ち受けだけでも月2GB消費してしまうので、

現在使っているデータ通信専用のシンプルタイプの1GBだと料金は一番安くなるだのが容量が足りない。

その上の基本データ容量は月5GBになってしまい、その間の3GBというのがmineoにはない。

そこで、速度上限のあり、データ容量制限(ほぼ)なしの「マイそく」というプランすることにした。

4種類から速度を選べるが、速度と料金のバランスがとれている最大1.5Mbpsで月990円のスタンダードプランにした。

昼の12時から13時までの1時間は32kbpsに速度規制されるが、基本的にはアレクサの待ち受けなので全く問題なく、料金も990円と抑えられる。

 

実際使ってみると、アレクサだと特に問題はない。

呼びかけに対する反応速度も、これまでと差はない。

スマホで使ってみると、日と時間帯によってWEBページの表示もまたされて使えない場合があるが、

公称最大速度の1.5Mbps近い速度が出ている場合は、早くはないが遅くて使い物にならないというほどではない。

スピードテストをすると、調子のいい日は1.5Mbpsに近い速度が出ている。

不思議なのは下り速度よりも上り速度の方が速く、速度が3Mbpsほど出ていることだ。

そもそも実家のルーター経由でスマホを使う機会がそれほどあるわけではないので、当面これで使ってみようと思う。

 

■ホームルーターにpovo2.0という選択肢

料金が少々割高なmineo以外の選択肢を考えておくと、au回線に限定すれば、料金的にはNUROモバイルの方が安いが実行速度に不安がある。

何かいい選択肢はないものかと考えると、あるじゃないですか、povo2.0。

契約手数料はかからないし、SIMの発行手数料もない。

月3GBのトッピングなら、オートチャージをかけられるので都度トッピングする必要もなく、料金もmineoのマイそくスタンダードと同額。

正直実家のアレクサもほとんど使われていないようなので、使うときだけトッピングをすれば、さらに料金を抑えられる。

povo2.0にデータ専用プランはないが、実家で使っているI/Oデータのホームルーターでも使用は可能のようだ。

 

アレクサ専用ならmineoのマイそくでもいいが、またPCも使うようなことになればpovoにしてしまうのもいいかもしれない。

トッピングでデータ使用量の変化に柔軟に対応できるし、トッピングをやめて料金をほぼゼロにすることも可能だ。

プラチナバンドを手に入れようとしてる楽天モバイルという手もあるが、料金が通常の月額性(データ使用量によって料金は変動するが)なので、自分の使い方としてはpovoの方が向いているだろう。

 

当面mineoで行ってみようと思うが、速度の落ち込む時間帯が多いようならpovoに乗り換えてしまうかもしれない。