引越しをしまして、部屋が狭くなりました。
もちろんGX100を持っていくわけにもいかず、音楽は専らヘッドフォンでということになりました。
そこでちょっと困ったことがありまして、仕切りの戸を隔てて隣の部屋が寝室になってしまい、
オープン型のHD595では音が漏れてしまうのです。
何せHD595の遮音性は皆無と言っていいほどダダ漏れですから。
以前はパソコン部屋は独立した部屋だったので問題なかったのですが。
そこで音が漏れにくい密閉式のヘッドフォンを買い足すことにしました。
密閉式のオーバーヘッドとなると、選択肢があるようでないですね。
HD595を所有しているのでゼンハイザーではなく、
それもHD595と方向性の違うモニター系にすることにしました。
ソニーも考えたのですが、以前試聴した時に好印象だったAKGに決定。
以前試聴したのはQ701でしたが、密閉式ということでK550にしました。
K550自体は試聴はしていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1a/447f9403b00559ab36918afd5829fa57.jpg)
手元に届いたK550のデザインは、黒で統一されてなかなかかっこいいです。
見た目ほど金属パーツは使われていませんが、なかなか高級感があります。
イヤーカップの素材は、HD595はベロア調の布でしたが、K550はレザー調になってます。
イヤーカップの形は、HD595は縦長の楕円ですが、K550の方は円に近いです。
装着感についてはかなりいい方です。側圧もそれほど強くありません。
ただ、全体の重量の大部分がイヤーカップの部分に集中しているので、
長時間つけていると下に引っ張られる感じがあり、HD595よりは多少疲れる感じがあります。
重量自体も1割ほどHD595のほうが軽いこともあり、HD595の方が装着感は若干良いです。
さて、肝腎の音の方ですが、出始めの音はあまり期待していなかったものの、
やはり低音がスカスカです。トーンコントロールでBassだけ絞った感じです。
高音も少々キンキンするので、音楽を鳴らしたままにしてエージングです。
しばらくエージングをした後、いろいろな音楽を聴いてみました。
試聴環境はいつもの
PC(WAVファイルをWave File Player for Experimentalで再生)
↓
USBケーブル:audioquest Carbon
↓
DAC:RME Babyface+電源オーロラサウンドBusPowerPro+ACアダプター FIDELIX6W
↓
ヘッドフォン
という構成です。ヘッドフォンアンプはまだ未導入。Babyface直差しです。
やはり高音が印象的です。鳴らし始めこそキンキンした感じですが、
ある程度鳴らしこむと金属的な印象は皆無となり、透明感のあるきれいな音になります。
通常は多少はサ行が耳に刺さったりするのですが、そういうことがほとんどないのでとても不思議な感じです。
これは試聴したQ701と同じ印象です。
これに比べると中域は、ややおとなし目というかボーカルがやや引っ込む印象があります。
ただそれも多少という程度で、歌ものも十分に楽しめます。
問題は低音ですが、鳴らし始め程は低音は出てきましたが、やはり絶対量が足りません。
単に量が足りないというわけではなく、質として高いのですが。
ロックとかを聴くと、はっきり言ってツマラナイ。
なんというかエモーショナルな部分が全くありません。
アコースティックなものだと相性がいいのですがね―。
個人的には聴く音楽のジャンルを選ぶヘッドフォンだと思います。
しかし、このヘッドフォンのいいところは音の分離感です。
解像度というのとは異なる、「分離感」と表現するのがぴったりです。
とにかくそれぞれの楽器、パートがきれいに分離して聞こえます。
特に左右の分離感がすごいですね。
楽器の鳴っている位置も頭からかなり離れた位置から聞こえてるようになりました。
音源にもよりますが、頭のまわりだけでなっているのではなく、
パートごとに頭から近かったり、遠くから鳴っていたりするがよく分かります。
これはクラッシックだけではなく、ミックスダウンしたポピュラー系の曲でも十分感じられます。
音が混濁しないので、とてもスッキリして清々しい感じです。
この特性からすると得意ジャンルはクラッシック、アコースティック系の音楽でしょうか。
さて、いろいろ手持ちの音楽を聴いていたのですが、ここで新しく買ったCDを聴いてみました。
