夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

AndroidTVが何とかなった

2021-10-23 08:36:15 | 映像
テレビの映り自体は問題なかったものの、音声認識が不調だったブラビアKJ-55X9500H。
アラームが鳴りやまないだけではなく、電源オフの状態から音声入力でテレビの電源を入れると、
画面の下にグレーの帯が表示されたままになり、これがいつまでたっても消えない。
チャンネルを切り替えるなど他の操作をすれば消えるが、正常な状態とはいえないだろう。
アップデートで不具合が解消するかと思ってしばらく待っていたが、一向に改善されず、
不便である。

55X9500Hはユーザー登録をしたが、Sonyから登録した製品の御案内がメールで来るようになった。
そこに不具合があった場合の照会先の記載があったので、そこで聞いてみることにした。
規定のフォームに問い合わせ内容を入力するスタイル。
まずは、画面にグレーの帯が表示されたままになる点の解消方法を尋ねた。
結果としては、工場出荷状態にリセットすることによって、この症状は直った。
といってしまうと一行で終わってしまい、すぐに直ったような感じを受けるかもしれないが、かなりの時間と手間がかかった。

まずサポートから指示があったのが、現在のテレビの状態の確認。
ファームウェアのバージョンに始まり、接続されている機器など結構細かいところまで聞かれた。
それを答えて、最初に試してほしいと指示された操作は
 1 Googleアプリを出荷時の状態に戻し、最新のバージョンに更新
 2 ブラビアを放電リセット
この2つを実行したが、症状は改善せず。

その後、テレビのファームウェアのバージョンが古いとの御指摘あり。
どうも自動でアップデートされなかったようだ。
USBメモリーを使っての手動アップデートを行って、バージョンアップには成功したが、例の症状には変化がない。

次に指示されたのは、
 1 Googleアプリの設定からデータの削除とアップデートのアンインストール
 2 ブラビアの再起動
これも効果なし。
正確に言うと操作直後は直ったのだが、翌日になるとGoogleアプリが自動アップデートされてしまい、また症状が出てしまう。

次に指示されたのは、
 1 ブラビアの初期化
 2 ブラビアのアップデート
メールの最後には、これで駄目なら訪問点検だと書いてあった。

テレビの場合は初期化してもその後の設定はそう面倒ではないから、初期化を実施。
その後初期設定を行うのだが、Googleアプリの初期設定は「OK、Google」での検索が無効になっている。
これをオンにすると検索するアプリを聞かれるのだが、なぜかこのときGoogleアプリが2つ表示される。
これまでは2つのうち上の方を選んでいたのだが、上を選んでうまくいかなかったので今回は下の方のGoogleアプリを選択した。
ファームウェアのバージョンを確認すると、以前最新バージョンにアップデートしてあったので、ブラビアの初期化では元に戻らず最新バージョンのまま。

ブラビアの初期化後、改めて「OK、Google、テレビつけて」と呪文を唱えると、
テレビが「はい、55X9500Hをオンにします」といってからテレビの電源がオンとなるようになった。
いままでそんなこと言わなかったのに。今までは無言で電源がオンになっていた。
サウンドバーの電源はテレビの電源と連動させているので、このときだけはテレビのスピーカーから音声が出ているようだ。
テレビの電源が入り、表示された画面をみると、あのグレーの帯は表示されていない。
「OK、Google、テレビ消して」というと、これまた今まで言わなかった「はい、55X9500Hをオフにします」というアナウンスと、
同じ内容の文字がテレビ画面の下の方に表示されてからテレビの電源が切れるようになった。
オフのときのこの動作も今回が初めてである。

このときは大丈夫でも次の日になると駄目になるということが以前あったので、一週間ほど様子を見たが、あの症状が出ることはなかった。

何だかんだで5回のメールのやりとりと3週間ほどの時間がかかったが、ソニーのサービスを呼ばずに済んだ。

そういえばと思い立って、テレビでアラームを設定してみたが、こちらも「OK、Google、アラーム止めて」というとアラームがしっかり止まってくれた。
この動作をさせた直後、電源をオフにすると電源ランプがオレンジ色に点灯しなくなり、音声入力の調子が一時的に悪くなったが、翌日には解消された。

