夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

完全な素人が使うレコーダー選び

2010-08-29 20:32:12 | 映像
自宅ではソニーのブルーレイレコーダーBDZ-X95を使っています。
いろいろと機能面で不満はあるものの、稼働率はかなり高いです。

さて、レコーダーですがもう一台購入することになりました。
実家の母が使うものです。
編み物が趣味なので、編み物の雑誌を買ったら付録でDVDが付いていたのでそれが見たいとのこと。
DVDを見るだけなら、5000円のDVDプレーヤーで事足りるのですが、
できればテレビ番組も録画したいという希望なのでレコーダーを購入することになりました。

母は機械の扱いについては完全な素人で、全自動洗濯機の使い方も最近ようやく覚えたところです。
以前はビデオデッキがありましたが、予約録画はできなかったと思います。
なので、まずは使い方が簡単というのが条件になります。
テレビは、数年前に買ったソニーのブラビアKDL-32F1なので、
テレビとのリンク機能も考えてソニーのレコーダーにしました。
なるべくボタン操作は少ない方がいいですからね。
ソニーのレコーダーにしたのは、「x-おまかせ・まる録」があるのも選択の理由のひとつです。
番組表から録画するのもままならないと思ったので、
最初に条件設定をしてしまえば自動で録画してくれるのは大変便利です。
自分でもこの機能を活用していますが、見落とていた番組が自動でチェックされるので、
とてもありがたいのです。
HDDがいっぱいになったら古いものから自動的に削除してくれますし。

メーカーが決まればあとは機種選びですが、全く迷いはありませんでした。
それほど使う機会が多いとも思えないので、シングルチューナー機で十分。
ということで最もベーシックなBDZ-RX35に決定です。

値段も5万円を切っているなんて、ちょっと前なら考えられない価格です。

さくっとネットで注文し、あっという間に届きました。
テレビとのリンク機能を使うにはHDMIケーブルが必要ですが、純正品を買うのもばかばかしいので、
以前から気になっていたAmazonベーシックのHDMIケーブルを買ってみることにしました。
2重シールドと4重シールドの2種類があるわけですが、とくかく爆安!
どちらも2mで1000円を切っています。
だめでも後悔しない価格なので、2重シールドのほうを買ってみることにしました。

4重シールドのほうは、ケーブルが硬くとりまわしづらいという評判なので今回はパス。

アナログテレビ時代から使用しているテレビ台(決してAVボードではない!)の上段にセットしようと思ったら、
ちょっと奥行きが足りないのです。
ケーブルの取り回しを考えてセットすると、レコーダーの前の部分がガラス扉に当たって閉まらない状態。
仕方がないので、テレビ台の裏板がベニヤ板で抜ける作りだったので、裏板を抜いてしまいました。
テレビはコーナー設置なので、ケーブルが少々後ろに出ていても大丈夫。
そして、レコーダーの初期設定をしましたが、ほんとに簡単ですね。
テレビ画面のダイアログに従って、リモコンの決定ボタンを数回押すだけ。
これでチャンネル設定などはすべて完了です。
最初に使ったベータマックスのビデオデッキのことを思い起こすと、
チャンネル設定はすべて手動だったので、もう比較してはいけないほどの簡単さです。

とりあえず画質を確認してみましたが、まったく問題なし。
そもそも32インチのF1は、フルHDではなくハーフ仕様であるため、
そんなに細かく気にする必要がないです。
そして、肝心のブラビアリンクを使うために、レコーダーとテレビの設定を変更したのですが、
テレビ側でレコーダーを認識しないのです。
これは困った。やはり安いHDMIケーブルではだめなのか…と思ったものの、
しばらく時間が経ってから確認したら、ちゃんと認識されていて一安心。
認識するまでちょっと時間がかかるようです。
これでレコーダーの電源を入れると、テレビの入力が自動でレコーダーの入力に切り替わるようになりました。
X95には付いていないのですが、最近は各メーカーではあまり詳しくない人向けのメニュー画面を用意しているようで、
ソニーでは「らくらくスタートメニュー」というらしいですが、
これならなんとか母でも使えそうかな、という感じのメニューにはなっていますが、
ソニーの場合、録画した番組のことを「タイトル」と呼んでいるので、その辺がちょっと分かりにくいかも。
「録画した番組」でいいと思うんですけどね。
DVDなどのディスクを見るのなら、テレビ側の入力さえ切り替わっていれば、
レコーダー本体のトレイ開閉ボタンさえ間違えなければ、そのまま再生が始まるので大丈夫でしょう。

