夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

QobuzとAudirvana

2024-11-04 04:44:44 | オーディオ

■Qobuz純正デスクトップアプリで問題発生

休日の昼下がり、スペシャリティコーヒーを飲みながら、Qobuzのハイレゾストリーミングを楽しんでいた。

Qobuzは、ユーザー個人にカスタマイズしたプレイリストを毎週土曜日に配信してくれるので、My Weekly Qと呼ばれるプレイリストを聴いていた。

おそらく自分のローカルライブラリーを読み取られているのだろうが、30曲中手持ちの音源が5曲もあって、なかなかお薦め機能も優秀らしい。

が、Nora Jonesの「Come Away With Me」(192kHz/24bit)の再生が始まったところで、問題発生。

再生はされるのだが、バリバリというノイズが入ってまともに聴ける状態にならなくなった。

最初は、192kHz/24bitだからかと思い、音質設定を96kHz/24bi上限に変更したら、しばらくは大丈夫だったが、

ウェブブラウザで新しいタブを開いたり、テキストエディターを立ち上げたりするタイミングでノイズが入り出して、ノイズが収まることはない。

 

このノイズは、JPLAYを使っているときに散々聞いた。

おそらくDirettaとQobuz純正デスクトップアプリのリソースが競合している。

Qobuz純正デスクトップアプリだけを使っていれば問題ないのだが、音楽を聞きながらのPC作業ができない状態になっている。

 

■QobuzをAudirvana Studioで聴いてみる

これは困った。

ローカルライブラリーの再生については、再生アプリをJPLAYからTuneBrowserに変更することで回避できた。

ストリーミングについても再生アプリを変更すれば回避できるだろうか。

回避する方法としては、Qobuzをその中に統合した再生アプリを使用することが考えられる。

ROONの方は使ったことがないし、PCオーディオというよりはネットワークオーディオ向けだ。

残る選択肢としては、Audirvana Studioか。

JPLAYからの乗り換えを検討したときにAudirvana Originの方を試用したが、音はかなりいい。

ちょっと美音系なのと、消費電力が多いこと、さらに料金の問題から、TuneBrowserにした。

Audirvana のストリーミングサービス対応版がAudirvana Studio だ。

サブスク利用しかできないのが難点だが、Audirvana Originの試用とは別に20日間試用ができるようなので試してみた。

 

使い方はAudirvana Originと変わりなく、アプリケーションをインストールして、Audirvanaのアカウントでログインする。

見慣れたAudirvanaのUIが出てきた。

Audirvanaの出力先にASIOが使えるのは確認済み。

オリオスペック製のDiretta Target PCとPCとはLANで直結しているが、ASIOとして認識される。

あとは、Qobuzを聴けるようにするだけだが、設定の中の「接続」という項目を選ぶと、Audirvanaで利用できるストリーミングの一覧が出てくる。

その中からQobuzをクリックするとQobuzのログイン画面に飛ぶ。

そこでQobuzのアカウントでログインすると、Audirvana上でQobuzを使うことができる。

 

そうするとQobuz純正デスクトップアプリではタブで別れていたメニューが、Audirvanaの画面左に表示されるtreeメニューに出てくるので、

同じように使うえばいい。

AudirvanaにはQobuzが完全に統合されているらしいので、Audirvana上で検索をすると、ローカルファイルやインターネットラジオも含めて横断検索をする仕組みになっている。

 

Qobuzの音源を再生しようとすると、「再生中はAudirvanaがDACを排他利用するけどいいよね」という警告が出てくる。

このあたりは音楽再生専用ソフトらしいところが、この排他モードのおかげか、音楽再生中にブラウジングやらテキスト編集やら、

音楽を聞きながらするだろう作業をしてみたが全くノイズは発生しない。

まあ、元々Windowsシステムのオーディオとは出力系統を分離しているので問題はないのだが。

 

問題は、その音だが、Audirvana Originでローカル音源を再生したときの音が、ストリーミング再生でも聞くことができた。

純正デスクトップアプリでQobuzを聴いた時にはそれほど悪くないと思ったのだが、こうして比較してみるとけっこう差がある。

Audirvanaらしく基本的には美音系で、音の質感が非常に滑らか。

ローカル音源を聴いているのに極めて近い印象だが、ストリーミングの方が若干解像感に欠けるというか、音の輪郭がほんの少し甘い印象がするだろうか。

このくらいのクオリティになると、プレイリストの曲を聞き流していても、その曲がハイレゾなのかロスレスなのか聴感で区別できるレベルになっている。

 

すっかり気をよくして、Audirvana Studio経由でQobuzを聴く気でいたが、この数日間この環境でQobuzのオフィシャルプレイリストの曲を聴いていると、やや聞き疲れを感じるようになった。

若干付帯音というかざわざわした感じも受ける。

あとは、UI関係だと、単純にAudirvana Studioは文字が小さくて見づらい。

 

■QobuzをQobuzデスクトップアプリ+DDC経由で聴いてみる

そういえば、ハイレゾストリーミングなのでDiretta経由で聴くことしか考えていなかったが、通常のWindows系統で聴いていなかった。

使っているADI-2 DACにはUSB入力が1系統しかなく、当然そこにはDiretta Target PCを接続している。

これだと、Diretta Target PCを出力先にできないアプリなどの音は鳴らないので、PCのUSB端子からDDCを介して同軸デジタルまたは光デジタルに変換して、DACに接続している。

