夜の翼

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今更のBMアクセラのレビュー1/2

2020-08-30 21:06:19 | 
本当に今頃というか今更だが、初めての車検を前にBMアクセラのレビューをしてみたい。
初代BK系から3代目BM系への乗り換え。
BKアクセラについてはもう少し乗ろうかと思っていたところ、諸般の事情により乗り換えということになった。

初代BKアクセラは、軽快で運転していて気持ちいい車という印象が残る。
ブレーキは踏んだ分だけ止まってくれるし、ステアリングは切った分だけ曲がってくれる。
一方でエンジンは少々非力で、もう少しパワーがあるとストレスが少なかったような気はする。
燃費もそれほど良くなかった。渋滞の時に極端に悪くなることはないが、長距離を走っても期待したほど燃費が良くならなかった。

エクステリアデザインはダイナミックで好み。
色もオーロラブルーにしてよかったと思う。
ホイールはケチらずに鍛造の軽量ホイールを履かせてあげればよかった。それが心残りかな。
最後は通勤の足としてよく走ってくれた。

BKアクセラも良い車でほとんど不満らしい不満はなかったものの、
今度の車は四輪駆動車というのが条件で、エンジンはこれまで1600ccNA→2000ccNA→2000ccNAとNAばかりだったので、
今度はNAじゃないものにしてみようかなという気持ちもあり、
それを前提に対象を絞ったが、「欲しい」と思わせる車が少なく、
結局前回と同じマツダとスバルしか選択肢が残らなかった。

最終的には、価格の問題で再びマツダとなった。
アクセラのディーゼルは、自動車取得税も自動車重量税も免税(当時)。しかも、補助金付き。
さらに11年乗ったBKアクセラを10万円で下取してもらった。


〇デザイン
形はBMアクセラがお気に入りである。
初代はどちらかというと筋肉質でダイナミックという感じだが、3代目は流麗なイメージ。
リア周りがちょっとポテっとしているところ以外は気に入らないところはない。
アクセラ改めMAZDA3も登場してしばらく経つが、デザイン的には輸入車と比較しても引けをとらない押しの強さがある。
ただ個人的にはちょっと攻めすぎの印象があり、SKYACTIV-X待ちでもう少し買い換えを伸ばしていたら、MAZDA3ではなくCX-30を選んでいただろう。

エクステリアのオプションはこれまでスポイラー以外つけたことがなかったが、
オプションカタログてみたシグネチャーウィングイルミネーションがかっこよかったので付けてしまった。
シグネチャーグリルの下側に沿ってLEDライトがつくもので、
実際夜見るとさりげなくグリルの形が浮かび上がって美しく、とても満足度が高い。
以前の車はこの手のオプションが豊富に用意されていたが、あまり売れないのかオプションの数は少なくなっているようだ。

さて、この形を活かすボディカラー選びには悩んだ。
最終的にエターナルブルーマイカにした。

ちょっとくすんだブルーですが、渋めでなかなかいい色。
2016年の年改で若干色味が変わり、ブルーリフレックスマイカからエターナルブルーマイカになった。
単独で見るとどこが変わったか分からないほどの差だが、並べてみると思いのほか差があり、
ブルーリフレックスマイカの方がちょっとぼやけた感じに見える。
エターナルブルーマイカになってちょっとだけ色味が濃くなり、深みが出た感じ。
この手の色は輸入車に設定があり、ゴルフとかボルボV40あたりに似た感じの色がある。
2017年に登場したソウルレッドクリスタルメタリックは、色に深みを増してさらに良くなり、
非常に魅力的だったが、今後10年ぐらい乗り続けることを考えて断念。
もう少し若ければこの色にしたかな。
メーカー推しのマシーングレープレミアムメタリックは、ウェブで見るとなかなか渋い感じでいいかなと思ったが、
実車を見るとメタリック感というか金属感が足りず、とくに日陰で見るとのっぺりと平面的に見えるので候補から外れた。
これまでシルバー→黒→青と車の色を選んできたが、まだ白を選んだことがなく、セラミックメタリックが好印象だったのだが、
この色はCX-3専用色らしく、アクセラには設定なし。
陶磁器のような透明感のある白でよかったのだが、設定がないのでは仕方ない。
そうして目についたのが青。とはいっても初代のアクセラのような明るい青ではなく、くすんだ渋めの青。
エターナルブルーマイカになって緑の成分が少なくなり、より青っぽくなって引き締まった感じになった。
光の具合でかなり見え方に違いがあり、明るいところで見るとそれほどくすんだ感じはなく、ボディーのうねりを強調してくれる効果がある。