これで、ようやくトラブル解消。
テレビがGoogle Home Miniと同等レベルになった。

ソニーのサポートには一応症状は解消したことを報告したが、そもそもテレビのオンオフに関して、
この動作が正常なのかを知りたくて問合せをしたが、ブラビアの使い方のウェブサイトを案内されただけで、この動作が正常かどうかは分からずじまい。
案内されたウェブサイトは最初に確認してるよ。

まあ、ブラビアの初期化で一応正常な状態になったので、この件はこれでおしまい。
ファームウェアのバージョンアップをしてからブラビアを初期化したのがよかったのかな。
まあ、トラブったら初期化というのはコンピューターの基本か。

サポートからサポートが終了したときはアンケートに答えてくれ、といわれているので回答しておくか。

10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY-Ⅵ(その2)

2021-10-17 09:07:38 | ライブ
骨のアナウンスが始まった。
東京ドームを思い出すな。
注意事項の説明とウェーブヘドバンとチュートリアルだ。
声を出せない、一緒に歌えない、そんなことは分かり切った話だが、ライブの直前に改めて言われると、
ライブの間ぐらいは忘れてしまいたいコロナ禍という現実を改めて突きつけられたような感じで、ライブで非日常を感じたいのに白けてしまう。
「家に帰るまでが10 BABYMETAL BUDOKAN」とか「寄り道、ダメ、ゼッタイ」とかライブの前に言われるとは、何ともやりきれない。

骨のアナウンスが終わると短い紙芝居、そして武道館にマシンガンのような爆音が響き渡る。
比較的狭い会場だが音量は通常ベース。耳が音量で飽和し、聴き取りにくい。
これが噂の「シン・BABYMETAL DEATH」か。
基本的にスラッシュメタルなオリジナルBMDに比較すると、現代的というかインダストリアル仕上がり。オリジナルのBMDより激しく感じる。
円筒形のディスプレイにはこれまでのライブがモノロームで映し出される。
サブリミナル的なほんの一瞬の映像が連続して流れる。
武道館、ウェンブリー、東京ドーム、フォーラム、幕張…
ダークサイドになってから封印されていたBMDがこんな形で復活するとは。
この封印までもが解かれたということは、オリジナルのBMDが復活するのは新しいメンバーでも入ったときか。たぶんないとは思うが。

この武道館公演のセットリストは、「10 BABYMETAL BUDOKAN」に収録されている10曲を基本に、OP+2曲という構成らしい。
これまでOPは「IN THE NAME OF」だったが、ⅤとⅥは「シン・BABYMETAL DEATH」に変わった。
そしてその他の2曲はVと変わらないとすれば、あの曲とあの曲だ。

IDZ、ギミチョコ、ドキモとライブ定番の曲が続く。
武道館も6公演目ということもあり、SU-METALに力みは感じられない。
伸びやかに、楽しげに歌ってくれる。
ただ、噂に聞いていたとおり武道館の音響はよくない。
大音量のラウドなバンドには向いていない。
アリーナの面積に比べて高さのあり、スタンドの傾斜がきついホールは、低音が残響し、音の分離が悪くなる。
傾斜のきついSSAのスタンド中段よりもよくない印象だ。
フロアレベルに違い1階ならばまた違ったのかもしれない。
そうしてみると、やはり横浜アリーナはスタンドの傾斜が緩やかな分音がいいようだ。

神バンドは一は固定されているが、曲によって向きが変わる。
最初観客側を向いていたが、いつの間にかステージ側を向いていた。
ギターとベースはくるっと振り向けばいいが、ドラムはそうはいかない。
ドラムセットが載っている台ごと180度回転するようになっていたようだ。
ボーカルの姿が見えると見えないとでは、神バンドも演奏が違ってくるだろう。

ステージ演出は、幕張の進化系。
バースデイケーキ型のステージの側面までLEDディスプレイになっているのは幕張と変わらないが、
ステージが全面ディスプレイになっているのは、上から見下ろす武道館ではより効果的な演出が可能となっている。
武道館の高さを生かして、ムービングライトを上で向けステージが柱に囲まれているように見えるライティングも、東京ドームからの進化を感じる。