 

PC → (USB) → DDC(FX-D03J) → (Optical) → DAC(ADI-2 DAC)

 

音声の切り替えは、DACの入力を切り替えて使っている。

ここは、Audirvana経由ではなく、Direttaとの相性が悪かったQobuz純正デスクトップアプリを使って聴いてみる。

Qobuzのデスクトップアプリの出力先にしっかり「SPDIFインターフェイス(FX-D03J)」と表示されているのでこれを選択する。

FX-D03Jは劇安のDDCでありながら、Windowsの標準ドライバーで作動して、「Wasapi(Exclusive Mode)」としてしっかりと認識されている。

PCとDDC間こそ、いちおうオーディオグレードということになっているエレコム製のUSBケーブルを使っているものの、

DDCとDAC間に使っていた同軸デジタルケーブルはWiiM Proに使ってしまったので、とりあえずWiiM Pro付属の見るからに安っぽい光デジタルケーブルで接続している。

 

音の方は、あまり期待していなかったのだが、これが案外悪くない。

Hi-Fi感というかハイレゾ感は後退したものの、すっきりとした印象でとても聴きやすい。

Audirvanaで感じていたざわついた感じもない。

ただ、192kHz/24bitの曲を再生しているはずなのに、DAC側では48kHzと表示されている。

もしかして、と思ったら、やはりFX-D03Jは96kHz/24bitが上限だった。

それなら96kHz/24bitで出力されても良さそうなものだが、なぜか48kHzで出力されてしまっている。

試しにQubuzの96kHz/24bitの曲を再生したら、やはり同じ状態になる。

これはアプリの設定を確認する必要がある。

出力音質はDACに合わせて192kHz/24bit上限にしていたので、これをDDCの使用に合わせて、96kHz/24bit上限に変更した。

あと、デフォルトの出力先がJPLAYになっていたので、これを「SPDIFインターフェイス(FX-D03J)」に変更した。

その項目の上を見たら、排他モードの項目があり、OFFのままになっていたので、これをONにした。

Windowsの場合、サウンドが共有モードだとサンプリングレートが48kHzに設定されている場合が多いから、アプリの設定で排他モードにしないと、48kHz/24bit超のハイレゾがそもそも出力されない。

Qobuz純正アプリで排他モードをOFFにしたままだと、サウンドに共有モードが適用され、48kHz/24bitまでしか出力されていない状態だった。

FX-D03Jに罪はなかった。

ハイレゾを売りにしているQobuzのWindows用アプリには、排他モードの設定が必須なのだ。

 

以上の設定だと、192kHz/24bitの音源でもQobuz側で自動的に96kHz/24bitに切り替えてくれる(アプリ上でのダウンコンバートではないと思われる)ので、DAC側で「96kHz」で認識される。

まあ、再生側の機器(主にDAC)のスペックの問題があるから、再生音源の音質が選択できる機能がアプリにあるわけなので、こうして使えばいいのだな。

 

音の方はというと、くっきり、はっきりしたPCM的な音になったが、耳障りな要素はほとんどなく、とても聴き心地がよい。

正直これで十分かなと思えるほどだったが、そう簡単ではなかった。

Qobuzのオフィシャルプレイリストにある曲をあれこれ聴いていると、アプリ上では再生されているのに音が出ない曲があることに気づいた。

共通しているのは、88.2kHz/24bitの曲だということだ。

FX-D03Jのスペックを確認してみると、「96kHz/24bit上限」とあるだけで、88.2kHzのサンプリングレートにも対応しているかどうかはっきりしない。

メーカーのQ&Aにもそのことは書いていないが、DACの動作を見るとそもそもDACに音声信号が届いていないようだ。

Diretta経由のときは、問題なく88.2kHzも再生できていた。

 

原因を特定するため、試しにAudirvana StudioでもFX-D03Jを出力先にしてQobuzを聴いてみることにした。

Audirvana Studioの設定を開いて思い出したが、Audirvanaは出力設定を細かく行うことができる。

Audirvana Studioの設定上、コンピューター側の出力は、「WASAPI」、「ASIO」、「カーネルストリーミング」に別れている。

FX-D03Jは、「WASAPI」と「カーネルストリーミング」の出力先として認識されている。

出力デバイスの項目では、デバイスごとに対応するサンプリングレートが表示される。

FX-D03Jの対応サンプリングレートは「PCM 44.1 48 88.2 96」と表示されており、Audirvana Studio側では、FX-D03Jは88.2kHzに対応していると認識されているようだ。

しかし、Qobuz純正デスクトップアプリで音が出なかった88.2kHz/24bitの曲を再生させてみると、再生スライダーは動いて、曲は再生されているようだが、Qobuzアプリと同様に音が出ない。

ちなみに音の方だが、Qobuz純正デスクトップアプリとそれほど大きな差は感じないが、そこはAudirvana、整ったいい音がする。

Direttaとの組み合わせより、WASAPI出力の方が相性は良さそうだ。

カーネルストリーミングの方も確認してみたが、個人的にはいまひとつ。

 