「x-おまかせ・まる録」の方は、母は演歌が好きなので、
とりあえずは「演歌・歌謡曲」のジャンルで条件設定をしました。
画質はSRに設定。100時間以上録画できるので十分でしょう。
それでも使い方に慣れるまで、簡単な使い方をメモにして作りました。
ちょっと暇なときに、録画してある番組から見たい番組を見るという仕様スタイルになるので、
見たい番組があったのに見るのを忘れた、ということが多い母にはぴったりです。
レコーダーの電源を切ると、テレビの入力が自動的にテレビのチャンネルに戻るようにも設定したので、
このへんも心配ないでしょう。

機会の操作が苦手な人の鬼門のひとつに「ビデオの録画予約」というのがありましたが、
Gコードの登場で格段に簡単になったものの、
ビデオテープの残量を気にしなくてはいけないのは変わりありませんでした。
(自動的にテープ残量をチェックしてくれるものもあったようですが)。

番組表から直接録画できるHDDレコーダーの登場は、まさに革命的で、
さらにここ数年インターフェイスもだいぶ練られてきたので、
基本的な機能だけを使う分には、らくらくホン並みに簡単になっているかもしれません。
ダブルチューナーだとやや操作が複雑になるので、今回は購入しませんでしたが、
つい最近発表されたソニーのレコーダーの最新機種では、チューナー周りの使いづらさが改善され、
ようやく他社並みに2つのチューナーの存在を意識することなく使えるようになったようです。
価格の面からもビジュアル機器としではなく、「家電」としてのビデオデッキの領域まであと少しというところですね。

しかし、X95でAVC録画した番組を見ていてチャプター送りをしたときに出る盛大なポップノイズ、
あれは解消されたのでしょうか?


久しぶりに自転車交換!(乗ってみて編)

2010-08-22 14:12:53 | 自転車
オプションパーツを注文したマークローザホリゾンタル(以下「マークH」)は、
1週間後に納車となりました。
自転車屋さんから自転車の取り扱いについて説明を受けた中で
チェーンへの注油については、あまり気にしなくてよいとのこと。
油の付けすぎがむしろよくないとのことだったので、一安心。
ベルトドライブにこだわったのは、スーツで乗るから。
注油があまり必要ないということなので、それほど神経質になる必要もないようですね。

家まで乗って帰りましたが、タイヤが27インチ仕様なので、
サドルを一番下げて両足のつま先が付くちょうどよい高さですが、
今までのアルベルト(通称「アル」)のサドルの位置が低かったので、
信号待ちとかで足を付かなきゃならないときは、ちょっと不安定です。
あと、このぐらいの前傾姿勢で乗る自転車は初めてなので、
乗っていると結構腕が疲れますね。
姿勢をよくして乗るとそうでもないので、なるべく姿勢をよくして乗るようにしています。

いつもの通勤にマークHを使うようになって気づいたことは、
思ったほどスピードが出ないということ。
ギアが3段から6段になったのでスピードが出るようになるものと思っていたのですが、
アルの内装3段のギアの3速とマークHの6速とあまりギア比が変わりなく、
アルの2速をマークHでは2速から5速まででカバーしている感じです。
2速から5速までは、かなりのクロス気味という印象です。
なので、太ももにかかる負担は、格段に減りました。

ギアの操作は、どちらもグリップシフトなんですが、
アルは手首側に回すとシフトアップ、指先側に回すとシフトダウンだったのですが、
マークHはその逆なので、ちょっと戸惑っています。
アルに10年近く乗っていたので、すっかりそれに慣れてしまってるんですよね。
今乗っている車もATのマニュアルシフトするときは、引いてシフトアップ、押してシフトダウンするタイプ
(いわゆるレーシングパターンというやつ)なので、そっちの方がいいなとは思うんですが、
まあ、要するに慣れの問題でしょう。
まだうっかり反対に回してしまうこともしばしば…

