夜の翼

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PC電源トラブルは回避できていなかったので対策を施す

2023-10-10 10:10:10 | オーディオ

■電源トラブルは解決していなかった

この夏は特に暑い。

暑いと今までになかったようなトラブルに見舞われる。

 

ファンレスのオーディオPC canarino Fils5をデュアル電源化してから電源トラブルに見舞われていた。

BIOSの設定でターボブーストをOFFにして一件落着のはずが、そんなに甘くはなく、やはりPCの使用中に電源が落ちる。

 

ターボブーストをOFFにしてあるのでCPUのクロックは定格の2.8GHzで頭打ちになるのだが、そうなるとCPUの使用率の方が上昇する。

CPUに負荷がかかった状態になると、CPUの使用率が100%に張り付いて、しばらくすると電源が落ちる。

急激なCPU温度上昇にパッシブのクーリングが対応できないようだ。

 

今回は、PCを再起動しようとしても電源が入らない。

これはPCを壊してしまったかとかなり焦ったが、CPU用の電源であるImproved12V5Aの電源ケーブルを一度抜いたら電源が復活した。

どうも電源の容量オーバーで電源の保護機能が作動して、電流をシャットダウンしたようだ。

電源をデュアル化せず、シングル電源で使う場合はImproved12V5Aの電源容量をオーバーするということはこれまではなかった。

せっかくデュアル電源化キット「canarino DC due」を入れたのにもったいないが、安全重視でPCはシングル電源で使うことにした。

 

そうするとサブ電源用に購入したImproved12V1.5Aが余ってしまうわけだが、

これは当初の想定どおり、DACであるRME ADI-2 DACの電源にすることにした。

ADI-2 DACに使っている電源WP-906PSがいま一つ電圧が安定せず、

電源投入直後だとDACに電圧エラーが出て起動しないことが頻発していたからだ。

静かな環境だとWP-906PSの発振音が気になるようになってきたこともあるので、むしろこの方がいい。

 

■電源をシングルに戻す

PCの電源をImproved12V5Aに戻し、DACの電源をImproved12V1.5Aに替えた。

そうするといままでのトラブルはなくなり、一発でADI-2 DACが起動するようになった。

やはりこの組み合わせの方がよさそうだ。

さて問題は、まともに音楽が聴けるかどうかだ。

音を出してみよう。

いつもなら試聴用のソースをかけるところだが、ふと自分のライブラリーで目についたビリー・ジョエルを聴いてみたくなった。

 

中高生のときにカセットテープでよく聴いていたが、たいぶ後になってからCDを1枚も持っていないことに気づき購入した「Greatest Hits」。

1970年代から1980年代のヒット曲が並ぶ。

1970年代の曲はアナログマスターということもあり、この年代の音がする。

この年代の曲とHD650とは非常に相性がいい。

決してHi-Fiというわけではないが、とにかく聴き心地がいい。

1980年代の曲になると、録音環境も変わってぐっとデジタルっぽく、Hi-Fiな感じなる。

ふと目についた「Good night Saigon」。

大学時代の友人が好きで、酒を飲んで酔っ払うと歌っていた。

久しぶりにこの曲を聴いてみる。

 

イントロは鈴虫の鳴き声。

ベトナムにも鈴虫はいるのだろう。

昔聴いたときはあまり印象に残らなかったが、今この環境で聴くと鈴虫の鳴き声がきれいに聞こえる。

その後に続いて聞こえるヘリコプターのローターの風切り音との対比が印象的だ。

問題の電源であるが、CPUの使用率をモニターしていると、DIRETTA経由で音楽を聴いているときのCPU使用率は3から4%。

CPUのクロックが定格2.8GHzで固定された状態だが、使用率の方は極めて少ない。

再生を開始してから5分ほどすると、やはりノイズが乗り出して、CPU使用率が30%台にはね上がる。

ノイズの方はまもなく消えたが、バックグラウンドで何かプロセスが走っている状態だとCPU使用率は40%弱になって、

CPUの温度もじわじわ上昇してくる。

しばらくしてCPUの使用率が元に戻った。

CPUの温度も40度程度で安定している。

そのまま30分ほど聴き続けたが、ヒートシンクになっているPCの筐体に熱が蓄積されてきているようで、

CPUの温度は45度になったが、音楽再生に問題は発生しなかった。

電源をシングルで使うと、電源の容量オーバーも発生せず、まあまあ安定した状態を保っている。

 

■canarino DC due逝く

しばらくこの状態で問題なく使えていた。

この夏の暑さも収まり、PCへの熱負荷もぐっと少なくなった頃、その時は来た。

普通にPCを使っているときに、ディスプレイの画面が真っ暗になり、PCの電源ボタンを見ると、ランプが消えている。

その時はすぐに電源が復旧し、PCが再起動して収まった。

しかし、次はそうはいかず、また電源が落ちるとPCの電源が入らない。

電源の方のランプは点いているので、電力の供給はあるようだがPCが起動しない。

 

これはまずい。

PC側の電源ジャックを抜き差ししてみたが効果はなし。

このPCも購入して4年以上経つので、ハードトラブルがあってもおかしくはないが、ちょっと早すぎる。

これまでの電源トラブルはcanarino DC dueを導入してから起こっている。

自分が使っているPC canarino Fils5にも適合するのを確認してから購入しているが、トラブルが続いている。

こうなった以上は、電源配線をもとに戻すしかないか。

オリジナルの電源ジャックはとってあるので、これをPCにつけ直すことにする。

canarino DC dueの取扱説明書は取ってあるので、これを見ながら電源回路をもとに戻す。

 

取り外したcanarino DC dueを確認してみたが、特に以上はないようだが、基盤の裏を確認すると、一部フラックスが溶けたような形跡がある。

回路のショートはなさそうだが、かなり発熱していたのは間違いないようだ。

電源回路をもとに戻し、電源アダプターを接続して電源は入るか確認する。

電源アダプターを接続すると、マザーボード上のLEDランプが点灯した。

canarino DC dueのときは電源アダプターを接続しても、このLEDランプが点灯していなかったので、

PC側に問題があるのではなく、canarino DC dueのトラブルで確定だ。

電源ボタンを押すと、ちゃんとPCの電源ラップが点灯し、PCの買い替えという事態は回避された。

 

■PC買替が不安

canarino DC dueを導入して1年余り、canarino DC dueの故障ととしか考えられない状態になった。

オーディオ的な効果はほとんど感じられなかったので、安定している元の状態に戻しても何の問題もないのだが、今後のPC買替には不安が残る。

 

現在使用しているcanarino Fils5でファンレスPCは2台目である。

もうファン付のPCは使う気はしないので、次もファンレスPCにしたいのだが、ファンレスとなる選択肢が極端に狭まる。

現実的には、またcanarino Filsを選択するしかないのだが、現行のcanarino Filsには標準でcanarino DC dueが装備されており、それ以外のオプションはない。

本体価格が高額になっていることもあり、買替にはかなりの不安が残る。

 

これ以外に拡張スロットがついているファンレスのデスクトップPCは見当たらないので、

思い切ってノートPCにするという手もあるが、いろいろと使い勝手が悪くなる。

今使っているcanarino Fils5をもうしばらく延命させて、その間に考えることにしたい。



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