紙芝居が始まった。
最初の武道館の時の紙芝居風の今や懐かしい感じの紙芝居だ。
九段下ならぬ十段下、武道館ならぬブドウ館。子ギツネたちの奇妙なダンス。
間違いない。今日も「おねだり」だ。
Black BABYMETALの曲をMOAMETALがソロで歌うのは、緊急事態のLEGEND-Sを除いでなかったはずだ。
センターステージの中央でMOAMETALが歌い踊り、その周囲を4人の子ギツネたちが踊る。
骨パーカーにフードをかぶり、赤と黒のスカートという昔懐かしい衣装で子ギツネたちが踊る。
ディスプレイにもほとんどうつらないし、フードにマスクなのでほとんどその表情は窺えない。
ただ、小柄なMOAMETALよりさらに小柄な子ギツネがいたのは間違いない。
この子ギツネたちは、この年で閉校となるさくら学院の生徒たちということになっている。
今年のさくら学院の在校生は8人。4人ずつ2日に分けて出れば計算は合う。
さくら学院以外の子も混じっていたという噂もあるが、確かめようもない。
この武道館で「おねだり」を今年閉校となるさくら学院の在校生を共演するというのは、どんな気持ちなのだろう。
おそらく語られることのないMOAMETALの気持ちは想像するしかない。
この子ギツネたちがさくら学院の在校生だとすれば、「伝説の先輩」のライブ、しかも武道館という場で共演するというのは、彼女たちにとってどんな意味があったのか。
それこそOTFGK。

中学生のYUIMETALとMOAMETALが歌うのを前提とした歌詞を22歳になって、すっかり美しい女性になったMOAMETALが歌うと、
それは小悪魔なんてものはすっかり通り越して、サキュバスですよ。
気がつかないうちに魂を完全に抜かれてしまいます。
ちょっと見てはいけないものを見てしまった気になる。

ただ、曲中に子ギツネたち一人一人のそばに寄って歌う姿は本当にうれしそうで、
MOAMETALというよりは、さくら学院4代目生徒会長の菊地最愛そのものだったかもしれない。
もあさんのさくら学院愛は深かったからね。

BABYMETALらしくない、スペシャル大出血サービスの演目が終わり、再び紙芝居が始まる。
紅の戦士の紙芝居。これもまた昔風の紙芝居だ。
「この世に光を取り戻すため再び紅の戦士が聖地BUDOKANに舞い降りる」

紅月も久しぶりだ。最後はDark Side Carnivalのときか。
アヴェンジャーズ体制になってから演奏されたSU-METALのソロ曲は「Kagerou」だけだった。

いつものイントロからのSU-METALの歌には、力みは感じられない。
久しぶりの紅月マント姿のSU-METALが朗々と歌い始める。
やはりこれだよ。この感じだよ。この感じを味わいたくてBABYMETALのライブに行くんだ。
マントは赤くなく、10 BABYMEYALのイメージカラーの黒と金だ。

間奏になった。本来ならばギターの神の見せ場だが、離れたポジションでは背中合わせのツインギターは望むべくもない。
その代わりに、マスクを着けたマッスル姐さんズ登場。
マスク以外、ヘッドギアも衣装もダークサイド仕様のままのようだ。
さすがに動きのキレが尋常ではない。回し蹴り4連発も見れた。
これを再び、しかも武道館で見られるとは。
本当にこの武道館公演は、BABYMETALの10年間、そのライブの総決算なんだな。

再びSU-METALが歌い始める。
そして、暗転。SEの歓声と拍手だけが聞こえてくる。
次のSU-METALの声を、まさに固唾を飲んで待つ。
ピアノとストリングスをバックにゆっくりとSU-METALが歌い始める。
LEGEND1999で披露された紅月のUnfinishedバージョン。
映像で見るたびにうっとりとする瞬間。
その瞬間がこの武道館でリアルに訪れた。
ほんの一節、そこからは一気にスピードアップ。
このコントラスト、本当にたまらない。
武道館の音響が悪かろうが関係ない。
この瞬間のためにこの場所に来た。

そこからは、ライブ鉄板の曲が続く。
楽しいはずのライブだが、なんだか苦しい。
マスクを三重に着けているせいではない。
そして、ほかの会場に比べれば物理的にはずっと近いはずのステージが遠く感じる。
力いっぱい拍手、手拍子はしている。
事前の練習どおりウェーブヘドバンもやった。
ただ、声が出せない。それが苦しい。
RoRのイントロは、大声で歌いたい。
幕張では大声で歌った。
いくらSEで歓声が付け足されていても、それこそまがい物だ。
我々は「声を失った」のだ。
たったそれだけのことで、BABYMETALのライブがすっかり違うものに感じてしまう。
ライブ中もコロナのことが時折頭をよぎる。
感染症の心配などせずに、大声で歌って、モッシュして、純粋にライブが楽しめるようになるのはいつになるんだ?

