夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

BDレビュー「LIVE LEGEND1999 1997 APOCALYPSE」

2016-03-19 20:02:17 | 音楽
初の映像作品レビューです。
ちなみにBABYMETALについては、武道館とロンドンも持っています。
ロスがきついときのためのストックに、フル神バンドでない2作品の購入は控えてました。

さて、この作品は2013年に行われた2つの生誕祭の模様が収録されています。
フル神バンドではないということで、過剰な期待は持たず見始めましたが、
なかなか興味深く、面白い内容になっています。
共通しているのは、ストーリー性が強くギミックもたっぷりということです。
前半は骨バンドで後半が神バンドというのも共通です。
1999は、オールシートのためか観客のノリがイマイチに感じられます。
また、照明が暗く、赤黒いため、映像としてはお世辞にもほめられたものではありません。
1997の方は、1999に比べれば照明が比較的明るく見やすくなっています。
また、ピットがあるため観客の熱量がオープニングから半端ではありません。
早い段階でサーフが始まっています。
映像でも観客のノリが良いものの方が見ていて楽しいですね。
1997の最後に武道館2daysとファーストアルバムの発売を知らせる紙芝居が収録されています。このときの観客の歓声!その時の熱狂と興奮が伝わってきます。
横浜アリーナ2daysの最後の告知のときもこうだったのでしょうね。
その場に居られたメイトがうらやましい限りです。

1997の曲の中で特筆すべきは、「紅月-アカツキ-(Unfinished ver.)」です。
「Unfinished」というのはXの曲名で、この曲がピアノストリングスアレンジなので、
「Unfinished ver.」とは、紅月のピアノストリングスアレンジ版ということになります。
聴いた感想は、「甘美」。この一言に尽きます。
とにかくSU-METALの声が甘く美しい。
この曲でSU-METALはほとんど座って歌っているのです。

いつものように真直ぐ声を出すのでなく、語りかけるように歌っています。
このために少し鼻に声が抜ける割合が多くなっているように感じられます。
普通は、いわゆる鼻にかかった声、甘えた声、甘ったるい声になりますが、SU-METALは違いました。声が「甘美」になるのです。
ある人がSU-METALのロングトーンは甘くて美しいと言っていましたが、そのときはあまり理解できませんでした。SU-METALの声は、澄んだ強い声という印象であり、あまり「甘い」という認識はなかったのです。
しかし、これを聴いて思い知らされました。しかも、ただ甘いだけでなく澄み切っているのです。
蜂蜜のように甘いという表現がありますが、このときのSU-METALの声を例えるには適切ではありません。うまく表現できませんが、澄んだ甘さ、少しのくどさもない甘さ、本当にずっと味わっていたくなる魅惑の甘さなのです。
甘さと清澄さを兼ね備えたSU-METALの声の良さ、「楽器」の良さを改めて思い知らされました。
このBDを買って以来、この「紅月-アカツキ-(Unfinished ver.)」ばかり聴いています。

1997には「NO RAIN, NO RAINBOW」が収められています。
この1997で歌われたのが初めて、その後武道館Black Nightで披露されていますが、その後ライブのセットリストに組み込まれることはありませんでした。
その理由は、バラード曲であり、ストーリー性の強い1997やBlack Nightならともかく、通常のライブではライブの流れを考えるとなかなかセットリストに組み込むのが難しいと理由からなのかな、と推測しています。

しかし、「NO RAIN, NO RAINBOW」がこのセカンドアルバム「Metal Resistance」のに収録されると知り、非常に驚きました。2年以上ライブで披露されることのなかったこの曲は、このままお蔵入りになるのではと思っていたからです。
ライブではなくアルバム収録となるとアレンジもそのままということはないでしょう。「NO RAIN, NO RAINBOW」のアレンジが変わるのであれば、ピアノとストリングスのUnfinished versionで聴いてみたいなと思うのです。歌うのは1997の頃のSU-METALではありません。それから2年以上たって、非常に濃密な経験を積み、格段に進化した18歳のSU-METALです。
ああ、それを想像するだけで陶然としてしまいます。

セカンドアルバムについては、他の曲もどんな曲になるか楽しみで仕方ありませんが、1997の「紅月-アカツキ-(Unfinished ver.)」を聴いてからというもの、アルバムに収録される「NO RAIN, NO RAINBOW」が一番気になっています。
ニューアルバムのリリースをこれほどワクワク期待して待ったのは、記憶にありません。
とにかく4月1日が待ちきれません!