ハイレゾ音源のサンプリングレートでCD系の88.2 kHz/24bit、176.4 kHz/24bitというのはかなりマイナーでそれほど流通しているわけではないが、Qobuzでは思いのほか多いような印象を受ける。

おそらくCD音源をアップコンバートしたものかなと推測されるが、DDCの仕様上対応していると思われるのに音が出ないのはどうしたものか。

 

FX-D03Jとは別にFX-D03+というモデルがあり、こちらは192kHz/24bitまで対応するチップを使っている。

今やUSBを同軸・光デジタルに変換するDDCを出しているのはFX-AUDIOぐらいしかないので、Qobuzのハイレゾストリーミングにフルで対応させるならDDCをFX-D03+に換える必要がある。

しかし、気になるのは88.2kHz/24bit問題だ。

FX-D03+はスペック上、88.2kHz及び176.1kHzにも対応していることになっているが、採用しているデジタルオーディオコントローラーICはSavitech社のSA6123で、FX-D03のと同じメーカーのものを使っている(FX-D03はSA6023)。

デジタルオーディオコントローラーICが変更される前の初代FX-D03+の説明書では、対応サンプリングレートが「44.1 kHz、48 kHz 96 kHz、192 kHz」と明確に88.2kHz/176.1kHzに対応していないことが記載されていたが、現行の2代目FX-D03+の説明には、対応サンプリングレートは「192kHz/24bitまで」としか記載されておらず、88.2kHz/176.1kHzに対応しているかどうかはっきりしない。

これは、メーカーのQ&Aに答えがあり、現行のFX-D03+は88.2kHz/176.1kHzに対応しているとのことなので一安心。

 

■Diretta導入のきっかけ

ここで改めて考えてみた。

Qobuzを聴くためにQobuz純正デスクトップアプリで問題が発生するのは、Direttaを使っているからだ。

そもそもDirettaを何のために導入したかというと、音質向上が主たる目的ではなく、当時メインで使っていたプレーヤーソフトJPLAY FEMTOとRME製のDAC ADI-2 DACの相性が悪くて、PCM系なら768kHz/32bitまで、DSD系なら11.2MHzまで対応しているはずのDACでハイレゾが再生できなかったからだ。

この原因がADI-2 DACのASIOドライバーとJPLAY FEMTOの相性問題だということがようやく分かり、ADI-2 DAC以外のASIOドライバーが使えれば、この問題を回避できるのではないかと考えた。

結果的には、Diretta(正確にはDiretta USB Brigde)の導入は大成功で、JPLAY FEMTOとADI-2 DACの組み合わせでも問題なくハイレゾが再生できるようになった。

 

ただ、今度はJPLAY FEMTOとDirettaがリソースの競合を起こし、Direttaの性能をフルに発揮できないという別の問題が発生した。

まあ、そもそもJPLAY FEMTOというソフトが気難しすぎるということに尽きるのだが、さすがにJPLAY FEMTOに嫌気がさし、JPLAY FEMTOから国産のTuneBrowserに乗り換えて、今やJPLAYは全く使っていない。

JPLAY FEMTOからの乗り換えを考えたときに、比較検討したのがTuneBrowserと他でもないAudirvana Originだった。

Diretta USB Brigde の使用を前提として、これとの組み合わせを試したときにTuneBrowserの方が好みの音だったので、TuneBrowserにしたという経緯がある。

(これとは別にAudirvana Originがかなりの電力食いだったということも、TuneBrowserを選択した要因になっている。)

 

■Qobuzのハイレゾストリーミング再生をどうするか

そして、Qobuzである。

Qobuzを聴くためにQobuz純正デスクトップアプリでノイズが発生する原因がDirettaにあるならば、Direttaを使わなければいい。

 

そうした場合に選択肢は2つある。

まずは、Diretta USB Brigdeを使わず、PCとDACを直接接続する通常のスタイルに戻すこと。

ただ、ローカルファイル再生に限って言えば、TuneBrowser+Direttaは非常に魅力的であり、ヘッドフォンHD6XXとヘッドフォンアンプZEN CAN Signature 6XXとコンビとともに満足度が極めて高い。

Direttaを導入してからまだ3年足らず。

少なくともファイル再生については、Direttaを使わないという選択肢は今のところあり得ない。

 

もうひとつ方法は、QobuzについてはDiretta USB Brigde経由ではなく、DDC経由で再生する方法だ。

そうすれば、再生アプリにAudirvana Studioを使う必要性は必ずしもなく、Audirvana Studioのサブスク利用料金もいらなくなる。

当初の予定どおり、Qobuzデスクトップアプリを使えばいい。

 

メインのシステムで使っているWiiM Proをデスクトップで使うという手もあるが、再生アプリがタブレット上のWiiM Homeになってしまうため、デスクトップ環境では使いにくい。

せっかくQobuzのデスクトップ用アプリがあるのだから、そちらを使いたい。

 

ただ、DDCの選択肢が実質上FX-D03またはFX-D03+しかなく、FX-D03+にしたとしてもQobuzの音源スペックにフルに対応できるかどうか分からないというのが、困ったところだ。

Audirvana Studioをどうするかも悩ましい。

DDC FX-D03を経由してWASAPI出力にした場合、Qobuzのデスクトップ用アプリでも十分いい音がするが、Audirvana Studioの方がいいのは間違いない。