いつの間にかエンディングを迎えていた。
いつものように最後のC&R。
SU-METALの「We are?」へのレスポンスは自分の声ではなくSEの「BABYMETAL」。
自分で応えなくてC&Rに何の意味がある?
銅鑼と特効花火でいつものようにライブは終了した。

今回のライブは規制退場となっていた。
指定された座席順に会場を後にする。
階段を降りるとすっかり外は暗くなっている。
開場を離れがたいメイトさんたちは、夜の武道館をバックに写真を撮ったしているが、早く帰れとスタッフの拡声器の声がうるさい。

東京駅まで戻り、夕食にしようと思ったがほとんどの店がもう閉まっている。
なんとか開いていた店で食事。
それほど混んではいなかったが、店自体が狭いので落ち着いて、安心して食事をするという感じではなかった。
食事を終えると早々に席を立ち、新幹線で帰途についた。

ライブ自体は過去最高だったと思う。
舞台装置、照明演出、東京ドームの時とは格段の差があり、会場の大きさは違うが、幕張よりさらにレベルアップした印象が残る。
神バンドの演奏も盤石。日本での演奏が少なかったISAO神と大神とのコンビもばっちりだった。
ただ、今までになく演者との距離を感じてしまったライブだった。
ライブで声を出せないのがこんなに苦しく、辛いなんて。
一番ライブの難しい時期にライブをやってくれたBABYMETALの関係者には本当に感謝したい。
ただ、次こそは、心おきなくライブを楽しみたい。
もう今年はライブはないだろう。
次は、4thアルバムを聴けるのかな。

10 BABYMETAL BUDOKAN DOOMSDAY-Ⅵ(その1)

2021-10-16 11:53:56 | ライブ
最初は雨の東京ドームRED NIGHT、それいつくかのライブに行くことができた。
SSAが多かったが、2019年に横浜アリーナ、2020年に幕張メッセとBABYMETALのメモリアルな会場でのライブに行くことができた。
あと行きたい場所は武道館。
自分が初めて映像で見た国内ライブが武道館のトレーラーだった。
BABYMETALに限らない。ビートルズがここでライブを行って以来、海外で最も有名なライブ会場となっている。
ずっとライブ会場としての武道館に憧れみたいな感情を持っていた。

そしてBABYMETALの武道館10公演。
おそらくコロナがなければ実現しなかっただろうライブ。
観客数、そもそも感染状況次第では実施できるかさえわからないという極めて大きい制約の中で、このライブをやろうしてくれることに感謝しなければならない。
これは行きたい。どうしても行きたい。
最初の6公演の日程が発表されたが、土日は1日のみ。あとは平日。
残りの日程がわからないが、1日だけある平日以外のⅥに賭けてみた。
コロナ禍とはいえわずか5000のキャパで正直どうかわらなかったが、THE ONE先行でチケットを確保することができた。

ただ、広島の時のように行けることに浮かれた気持ちにはなれない。
ライブは一定の制限下で一応はできるものの、緊急事態宣言中。当初1か月間だったものがさらに1か月延長になってしまった。
正直相当悩んだ。
地元には緊急事態宣言は出ていないものの、感染拡大地域との往来は自粛が要請されている。
ライブ会場は感染対策には相当気を使っているし、正直ライブだけ見てすぐ帰ってくれば感染リスクはほとんどないと思っているが、
万が一感染してしまった場合のリスクを考えると、いい大人としてはやはり悩まざるを得ない。

そんな中10 BABYMETAL BUDOKAN Ⅲの情報が入ってきた。
なんとこれまで海外で1度だけ披露されただけの「From Dusk Till Dawn」をやったですって!
この情報で気持ちは決まった。東京の感染状況が落ち着きつつあるというのもその判断をサポートした。

2日連続公演が5回で10公演だが、連続する2日間は同じセットリストのようだ。
となるとⅥの先日のⅤの情報が気になる。
情報を遮断してライブ当日を迎えるというのもいいが、ちょっとそれは我慢できない。