柴田淳の「COVER 70's」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/bd/f1a59871ab881d9d741cd28f28907190.jpg)
このジャケット写真いいですね。特に表情がいいです。
柴田淳は以前から興味があったのですが、CD購入にまで至らなかったのです。
しかしこのカバーアルバム、正直かなりベタな選曲だと思うのですが、
そこに逆に興味をひかれました。
さらにプロデュースが全曲羽毛田丈史がということなので購入決定。
さて聴いてみると、この手のカバーアルバムはオリジナルのアレンジを変えていることが多いのですが、これはかなりオリジナルに近いアレンジです。
ただ歌っているのは、しばじゅん。
ほとんど、しばじゅんの色に染め上げられています。
出色は「スカイレストラン」。彼女のアンニュイというかちょっとダークな感じと合ってしていると感じました。
K550で聴く彼女の声は、思いのほかハスキーでした。
微妙なかすれ具合がとてもよく分かります。
さてエージングも兼ねてしばらくK550ばかり使っていたのですが、
久しぶりにHD595の方で「COVER 70's」を聴いてみました。
あー、違う。違いすぎる。
1曲目の「異邦人」のイントロ10秒だけで違いすぎる。
低音がちゃんと出ています。音の透明度、分離感はK550が勝っていますが、
音楽として聴いていて楽しいのはHD595の方です。
感情がこもるというか、抑揚が出てくるというか。
K550は感情的にならない、冷静、あっさりという感じがします。
分析的に音を聴くのには向いているとは思いますが、
リスニング用としてはHD595が好きです。
しばじゅんの声がずっと魅力的に聞こえます。
低音の量の好みについては個人差が大きいように思います。
自分としては、低音第一主義ではないと思っているのですが、
ある程度の低音の量感というのは必要だということを今回痛感しました。
低音の質感はもちろん大事ですが。
結果として、HD595と違う方向性のヘッドフォンだったので、用途によって使い分けられてよかったです。
装着感を含めて、リスニング用にはゼンハーだな、と感じたヘッドフォン買い足しでした。
もちろんGX100を持っていくわけにもいかず、音楽は専らヘッドフォンでということになりました。
そこでちょっと困ったことがありまして、仕切りの戸を隔てて隣の部屋が寝室になってしまい、
オープン型のHD595では音が漏れてしまうのです。
何せHD595の遮音性は皆無と言っていいほどダダ漏れですから。
以前はパソコン部屋は独立した部屋だったので問題なかったのですが。
そこで音が漏れにくい密閉式のヘッドフォンを買い足すことにしました。
密閉式のオーバーヘッドとなると、選択肢があるようでないですね。
HD595を所有しているのでゼンハイザーではなく、
それもHD595と方向性の違うモニター系にすることにしました。
ソニーも考えたのですが、以前試聴した時に好印象だったAKGに決定。
以前試聴したのはQ701でしたが、密閉式ということでK550にしました。
K550自体は試聴はしていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1a/447f9403b00559ab36918afd5829fa57.jpg)
手元に届いたK550のデザインは、黒で統一されてなかなかかっこいいです。
見た目ほど金属パーツは使われていませんが、なかなか高級感があります。
イヤーカップの素材は、HD595はベロア調の布でしたが、K550はレザー調になってます。
イヤーカップの形は、HD595は縦長の楕円ですが、K550の方は円に近いです。
装着感についてはかなりいい方です。側圧もそれほど強くありません。
ただ、全体の重量の大部分がイヤーカップの部分に集中しているので、
長時間つけていると下に引っ張られる感じがあり、HD595よりは多少疲れる感じがあります。
重量自体も1割ほどHD595のほうが軽いこともあり、HD595の方が装着感は若干良いです。
さて、肝腎の音の方ですが、出始めの音はあまり期待していなかったものの、
やはり低音がスカスカです。トーンコントロールでBassだけ絞った感じです。
高音も少々キンキンするので、音楽を鳴らしたままにしてエージングです。
しばらくエージングをした後、いろいろな音楽を聴いてみました。
試聴環境はいつもの