音質的な面だけではなく、もともとオーディオ向けとして実績のある再生アプリであるので、細かい設定が可能でかゆいところに手が届く。

ただ、ストリーミング再生のためだけに使うことになるので、それに年額9800円の価値があるかといわれると果たしてどうだろうか。

 

まあ、Audirvana Studio の試用期間もまだあることだし、ゆっくりと考えてみることにする。

とりあえずQobuzのデスクトップ用アプリを使ってみて、不満を感じるようであればAudirvana Studioを導入することにしても何の問題もないが、Audirvana Studioを使うとしたら、年払いにして料金を抑えたいところだ。

Audirvana ではQobuzローンチ記念として、年額9800円のプランを15か月間使えるキャンペーンを12月までやっているので、Audirvana Studioの導入は年内中に決めた方がいいかもしれない。


WiiM ProでQobuz

2024-11-03 04:44:44 | オーディオ

■WiiM ProでQobuzを聴く

Qobuzのサービスインを見込んで、昨年のブラックフライデーのセールで勢いで買ってしまったWiiM Proだが、

QobuzのデスクトップアプリがDirettaのASIOに対応していたことにより、デスクトップ環境では不要となってしまった。

 

こうなった場合のWiiM Proの使い途はすでに考えてあり、リビングにあるメインシステムに組み込むことにする。

メインのシステムでハイレゾストリーミングを楽しむことができるときがついに来た。

考えてみると、ストリーミングサービスはオンデマンドのラジオみたいなものと考えることもできる。

ただし、音質はFM放送の比ではない。

高校生の時に大型のFMアンテナを自分で立て、自分の住む地域では放送していなかった民報FMを聴いていた(ただし電波状態の良い夜間限定)こと思い出す。

久しぶりにオラわくわくすっぞ。

 

システムの構成は、以下のとおり。

 

HUB

  ↓(LAN)

Streamer:WiiM Pro with iPurifierDC

  ↓(Coaxial)

DAC:OPPO BDP-105JLD

  ↓(RCA)

Amp: Pioneer A-A9MK2

  ↓

SP:FOSTEX GX100

 

WiiM Proは、前述のとおり既に購入済み。

WiiM ProはDACとしても使えるが、今回は純粋なストリーマーとして使用する。

電源強化の必要性があるので、手持ちのiPulifierDCを組み合わせる。

デスクトップのDAC用のアナログ電源と組み合わせて使っていたのだが、いつのまにか電源ランプが点かなくなり、壊れたのだとばかり思っていた。

しかし、今回試しにACアダプターと組み合わせて使ってみると、正常に作動するので、予定どおりWiiM Proに使う。

ACアダプターはWiiM Proに付属のものを使うので、iPulifierDCを使うための変換ケーブル、変換プラグも購入済みだ。

手持ちのLANケーブルがないので、オーディオ用で一番安いDELAのC100-E10を購入した。

この製品、旧型を使っているのだが、いつの間にかモデルが新しくなっていた。

同軸デジタルケーブルは、デスクトップで使っていた古いオーテクのケーブルを流用する。

デスクトップに使っているDDCはOpticalの出力もあるので、同軸から光へ切り替える。

 

■Wiim Proのセッティング

DELAのC100-E10が到着するのが待ちきれないので、有線LANでネットワークに接続していたブルーレイレコーダーの接続を無線LANの切り替えて、

レコーダーに使っていたLANケーブルで接続してみる。

 

OPPOのBDP-105JLDは紛れもないブルーレイプレーヤーなのだが、HDMI入力端子のほかにデジタル入力端子があり、

DACとしても使えるというアンプレスAVセンターなのである。

中古で購入したが、購入して本当によかったと思える機器だ。

BDP-105JLDのデジタル入力端子は3種類。

USB端子は、オーディオサーバーSoundgenic用に使用しているので、WiiM ProとBDP-105JLDの間は同軸デジタルでつなぐことにする。

WiiM Proには光デジタルの出力端子もあるのだが、BDP-105JLDの光デジタル入力端子は別に使う予定があったので、同軸デジタルでの接続とした。

接続作業はあっという間、WiiM Pro本体の置き場所は、とりあえずちょうど同じぐらい大きさのSoundgenicの上にした。

 

あとはWiiM Proのセットアップだが、これはiPadにインストールしたWiiM Homeというアプリから行う。

セットアップ作業は、アプリが勝手に進めてくれるので、ほとんど迷わずに行うことができた。

アプリがネットワーク上のWiiM機器を探してきてくれて、ファームウエアのバージョンアップも自動。

あとは出力方法の選択となるが、ここで同軸を選択すれば終わりかと思ったが、この先で出力先のDACのスペックに合わせてサンプリングレートの上限値を選択させられる。

デフォルトは44.1kHz/16bitというCDクオリティ―になっているので、このままだとハイレゾストリーミングの意味がない。

ここはもちろん上限いっぱいですよね、と192kHz/24bitに設定したが、確認用のサンプル音源が再生されない。

おかしいと思い確認したら、BDP-105JLDのDACはUSB入力なら192kHz/24bitを受けられるが、同軸・光の場合は96kHz/24bitが上限だった。