前日の夜、ネットの情報はだいぶ混乱していた。
「BABYMETAL DEATH」のニューアレンジでライブの幕を開けたとか、
4人のサポートを引き連れてMOAMETALが一人で「おねだり大作戦」をやったとか、
マッスル姐さんが登場して、Unfinishedバージョン風のアカペラパートがある「紅月」が披露されたとか、ガセというかフェイクとしか思えない報告で溢れていたからだ。
事前にこんなセットリストを予想したなら、妄想の一言で取り合ってももらえないような信じがたい情報を目にすることになった。

いや本当らしい。これまでのパターンならば明日のセットリスも同じ。
あとは、いかにリスクを下げるかそれだけを考えることにした。
〇マスクは二重。不織布マスクの上からPITAPAコラボのBABYMETALロゴ入りマスクをする。CDC推奨の方法。マスクは極力外さない。
〇なるべく屋内にいる時間を少なくする。コンビニなど店には極力寄らない。食事は店の込み具合を見て判断。

いざ武道館へ!


当時はいい天気。東京は春の陽気らしい。
服装はいつもの黒ずくめだが、買ったことをすっかり忘れていた鹿鳴館グッズが先日に届いたので、骨ロングTEEの上から半袖のTEEを重ねて着た。
マスクは、ここで使わないとあと使う機会がなさそうなPITAPAコラボマスク。
不織布マスクの上から装着し、口元もレイヤーになった。

新幹線は驚くほど客が少ない。車両がほとんど貸切状態。
東京駅は思ったほどではないが、通常よりはかなり空いている。
さっと地下鉄に乗り込み、九段下へ。
地下鉄の出口から思いのほか近い。
田安門から北の丸公園敷地内へ入ると、金色の大きな玉葱が見えてきた。
もう少し進むと、あった。赤地に「武道館」の文字。

ようやく来ることができた。
物販は現地ではやっていないが、看板だけは掲げてあり骨スーツの販売員が1人だけ。
初日はなぜか靴を履いていなかったらしいが、さすがに今日は靴を履いている。
口には例のSavoirMask、例のエプロンをつけ、発売されたばかりのバトルジャケットを手に持っている。
入場時間が事前にアナウンスされているので、会場周辺に集まっているメイトさんの数は少ない。
見慣れた風景だが、鹿鳴館のグッズ、骨パーカーを着ている人が目立つ。
入場口を確認した後、時間があるので千鳥ヶ淵のさんぽ道をちょっと歩いた。
桜の時期にはまだ早いが、桜が咲いたらさぞきれいだろうなと思わせる散策路。
風が少々強いが、とても暖かく少し汗ばむほど。
その先に千鳥ヶ淵の戦没者墓苑があったので立ち寄ってみた。
ほとんど人はいない。建物が工事中のようで養生が目立つ。静かに手を合わせた。

田安門の近くに戻り、まだ時間があるのでベンチに座り待機。
スマホに座席情報が入ったので確認すると、2階東のP列とある。
真ん中よりやや後方か。チケットが取れただけいいだろう。
そういえば、今まで電子チケットはLINEチケットだったが、今回はぴあのシステムを使っている。
LINEチケットは複数チケットを取った場合、分配も可能だったはずだが、BABYMETALのライブでは分配は必須ではなく、同伴者と一緒に入場すればよかった。
ぴあの電子チケットは分配が必須。同伴者もぴあのIDが必要になるため、事前にかみさんのIDも取得して、チケットを分配しておいた。
LINEチケットより電子チケットの表示方法など少々わかりづらいところがある。
いままで座席は入場口でバーコードを読み込ませて座席番号を紙に出力していたが、今回は開場の1時間前にスマホで直接確認できるシステムになっている。
入場口での座席番号紙出力は、入場に時間はかかるし、出力するのにトラブルが多いらしく、それで入場が遅れることも結構あったので、このシステムは有り難い。
このひと手間が省けることで、入場もスムーズになることだろう。
例によって会場内に入る前にドレスコード、SavoirMaskの着用を求められた。
これでマスクのトリプルレイヤーになってしまった。
SavoirMaskは着けてみると意外と大きい。