PC(WAVファイルをWave File Player for Experimentalで再生)
↓
USBケーブル:audioquest Carbon
↓
DAC:RME Babyface+電源オーロラサウンドBusPowerPro+ACアダプター FIDELIX6W
↓
ヘッドフォン
という構成です。ヘッドフォンアンプはまだ未導入。Babyface直差しです。
やはり高音が印象的です。鳴らし始めこそキンキンした感じですが、
ある程度鳴らしこむと金属的な印象は皆無となり、透明感のあるきれいな音になります。
通常は多少はサ行が耳に刺さったりするのですが、そういうことがほとんどないのでとても不思議な感じです。
これは試聴したQ701と同じ印象です。
これに比べると中域は、ややおとなし目というかボーカルがやや引っ込む印象があります。
ただそれも多少という程度で、歌ものも十分に楽しめます。
問題は低音ですが、鳴らし始め程は低音は出てきましたが、やはり絶対量が足りません。
単に量が足りないというわけではなく、質として高いのですが。
ロックとかを聴くと、はっきり言ってツマラナイ。
なんというかエモーショナルな部分が全くありません。
アコースティックなものだと相性がいいのですがね―。
個人的には聴く音楽のジャンルを選ぶヘッドフォンだと思います。
しかし、このヘッドフォンのいいところは音の分離感です。
解像度というのとは異なる、「分離感」と表現するのがぴったりです。
とにかくそれぞれの楽器、パートがきれいに分離して聞こえます。
特に左右の分離感がすごいですね。
楽器の鳴っている位置も頭からかなり離れた位置から聞こえてるようになりました。
音源にもよりますが、頭のまわりだけでなっているのではなく、
パートごとに頭から近かったり、遠くから鳴っていたりするがよく分かります。
これはクラッシックだけではなく、ミックスダウンしたポピュラー系の曲でも十分感じられます。
音が混濁しないので、とてもスッキリして清々しい感じです。
この特性からすると得意ジャンルはクラッシック、アコースティック系の音楽でしょうか。
さて、いろいろ手持ちの音楽を聴いていたのですが、ここで新しく買ったCDを聴いてみました。
柴田淳の「COVER 70's」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/bd/f1a59871ab881d9d741cd28f28907190.jpg)
このジャケット写真いいですね。特に表情がいいです。
柴田淳は以前から興味があったのですが、CD購入にまで至らなかったのです。
しかしこのカバーアルバム、正直かなりベタな選曲だと思うのですが、
そこに逆に興味をひかれました。
さらにプロデュースが全曲羽毛田丈史がということなので購入決定。
さて聴いてみると、この手のカバーアルバムはオリジナルのアレンジを変えていることが多いのですが、これはかなりオリジナルに近いアレンジです。
ただ歌っているのは、しばじゅん。
ほとんど、しばじゅんの色に染め上げられています。
出色は「スカイレストラン」。彼女のアンニュイというかちょっとダークな感じと合ってしていると感じました。
K550で聴く彼女の声は、思いのほかハスキーでした。
微妙なかすれ具合がとてもよく分かります。
さてエージングも兼ねてしばらくK550ばかり使っていたのですが、
久しぶりにHD595の方で「COVER 70's」を聴いてみました。
あー、違う。違いすぎる。
1曲目の「異邦人」のイントロ10秒だけで違いすぎる。
低音がちゃんと出ています。音の透明度、分離感はK550が勝っていますが、
音楽として聴いていて楽しいのはHD595の方です。
感情がこもるというか、抑揚が出てくるというか。
K550は感情的にならない、冷静、あっさりという感じがします。
分析的に音を聴くのには向いているとは思いますが、
リスニング用としてはHD595が好きです。
しばじゅんの声がずっと魅力的に聞こえます。
低音の量の好みについては個人差が大きいように思います。
自分としては、低音第一主義ではないと思っているのですが、
ある程度の低音の量感というのは必要だということを今回痛感しました。
低音の質感はもちろん大事ですが。
結果として、HD595と違う方向性のヘッドフォンだったので、用途によって使い分けられてよかったです。
装着感を含めて、リスニング用にはゼンハーだな、と感じたヘッドフォン買い足しでした。