それじゃ鳴らないわ。

Qobuzといえど192kHz/24bitの音源は少ないようなので、ここは素直に上限96kHz/24bitで設定すると、サンプル音源がスピーカーから再生された。

 

これでWiiM Pro本体のセットアップは完了。

あとは、WiiM HomeにQobuzの登録をするだけだ。

WiiM Homeのブラウズのタブには対応するストリーミングサービスなど名前がずらっと並んでいる。

この中からQobuzを選択し、e-onkyo musicから移行したQobuzのアカウントでログインするだけ。

そうすると、iPadの画面いっぱいにQobuzの音源が表示されるようになったので、その中から聴きたい音楽を選ぶ。

肝腎の音質の方だが、もちろん悪くはないが、いわゆる「眠い音」がする。

リラックスして聴くには十分な音質だが、電源強化も一応やったのに、ちょっと肩透かしという感じだが、WiiM Proだとこの程度なのか。

LANケーブルを変えてどうなるか。

 

■LANケーブルを替えるより出力固定の方が効果あり

DELAのC100-E10が到着したので、早速LANケーブルを替えてみたが、若干音がクリアになったような気がする。

オーディオの場合、「気がする」と感じたら、それはほとんど変わっていない。

 

そういえば気になっていたことが一つ。

WiiM Proからの出力は、同軸デジタル出力にしているにもかかわらず、WiiM Homeから音量が変えられることだ。

WiiM Proにはアナログボリュームらしきものはないので、デジタル回路で音量を調節しているのだろうが、どうも気分が悪い。

ボリュームは、パイオニアのプリメインアンプA-A9MK2のボリュームだけで十分だ。

WiiM Proの設定の中に出力を固定する項目があるはずだと探すと、奥の方にありました。

WiiM Proの出力を固定すると、ちょっとびっくりするほど音が変わった。

もちろん良い方に。

LANケーブルをオーディオグレードにものに替えるよりずっと効果があった。

ボリューム回路をパスさせるだけこんなに効果があるなんて。

今までの「眠い音」から脱して、ようやくハイレゾらしい音になってきた。

Soundgenicのローカル音源を再生したときの音にはまだ及ばないが、リラックスして聴く分には十分と思えるくらいにはなった。

これでリビングにあるメインのシステムで、納得できる音質でハイレゾストリーミングを聴けるようになった。

ようやく音楽鑑賞のスタイルが21世紀らしくなった。

あとは、素敵な音楽に巡り合うだけだ。


Qobuzついに国内サービス開始!

2024-10-27 16:44:44 | オーディオ

■ようやく来たプレオープンの知らせ

昨年の12月にサービスが開始されるはずだったQobuzの国内サービスが「技術上の問題」でサービス開始時期延期されて以来、何の音沙汰もなかった。

個人的に待望のハイレゾストリーミングの国内サービスが正式に始まるということで、準備万端整えていたので、

サービス開始時期が未定のままというのはかなり残念な状況だった。

 

7月に、現在準備中でサービス開始にはもうしばらくかかるというアナウンスがあったようだが、

もうサービス提供は中止になってしまうのではないかという懸念は払拭されないままだった。

 

それが突然のプレオープンの知らせが届いた。

Qobuzの運営元であるXandrie 社が買収したe-onkyoサービスの終了のお知らせと合わせて、

e-onkyoサービスの会員限定でのプレオープンがアナウンスされた。

ようやくだ。

遅くとも1年以内には何とかしてほしいと思っていたら、やっとプレオープンまでこぎつけたようだ。

気になるのは、あくまでプレオープンということで、サービス内容にかなり不安があるが、

これまでe-onkyoサービスを使っていたような音楽とオーディオにうるさい人たちにしっかり叩いてもらってから正式オープンということになるのだろう。

 

昨年アナウンスされたサービス内容から一部変更されている点もある。

ダウンロード購入が割引になるSublimeというプランが提供プランから外れている。

海外サービスにはあるので、e-onkyoと同様に邦楽も取り扱うQobuzとしては、音源供給元との契約の問題があったのかもしれない。

 

自分としては、一番安いSoloプランの月額契約で様子を見る。

サービスに不具合があれば、いったんやめて様子見ができるように、いきなり年額契約は行わない。

公式アプリは昨年アナウンスがあったとおり、デスクトップ(PC・Mac)版、Android版、iOS版が提供されるようだ。

自分としてはPCで利用するつもりだから、デスクトップ版のアプリがないと困る。

問題はデスクトップ版のアプリがASIOに対応しているかどうかだ。

 

10月23日のプレオープン初日、午前0時からサービス開始になっていたようで、

昼頃にはデスクトップアプリでDiretta ASIOを出力先として選択できるという報告があがっていた。

これで一安心と思ったが、出力先にDiretta ASIOを選択するとアプリが落ちるという報告もあって、実際どうなるかはやってみないと分からない。

 

■遅れてきたe-onkyoユーザー向けのお知らせ

プレオープン初日の夕方にQobuzからメールが届いていた。

e-onkyoユーザーへQobuzへのアカウント移行の案内だった。

e-onkyoユーザーに限定してのプレオープンということになっているので、当然案内はあると思っていたが、夕方になってようやく連絡が来た。

実はe-onkyoユーザー向けのプレオープンはこの日だけ(実質8時間)で、翌日には新規申し込み可能なグランドオープンになってしまった。

実は、初日から新規申込みが可能だったという話もあり、e-onkyoユーザー限定のプレオープンとは何だったのかと思うが、

御新規さんの申し込みが予想以上に多かったので、グランドオープンを早めたのかもしれない。

 