階段を上り、2階の狭い通路を通って会場内へ。
相も変わらず照明が赤く薄暗いので、座席が確認しづらい。
最初間違って東ではなく、東南へ行ってしまい、自分の座席に人が座っていたので、改めて自分の席を確認して探すことができた。
2階席の中段に通路があるが、その2列上の席で、上下方向の通路の右端。
2階席はかなり傾斜がきついから、ステージ方向の視界は開けている。
座席数が通常の半分ほどになっているので、前後左右とも空席で荷物置き場にちょうどいい。
自分の席に座り、改めて会場を見渡す。
今まで大きな会場が多かったせいか、狭く感じる。
円形に近い形の上、高さもあるので、キャパの割にはコンパクトだ。
中央に吊るされた円筒形のディスプレイとラインアレイスピーカーが見える。その上には今日も日の丸が掲げられている。
なんとも不思議な感覚だな。
会場内清掃のダスキンさんが手すりを拭きまくっている。
コロナのせいで5000人しかこのライブを見ることができないため、ゆったり座れるのはいいが、なんとも落ち着かない。
この状況でライブを見に来ていること自体、後ろめたい気持ちを払拭しきれない自分がいる。
円形のセンターステージが中央にあり、その周囲を花道が取り囲むように配置されている。
センターステージと花道の間に神バンドのポジションがセットされている。
東西南北に向かってバラバラだ。
自分の席からだとドラム神が一番よく見える。
席が高い位置にあってステージが見やすいのはいいが、俯瞰で上から見ることになるので、客観的に見えすぎてしまって、一体感というか没入感に欠けるような気がする。

いつものようにShazamで客入れ曲のチェックをしながら開演を待つ。
BMTH、スリッペなどおなじみのバンドが多かったが、Asiking Akexandria、System of A Down、Kornなど、これまではあまり聞いていなかったバンドの曲も多かった。

開園予定時刻より遅れて客電が落ちる。
今回は座っててもいいのだが、やっぱりいつもくクセで立ってしまう。

(つづく)

チプカシの電池交換を自分でやってみた

2021-10-02 09:04:48 | ガジェット
チプカシを手に入れて早2年。
テスト用の電池と言いながらなかなか電池が切れないなと思っていたら、
海外販売モデルのMW-240-1Eが止まった。
ローマ教皇モデルMQ-24-7BLLJFとバンドを交換したMTP-V004L-7Aはまだ動き続けているが、そのうち止まるだろう。

さて、予定どおりチプカシの電池交換を自分でやることにした。
まずは、工具の入手である。
腕時計のメンテナンス用の工具と言えば、2000円くらいのセット品が売られているが、どうも信頼性に欠けるので、電池交換に必要なものだけそろえることにした。
チプカシの電池交換に必要なものというと、
○こじ開け
○バネ棒外し
これらは精密ドライバーで代用できないこともないが、そう高い物でもないし、専用の工具は使いやすいらしいから、この際そろえておこう。
バネ棒外しはバンドを取り外すのに使う。時計によってはバンドを外さなくとも電池の交換ができるが、バンドを外した方が作業はしやすいようだ。
あと、
○プラスチックのピンセット
金属製のピンセットはあるのだが、ボタン電池の裏表を同時に触ってショートさせると、電池が使い物にならなくなってしまうので、念のため購入。
さらに、
○シリコン塗布器
裏蓋のパッキンとして使われているOリングに防水性を高めるシリコンを塗る道具である。
チプカシを購入してからそれほど時間がたっていないので、日常生活防水程度であれば気にする必要がないのかもしれないが、
チプカシに限らず、腕時計の防水はこのOリングにかかっているので、電池交換をした際にはパッキンが劣化していないか確認して、
シリコンを塗布するか、Oリング自体を交換した方がいいらしい。
Oリングはかなり細く、シリコンを適量塗布するのが難しいので、このような専用の道具がある。
上蓋と本体それぞれスポンジが付いており、スポンジにシリコンが染みこませてある。
Oリングを本体のスポンジの上に載せ上蓋で挟むと、簡単きれいにシリコンが塗布できる。
Oリングは腕時計によってサイズが異なる上、少量の販売はしておらず、買ったはいいが使わないうちに劣化しそうなので、
電池交換2、3回はOリングを交換せず、シリコン塗布で間に合わせたい。
電池は100均のものでもよかったが、工具と併せてマクセルのSR626SWを購入。

以上のものをまとめて手に入れられるところが意外と少なく、結局いつものヨドバシから購入。実は、シリコン塗布器が一番高かった。
入手した道具はこんな感じ。

バネ棒外しは明工社のもの。こじ開けも同じメーカーにしたかったがヨドバシで取り扱いがなかったのでBAMBI製にしたが、
写真で見る限り明工社のこじ開けと全く同じものに見える。型番は違うので、明工社のOEMかな。
ピンセットはTrusco製。先の細いものにした。