〇居住性・インテリア
インテリアは少々メッキのモールは使っているものの、基本黒一色。
ドブ漬けといってあまりいい印象がないのだが、なかなかどうして高級感があり安っぽい感じはない。
少なくともBKアクセラのインテリアからは2グレードぐらい上がった感じはする。
グレードはXD Touringではなく、XD PROACTIVEを選んだ。
理由は、本革シートは滑るのでファブリックにしたいのと、XD Touringはサンルーフ仕様しか選べないというのが決定的だった。
XD PROACTIVEにオプションを追加して、シートの素材とサンルーフレスした以外XD Touringと同じ装備にした。
夫婦で共用するので、シートポジションが2パターンセットできるシートが希望だったが、パワーシートにしたのでこの機能が手に入った。
シートだけでなく、リモコンキーにメモリーできるので、解錠してドアを開くだけで自動的に自分のシートポジションにセットしてくれる。

居住性は先代と比較して車高が20mm低くなったのとAピラーの傾斜が強まったせいで、はっきり言ってよくない。
乗り込むときかなり頭を低くして、体を車内に滑り込ませるような乗り込み方になってしまう。
ドライビングポジションもアイポイントが高めが好きなのだが、そうすると頭がルーフすれすれになってしまうので、やむなくシートはかなり低く設定している。
この位置でもフロントの見切りはそれほど良くないが、コーナーセンサーがそれを補ってくれている。
ルーフのテールに向かっての下がり方も大きく、デザイン的にはいいものの、リアシートの居住性が犠牲になっている。
あまりリアシートに人を乗せる機会がないからいいかと思っていたが、やはり乗り降りがしづらいとあまり評判がよくない。
リアシートのひざ周りの余裕も少なく、基本的には2人乗りの車かなという感じである。
この辺はデザイン優先の弊害。居住性を求めるなら、CXシリーズを選ぶことになるんだろう。

〇AWD
これは当初からの希望だったが、結論としてはこのシステムで正解。
乾燥路では100%FF。降雪路ではどうかと思ったが、雪道を走った時にマッドフラップをチェックすると、
前後均等に雪がついており、きちんとオンデマンドAWDが機能していることを確認。
タイヤが太いこともがあるが、圧雪路では全く不安を感じない。
ウエット路面程度の感覚で走れてしまうので逆に危険。DSCが介入する領域になかなか入らない。
FFでは気を遣った昇りの発進も何の問題もない。
乾燥路のスタッドレスタイヤでの走行も、扁平率がさらに下がったせいか通年これでも問題ないかもという気になる。

〇動力性能
AWDの選択肢が1.5Lのガソリンと2.2Lのディーゼルしかなかったので後者になったが、正直言って一般道では持て余す動力性能。
トルクが42kgと4000ccのNA並というこのエンジン。しばらく乗って分かったが、アクセルワークで燃費が全然違う。
自分はインジケータどおりなるべくグリーンになるように運転しているが、上さんはそんなことお構いなし。
結果、燃費がリッター当たり2kmぐらい違うことも珍しくない。
燃費がよくなるコツは発進して2速に入るまではあまりアクセルを踏まず、そこから加速すると、燃費を稼ぎながらそれなりの加速をしてくれる。
ATのロックアップ領域を広くして燃費を稼いでいる車なので、その領域になるまではアクセルは踏まないようにするいいようだ。

このエンジンが本領を発揮するのは高速道路。特に登り。
空いている高速道路の合流でほぼ停止状態からフルアクセルにしたことがあるが、
ターボエンジンの加速感とは異なるビッグトルクで背中をぐーっと押される感じの加速感。
ちょっと恐怖感すら感じる。あっという間に法定速度を超えるので注意が必要。
高速道路は基本的にはクルーズコントロールまかせにしているが、
高速道路でよくあるのが、走行車線で遅い車に引っかかり、追い越しを始めたらバックミラーにとんでもない早さの車(たいていドイツ製の高級車)が写り、
慌てて加速するも走行車線に戻る前に追いつかれて煽られるというパターン。
特に登りだとATではなかなか加速していかない。
ところがこのエンジンだと、まず後ろに張り付かれるということはない。
ぐーんと加速して煽られる前に走行車線に戻ることができる。
ビッグトルクは本当に運転が楽。

だが、やはりここまでの動力性能は過剰である。
もともとCX-5やアテンザなどもっと重い車用のエンジンである。
これを買った当時ディーゼルは2.2Lと1.5Lしかなかったので、
アクセラにはその中間の1.8Lぐらいが適正だとおもっていたら、
案の定アクセラ改めMAZDA3には1.8Lのディーゼルが設定された。
AWDでも十分な動力性能だと思う。
排気量で税額が決まる自動車税は1ランク下がるし、
車重も1500kgを切るので自動車重量税も安くなる。
ゼロ発進からの通常の加速はあまりよくない。鈍い加速というか重さを感じる。
ホイールをBBSに変更してだいぶ改善された感じはするが、軽快な発信という感じではない。
1500kgを超えるなんて乗用車ではあり得ないと思っていたが、安全対策でどんどん車重がかさむ傾向が顕著になっている。
ディーゼルエンジンにAWDということもあり、結局1500kgを超える車を所有することになってしまった。
運転しての軽快感というのは重要な要素。次は少なくとも1500kgを超えない車にしたい。

(つづく)