それはともかく、メールにアカウント移行のリンクがあったので、そこから入ってアカウント移行の手続をした。

これまでe-onkyo musicで購入したダウンロード音源の移行に少々時間がかかったが、問題なく移行は完了した。

 

さて、いよいよQobuzのストリーミングサービスの申込みだ。

1か月の無料期間があるが、プランは当初の予定どおりSoloの月額払(1480円/月)を選択した。

支払いのクレジットカードを登録して手続き完了。

早速デスクトップPC用アプリをインストールした。

まあ、UIは普通かな。

SNSの情報どおり、画面右下にアプリの出力先の設定があったので開いてみると、しっかりとDiretta ASIOの出力先が表示されていた。

ハイレゾを売りにするQobuzのデスクトップ用アプリなら当然実装されていると思っていたが、これで一安心。

現在使っているデスクトップオーディオ環境でQobuzのストリーミングサービスを楽しむことができる。

 

PC:Window11 Qobuzデスクトップ用アプリ

  ↓(LAN)

DDC:Diretta Target PC(ASIO)

  ↓(USB)

DAC:RME ADI-2 DAC

  ↓(XLR)

Headphone Amp: iFi-audio ZEN CAN Signature 6XX

  ↓(Balance)

Headphone:SENNHEISER HD6XX

 

出力先の設定アイコンの隣に、音質を選ぶアイコンがあり

○ハイレゾ:192kHz/24bit上限

○ハイレゾ:96kHz/24bit上限

○CD:44.1kHz/16bit

○MP3:320kbps

の4種類から出力先のデバイスに合わせて選択できるようになっている。

ハイレゾ、CDのファイル形式は表示されていないが、FLACに統一されているはずだ。

もちろん「ハイレゾ:192kHz/24bit上限」を選択して、ストリーミング視聴開始。

 

■ストリーミングとしては十分な音質

意外とハイレゾ音源が少なく、CDクオリティ音源が多い印象だが、ハイレゾ音源を持っていないアルバムがハイレゾで聴けるのはありがたい。

最初DACのサンプリングレート表示がハイレゾ音源を再生しても、44.1kから変わらなかったが、

しばらく再生を続けると、アプリ上で表示されているサンプリングレートと一致するようになって一安心。

 

ストリーミングでこの音質で聴けるというのは、Qobuzを待った甲斐があるというもの。

ただ、どうも音の輪郭がにじみ、音像が大きめに感じられる傾向があった。

それで改めてローカルの保存してあるFLACを同じ環境(再生アプリはTuneBrowser)で聴いてみる。

やはり、ハイレゾ、非ハイレゾにかかわらず、ローカルの音源の方がいい。

具体的には、音のピントがぴったり合っている印象で、音の輪郭がはっきりしている。

これは、ブラインドで聴いても分かるレベルだと思う。

PCから下流の環境が全く同じなのに、この差が出るということは、上流の環境というよりは再生アプリの差なのかな。

ROONやAudirvana経由で聴くと違うのかもしれないが、別途料金が必要になってくる。

Audirvanaは試したことがあるが、音も使い勝手もよかったので、一度Audirvana上でQobuzのストリーミングサービスを試してみてもいいかもしれない。

 

ただ、そこはオーディオマニアのこだわりの範疇で、Qobuz公式アプリで再生しても十分いい音がするので、普通に聴くのには全く問題がない。

週末にサブスクで取り寄せているスペシャリティコーヒーを飲みながら、Qobuzのストリーミングサービスで音楽を楽しむ。

週にアルバム1枚分ぐらい音楽を聴くなら、Qobuzの料金も十分元が取れるだろう。

 

問題は、昨年のブラックフライデーのセールで勢いで買ってしまったストリーマーWiiM Proをどうするかということだ。

Diretta経由よりも音がいいとは思えないし、PC周りにWiiM Proを置くスペースがないので、予定どおりメインのシステムに組み込んで使ってみることとしよう。

 


USB-Cコネクターの有線イヤホン

2024-07-30 04:04:44 | オーディオ

■iPhone用のイヤホンをどうするか

かみさんのiPhoneXRをiPhone15に買い換えた。

この買い換えで問題なのがイヤホンである。

もうすでにiPhoneXRにはアナログ出力のイヤホンジャックはない。

アマゾンでLightning端子からアナログ音声出力に変換するアダプターを購入したが、

これがまた音が悪い上に、音を出すという最低限の機能すら果たさないことがある。

かみさんがスマホの音をイヤホンで聞く機会もあまりないので、そのまま放置していた。

 

そしてスマホがiPhone15になった。

アナログ音声出力端子がないことには変わりはないが、デジタル端子がLightningからUSB-Cになった。

イヤホンについては、いまやすっかり一般的になってしまったBlueTooth接続の無線イヤホンにするしかないのかなと考えていたが、

使用頻度がそもそも高くないにもかかわらず、充電が必要で専用の充電ケースを必要とするBTイヤホンというのは、正直不便だ。

 