さて道具はそろったので、いよいよ電池交換作業。
電池交換の作業手順についてはYouTubeで学習済み。
この手の作業は動画で見ると一目瞭然、大変わかりやすい。
MW-240-1Eをケースから取り出して、裏を見ると、あら、はめ込み式じゃなくネジ留めだったのね。

よく見ると、文字盤に「WATER RESIST 50M」と書いてある。
日常生活防水のMQ-24-7BLLJFの裏蓋は、はめ込み式なので、それ以上の防水仕様の場合、裏蓋はネジ留めになるようだ。
今回はこじ開けの出番は必要なかったが、はめ込み式のMQ-24-7BLLJFの電池交換には必要になる。

MW-240-1Eの場合、バンドを外さなくとも電池交換の作業はできそうだが、せっかくなのでバネ棒外しでバンドを外す。
手に入れたバネ棒外しは片側がY字型になっており、もう一方が細い棒状になっている。
Y字型の方で、バネ棒の少し太くなっている所に引っかけて押し込むと簡単に外れる。
先がY字になっているから簡単だが、これを先の平らなドライバーでやろうとすると少々難儀するかもしれない。

次に、手持ちの精密ドライバーで四隅のネジを外す。
あまり強く押すと、下になっているプラスチックの風防が割れそうなので、力を加減して慎重に外す。
裏蓋を外すと、動画で見たムーブメントがそこにあった。
使われていた電池はSONY製だった。
一部文字が隠れているがムーブメント上に「・・・OYA」という文字が見えたので、やはりムーブメントはMIYOTA製のようだ。

老眼の入った目にはこの作業は厳しい。メガネを外して作業する。
電池を抑えているプレートを下にずらすと、電池が外れるはず。
プレートには小さな穴が開いているので、そこに棒状のものを差し込んで下にずらすようだ。
この穴がかなり小さい。バネ棒外しの棒状になっている方がちょうどいい感じだったので、
バネ棒外しを使って、押さえプレートを下にずらすと、勢いよく電池が飛び出してきて電池が外れた。
電池の下にあるプラス側の接点が板バネになっていて、このバネが少々強すぎるようだ。

新品の電池をムーブメントに入れる。
マクセルのSR626SWはマイナス側がなぜか金色。
プラスチックのピンセットだが一応電池の周囲の部分をつまんで持ち上げる。
動画の電池交換作業の解説で、電池を入れるときは「靴を履かせるように」入れると解説されていた。
電池の押さえプレートの反対側に電池を潜らせるように入れて、プレートを下に押し下げながら、電池を上から押さえてプレートを戻すと電池が収まった。
秒針を確認すると、しっかり動き始めた。

あとは、パッキンの確認。
Oリングをピンセットで慎重に外す。実物はかなり細い。
外したOリングをシリコン塗布器のスポンジの上に載せ、蓋で挟んで軽く蓋を押す。
Oリングをスポンジからつまみ上げると、Oリングが光って見える。
しっかりシリコンが付いたようだ。
Oリングをパッキンの位置に戻す。変な位置に置いて裏蓋で挟んでしまわないよう念入りに確認。

裏蓋を戻してネジ留めする。車のホイールと同様、ネジは対角線に少しずつ締めていく。
最後に、バンドを付け直す。ちゃんとしたバネ棒外しがあれば、バンドを付けるのも簡単だ。
時刻を合わせて、作業は終了。
買ったときは月差マイナス2秒くらいだったが、新しい電池に交換してどうなるだろう。

初めての電池交換作業は、作業内容を動画で見ていたこともあり、10分もかからず終了。
必要な工具さえあれば、誰でもできる。これを時計屋さんに1000円払ってやってもらうのはさすがにもったいない。
ウェーブセプターWV-58J-1AJFの電池交換方法も動画があった。
デジタル時計なのでムーブメントがアナログ時計とは異なるため、電池交換の手順も若干異なるが、これも十分自分で交換できそう。
ただ、バンドを交換したMTP-V004L-7Aは、裏蓋がこじ開け式になっている。蓋が固く、開けるのにコツが必要で、
場合によっては専用の道具がないと裏蓋が閉まらないこともあるようなので、これは時計屋さんにお願いしようかな。

次の電池交換は100均の電池を使って、電池の持ちがどの程度違うか試してみよう。