さらに、ギアの構造が内装から外装に変わったので、シフト時のペダル操作に違いがあります。
内装ギアの場合、シフト時にはペダルを踏まないようにするのですが、
外装ギアの場合、これも逆でペダルを踏みながらシフトしないといけません。
(自転車のマニュアルにもちゃんと書いてありました。)
確かに高校生のときに乗っていた丸石の5段変速の自転車もそうでした。
ただ、アルに乗っている期間が長すぎたせいか、
シフトするときにペダル操作をしないことがすっかり癖になっているので、
これも慣れないといけません。チェーンが外れる原因になりますからね。

夜間の走行もしました。
LEDのライトは、明るいです。豆電球とは比較になりません。
オートライトも便利ですね。
明るいときの走行では、ハブダイナモの抵抗を若干感じるときがありますが、
全体としての走行抵抗は格段に少なくなって、軽快です。
これには、接地面積が少ないセンタースリックタイヤも影響していると思いますが、
路面がぬれていると普通タイヤに比べて多少滑りやすいようです。
スリックとはいっても、完全な溝なしではなく、少し溝らしいものは付いていますが、
冬に一部凍結した路面を走ることもあるので、要注意!です。

オプションでつけたサークル錠ですが、
開錠しているとき(つまり走行時)は、キーが付いたままのタイプでした。
アルは、開錠時と施錠時のみキーを使うタイプで、
キーが自転車に付きっぱなしということはなかったのです。
まあ、仕方ないので100円ショップでキーホルダーとカラビナを買って使ってます。
自転車に標準で付いていたワイヤー錠は、今のところは前輪につけて二重ロックにしてあります。
前かごもオプションでつけたのですが、アルのステンレス製の前かごより若干重いせいか
前輪部分が重く感じ、ハンドルの操作性が少し悪いような気がしますが、
まあ許容範囲というところでしょう。

全体としてみると、事前に調べたとおり走行性能という面ではママチャリの域を出るものではありません。
あくまでも「クロスバイク風のちょっとおしゃれなママチャリ」と評するのがぴったりです。
基本的には、デザインで選ぶ自転車だと思いますが、
スピードがあまりでないこともあり、意外とリラックスして乗れるというのが乗ってみての発見でした。
そもそもブリヂストンの「リラクシー・バイク・プロジェクト」のひとつですもんね。
通勤で街中を走りますから、スピードがあまり出なくて、リラックスして乗れるというのはいいことです。
車重がもう少し軽ければと思うことがありますが、そこまで求めるのはちょっと欲張りすぎでしょうか。

先代のアルに引き続き、長い付き合いになりそうなマークHです。

久しぶりに自転車交換!(選択編)

2010-08-17 17:08:32 | 自転車
最近自転車がブームのようです。
職場の自転車置き場にも、高そうなクロスバイクをよく見かけるようになりました。
が、自分の場合は完全に通勤用です。
10年ほど乗ったブリヂストンのアルベルト(ニックネームは「アル」)の変速機が壊れ、
1速固定になってしまったことを機に、久々の自転車の買い替えとなりました。

自転車に乗ることは好きですが、通勤用としてしか使わないので、完全に実用品です。
泥よけの付いていないクロスバイクを通勤用に使っている人も多いようですが、
まあ乗り始めに雨が降っている日は乗らないとしても、
通勤用ですから乗り始めてから雨が降ってきたりする日にも、雨上がりで路面がぬれている日にも
使わないわけにはいかない場合もあるので、フルカバーの泥よけは必須です。
フルカバーの泥よけがついたクロスバイクもあるようですが、
通勤距離が2km強と、いまのところかなり近距離なので、いわゆるシティサイクルで十分です。

ただ結構通勤経路はアップダウンが多いので、変速機なしのシングルスピードではちょっとつらい。
愛車「アル」も内装3段のシフトが付いていますが、これ以上の変速機は欲しいところです。
また、帰宅が夜になることも多く(というか冬は毎日)、ライトの使用頻度も多いのですが、
「アル」についているダイナモは、ライトをつけるとペダルが重くなるクラシカルなタイプ。
帰りは上り坂が多いので、残業で疲れている上に向かい風が強い日とかは、これまたつらい。
ということになると、ハブダイナモも欲しいですね。
バッテリータイプでもいいのですが、バッテリー切れを気にして乗るのも少々面倒ですし、
バッテリータイプのライトは、壊されたり盗まれたりする確率が高いので(そんな自転車をたくさん見てます)、
やはりダイナモ式がいいですね。
装備としては、前かごとサークル錠は必須です。オプションでもつけます。