しかし最近、USB-C端子を持ち、アナログ音声出力端子を持たないiPhoneやAndroidスマホに直接接続できる有線イヤホンがあることを知った。

無名の中華メーカー製ではなく、国内大手メーカーからも製品が出されており、価格も安い。

本格的なオーディオ用途としては物足りないところはあるが、ネットの動画を見たりする用途には十分だ。

ということで、長年の懸案だったiPhone用のイヤホンをこのUSB-C端子の有線イヤホンにしてみる。

 

■機種選定

かみさんは音楽を聴かないので、音質は二の次にして、カラーで白があるものを選んだ。

ネットで調べてみると、候補は4つほど見つかった。

○JBL:TUNE310C

○オーディオテクニカ:ATH-CKS330C・ATH-CKD3C

○FiiO:FIO-IEM-JD1-TC

 

最初JBLに使用と思ったが、シェルにピンクが入っていたので、真っ白なオーテクのATH-CKS330Cにした。

 

■動作チェック

手元に届いたATH-CKS330Cの色味は、真っ白ではなく、やや青が入ったホワイトだった。

シェルの形も若干変わっている。

パッケージにも記載があるが、「DAC内蔵」のイヤホンだ。

DACの基板は、USB-Cコネクターか、音量ボタン部分のどちらかに入っているのだろう。

DAC内蔵で価格も価格なので、本格的な音楽用というよりは、動画視聴などを想定しているのだろう。

パッケージにもそのような記載がある。

 

さっそくかみさんのiPhone15に接続して、音が出るか確認してみると、何の設定もしなくても音がちゃんと出た。

かみさんは耳の穴が小さいので、イヤホンのイヤピースは、デフォルトのMサイズからSSサイズに変更した。

かみさんは音楽は聴かないが、動画はよく見るので、かみさんにはもってこいだ。

自分でも音を確認してみたくて、自分のAndroidスマホOPPO RenoA9に接続してみたが、

こちらはアナログ音声端子があるせいか、USB-C端子イヤホンに接続しても、スピーカー出力から音声出力が切り替わらない。

設定の変更が必要なようだが面倒なので、かみさんのiPhone15を借りて音を確認してみた。

ソースは、You Tubeに上がっているBABYMETALの「RA・TA・TA」。

久々ライブ映像ではないMVで、Electoric Callboyとのコラボということもあり、再生回数が既に1600万回を超えている。

その音を聞いてみると、MVを聞き流しする程度ならば十分な音質。

レンジの狭さやノイズっぽさはという基本的な部分で問題は感じない。

ただ、今までに聞いたことのない音のバランスだ。

平面的な音の出方ではないのだが、音が奥行き方向のみに広がる印象がある。

自分の耳はすっかりゼンハイザーとFinalになってしまっているので、そのせいもあるかもしれない。

アマゾンで購入したLightingをアナログ音声出力に変換するアダプターのひどい状態からすると、雲泥の差である。

 

主にアナログ音声出力のないスマホ用のDAC内蔵イヤホンは数種類出ているが、

どれも本格的なオーディオ用途を想定しているものではないため、3000円程度の価格帯になっている。

1万円を超えるものもあるが、これを買うならコンパクトなドングルDACと普通のミニジャックのイヤホンを組み合わせて使った方が幸せになれるだろう。

スマホで音楽を聴くのを諦めて、音楽専用のDAPを導入するのが一番なのだが、そこまで外で音楽を聴く機会もないので、

もしミニジャック端子のないスマホになったら、ドングルDAC+イヤホンの組み合わせで音楽を聴くようになるだろう。


Qobuzサービス開始延期とハイレゾストリーミングサービス準備

2023-12-24 04:04:44 | オーディオ

■Qobuzのベータテストがなかなか終わらないと思ったら

Qobuzの正式サービス開始を心待ちにしているが、ベータテストがなかなか終わらない。

サービス開始時期は12月とアナウンスされているから、12月中にはと期待していたのだが、案の定サービス開始の延期がアナウンスされた。

何でも、既存のe-onkyoのデータがうまく移行できていないとのこと。

ベータテストをやってみないと分からなかったトラブルだと結構重大なトラブルかもしれない。

サービス開始の時期は現時点では未定で、進捗状況は公表するということだが、3月までにサービスが開始されるのは難しいかもしれない。

 

QobuzのデスクトップアプリがASIO対応であれば、Diretta経由で出力できて、ネットワークトランスポートが不要なので、

早くデスクトップアプリの仕様を知りたいのだが、正式サービス開始までは分からないのが、何とももどかしい。

 

■待ちきれずにWiiM Pro購入

Qobuzの正式サービス開始を待っている間にブラックフライデーの季節がやってきた。

そうしたらアマゾンでWiiM Proが2割引で売られているではないか。

QobuzのデスクトップアプリがASIO対応であればネットワークトランスポートは不要ではあるが、

その時はリビングオーディオ用に使えばいいので無駄にはならない、と自分に言い聞かせて買ってしまった。

 

しばらくして届いたWiiM Proは、予想どおり非常に軽くコンパクト。

オーディオ機器というよりはパソコン周辺機器とった風情だ。

このWiiM Proの電源はUSB-C入力となっており、付属のACアダプターもUSB用だ。

ケーブルはUSB-A→USB-Cとなっている。

WiiM Proの情報を収集すると、やはり電源周りにあまりコストがかかっておらず、

USBにしているのもパソコン周辺機器用の部材を流用してコストダウンを図っていると思われる。

 