「メタル」向けのオーディオ(デスクトップ編その5)

2016-03-05 12:14:35 | オーディオ
さて、例の電源キットですが、メーカーの直販サイトでは品切れで注文できなかったため、他の店で注文したところ、在庫があったらしくすぐに手に入りました。組み立てに六角レンチとピンセットが必要だったため、慌ててこれらを注文。
例の電源キットとは、共立電子産業のWonderPure WP-906PSというものです。
トランスにOIトランス、平滑コンデンサーにオーディオ用の大型コンデンサーを使用しています。

組み立てにははんだ付けいらずで、ドライバーと六角レンチでのネジ留めだけで30分ほど完成しました。ただ、基板の配線は、ピンセットを使わないといけない狭い場所があり、ピンセットは必要でした。
フロントにアクリルパネルを取り付けたのですが、ここに紙をはさんで着せ替えにできるようです。今回はシンプル着せ替えなしのシルバーにしてあります。そのうちBABYMETALのロゴで着せ替えシートでも作ってみますか。


キットに電源ケーブルも付属していましたが、A-A9MK2用に購入して使用していなかったシルバードラゴンの電源ケーブルがあったので、これを使用。

ケーブルの取り回しの関係で、DACのbabyfaceを電源の上に載せています。DACとアンプがそれぞれ外付けの電源というなんとも仰々しい構成になってしまいましたが、改めて音出し。
 まず気付いたのが、静けさ。アンプをLXA-OT3に替えた時も聴感上のS/N比が良くなりましたが、電源を替えてさらにもう一段静かに鳴りました。そうしたらホワイトノイズのようなサーという音が気になりだして、発生源を調べたら10年以上使っている液晶モニターでした。モニターの電源を切ってみるとサーという音が消えるので、そのうちモニターも交換しないといけないですね。
低音の出方も変わりました。もっと低音が分厚くなるのかなとおもっていたところ、そうではなく低音が締まる方向での変化になりました。ベースも引き締まり、音の輪郭がはっきりしてきて、サブウーハーとのつながりもよくなりました。サブウーハーの音量を少し上げた方がバランスが取れるようです。

劇的変化ではありませんでしたが、トランス電源導入は十分な効果があったと思います。
さらについでにスピーカーケーブルも替えてみました。以前に購入してお蔵入りしていたカナレの4S6です。これに替えたところ、カナレの音になりました(笑)。ワイドレンジではないのですが、とても整った滑らかな音。刺激的な感じは全く受けません。音が甘くなったというよりは穏やかに丸くなった感じです。1m100円以下で買えますからコストパフォーマンスは抜群ですが、ラウド系を聴くにはちょっと物足りないかな。ただ、スピーカーの雑味をうまく抑えてくれます。カナレのほかにスピーカーケーブルはBELDENの8470を持っているので、これも試してみたいとおもいます。

 さて、これでスピーカー以外はほぼ整いました。ニアフィールドの環境はなかなか難しいですね。手を入れる前と比較すれば格段によくはなりましたが、逆に音源の良し悪しがはっきりと分かるようになってしまったので、優秀録音のCDリッピング音源を聴いた後で、YouTubeを見たりすると音の悪さにちょっとがっかりしたりします。
もともと大音量で聴くようなことを想定していないので、小音量でも良い音が鳴るようなシステムにしたいところですが、やはりスピーカーに限界を感じます。
(つづく)