■WiiM Proの電源強化

電源を強化するとかなりの音質アップが期待できるとのことなので、定番品のifi-AudioのiPowerⅡ5Vにしようかと思ったが、

WiiM Proの電源入力端子がUSB-Cなので変換プラグが必要となる。

どのみち変換プラグが必要になるのであれば、新規でACアダプターを購入するのではなく、

付属のACアダプターを利用しつつ、余っているiPulifier DCを使うことにした。

現在はDAC用のアナログ電源に使用しているが、本来は必要ない。

余らしているのももったいないので、とりあえず付けておいたものだ。

付属のUSBケーブルは使わず、USB電源変換ケーブルと変換プラグを使って、iPulifier DCを接続することにした。

 

付属ACアダプター(USB-Aメス)

→(USB-Aオス)USB変換ケーブル(DCプラグ5.5/2.1mmオス)

→(DCプラグ5.5/2.1mmメス)iPulifier DC(DCプラグ5.5/2.1mmオス)

→(DCプラグ5.5/2.1mmメス)変換プラグ(USB-Cオス)

→(USB-Cジャック)WiiM Pro

 

経験上ガジェットぽい機器の電源強化はかなり効果があるとみている。

 

■WiiM Proのジッター対策

WiiM ProとDACの接続は同軸デジタルでの接続を予定している。

 

PC(NET CARD Femto:LAN port2)→(LAN)→

→WiiM Pro→(Coaxial)→ADI-2 DAC

 

NET Card FemtoにはLANポートが2つあり、1つはDiretta用に使用している。

これでNET Card FemtoのLANポートがフルに活用できる。

WiiM Proにはデジタル出力が同軸と光の2系統あるが、両方あるのであれば同軸かなということでDACトの接続は同軸で行う予定だ。

 

Windows標準のオンボート音声はUSBで出力してDDCでデジタル変換し、DACに接続している。

DDCもデジタル出力が2系統あるので、こちらのDAC接続を光接続にする。

ただ、現在使用しているDDCが安物のためか、プチノイズが入る。

プチノイズ対策としてifi-AudioのiPulifier S/PDIFを使ったところ、プチノイズはピタッと止まった。

 

WiiM Proのデジタル出力がどの程度のクオリティがはっきりしないが、iPulifier S/PDIFを有無で違いをチェックしておきたい。

はっきり違いが出るようであればWiiM ProにiPulifier S/PDIFを使うことになるだろう。

 

ifi-Audioのアクセサリーで電源強化とジッター対策を施すとWiiM Proがオーディオ的にもそれなりになるのを期待しておく。

 

■リビングオーディオ用としてのWiiM Pro

WiiM Proをデスクトップ用として使用しない場合は、リビングで使うことになる。

WiiM Pro を接続するDACはブルーレイプレーヤーBDP-105DJLのDACを使うことになる。

BDP-105DJLには同軸と光両方のデジタル入力端子があり、現在はどちらも使用していないので、同軸デジタルで接続することになる。

ハイレゾストリーミングサービスで使用しているビットレートには十分対応できる仕様になっているので、本当にBDP-105DJLは頼もしい。

S/PDIF だけではなくUSBもHDMIも受けてくれるので、アンプではなくプレーヤーだが現在のトレンドを先取りしている。

入力のLANについては、現在使用しているHUBのポートに余裕があるのでそこに接続する予定だ。

 

HUB→(LAN)→WiiM Pro→(Coaxial)→BDP-105DJL→AMP→SP

 

iPulifier DCは当然使うこととして、iPulifier S/PDIFについては効果を試してからということになる。

リビングに置いたスピーカーFOSTEXのGX-100でハイレゾストリーミングをゆったりと聴く。

なんとも贅沢な環境だ。

 

■DirettaとROON

今回本命のifi-Audio ZEN StreamではなくWiiM Proにしたかというのには理由がある。

まずは、ハードの価格面。とりあえずこれが大きい。

あとはROONの対応である。

最初QobuzのデスクトップアプリがASIOに対応していければ、

ネットワークトランスポートを購入する前にROONを試してみることを想定していた。

しかし、ROONの使用料を考えると、ローカルライブラリーとストリーミングの統合といった使い勝手の面だけで

ROONを導入することはコスパがよくなく少々ためらわれる。

ROON対応の機器がないため高音質化が期待できるROON独自の通信プロトコルRAATが使えないからだ

(その代わりにDiretta接続を使うことはできる)。

 

ROON対応の機器であるWiiM Proを使えば、NET Card FemtoにはLANポートが2つあるため、

Direttaとハイレゾストリーミングの系統を分けることができる。

ということは、この環境でROONを導入すれば、Direttaを併用したまま、RAATを適用することができるということになる。

デスクトップでWiiM Proを使うようになったら、ROONを導入して音質面での効果を試してみたい。

その利用料に見合った効果、メリットがあればROONを導入して、QobuzもDirettaもROON上で使ってみたい。

 

もうすっかり準備は整った。

あとは、Qobuzのサービスが開始されるのを待つだけだが、いつになるのだろう。