さて、こんなこところが自分としての通勤用自転車の条件となるのですが、
この条件を満たすものとなると案外少ないなというのが感想です。
はじめは、「アル」と同様ベルトドライブの自転車を探していました。
ベルトドライブの「アル」は注油いらずで手間のかからないところが気に入っているので、
ベルトドライブ車となると、ブリヂストンのマリポーサ・オムとプレスティーノぐらいしかないのです。

しかし、それぞれちょっと足りないというか問題がありまして。
マリポーサのほうはだいたいの条件は満たしていたのですが、ライトがついていないので
つけるとなるとバッテリーライトになってしまう…


プレスティーノでもよかったのですが、重量が20kg近い…
いくらなんでも「アル」よりも5kg近く重いなんて。せめて「アル」程度でないと。

さらに、この2車種価格がかなりお高い。
ある程度は見込んでいたものの、ちょっと考えてしまう。

それに、ベルトドライブ車に問題がないわけではなく、
ベルトが前のプラネタリーギアから脱落してしまうということが2回ほどあり、
自転車に修理出すとこのプラネタリーギアの構造が複雑なので、
修理代がえらく取られるという欠点がありました。
プラネタリーギアを横から押えるシート状のプラスチック製の部品が薄く、
自分のように力を入れてこぐと、この部品が変形してギアの押さえが悪くなり、ベルト脱落になるとのこと。
(最近は部品が変わったせいか、ベルトの脱落もありませんでしたが。)
ということで、ベルト脱落の件もあるので、ベルトドライブにこだわらずに選ぶことにしました。
そして見つけたのは、マークローザのホリゾンタル。

必要な条件は満たしているし、装備品はオプションで取り付けが可能。
フロンのタイヤのスポークデザインがちょっと変わっていておもしろい。
あとは価格次第と思って、近所の自転車屋(ブリヂストンサイクルのアクティブショップ)にいってみました。

店頭には、プレスティーノとマークローザの実車あり。
マリポーサはオムがなくて、女性向けのカルバの方がありました。
元値が高いため、やはりプレスティーノとマリポーサは高いなー。
マークローザは、なんとか許容範囲な範囲。
ということで、マークローザホリゾンタルに決定!!
色は、白と黒があったのですが、マイブームカラーが現在白ということもあり、白をチョイス。
オプションで前かごとサークル錠を注文。
さて久しぶりの新車はいかに?

(つづく。次回は乗ってみた感想です。)

ヘッドホン更新(その4)~HD595と相性がいいのは?

2010-08-11 05:42:40 | オーディオ
ちまちまと進めてきた手持ちCDのWAV化もようやく終わり、
概ねエージングの済んだHD595とHP-A3のコンビで音楽を聴いております。
クラシックからハードロック、民俗音楽まで、ジャンルはバラバラです。
さらに録音の時期、状態も極端に差があります。
一番古い録音のCDは、1941年録音のウッディー・ガスリー「コロンビア・リバー・コレクション」です。

録音時期が古いからといって一概に、録音状態が悪いとは限らず、
70年代の録音でも良いものは良いし、最新のCDでもひどいものはひどいですからね。

いろいろなジャンルの音楽をHD595を聴いて思うのは、
それほど音楽ジャンルを選ぶタイプのヘッドホンではないなと思います。
どちらかというとクラッシク向き、ロック系は向かないと言われているようですが、
個人的にはそういう印象はなく、ハードロックも「無難にこなす」以上の感じで、
がっちり気持ちよく聴かせてくれます。
イースタンユースの「沸点36℃」なんては、
聴くたびに吉野寿と一緒に歌わずに、いや叫ばずにいられないです。
もちろん夜なので、声は出さずにですが。

まあ、打ち込み系のものより、ギター中心の古典的なロックの方がよいとは思いますが。
ニルヴァーナとかもいい感じです。
もっと鋭い響きがあったほうがいいと思う方もいるでしょうが、
個人的にはこのぐらいがちょうどいい感じ。

高音は、思った以上によく出るというか、かなり鋭く感じる時があります。
フー・ツォンの弾くショパンのノクターンを聴くと、
高音のフォルテシモは、かなり耳にガツンとくる感じです。

そもそもフー・ツォンのノクターンは、激情系ですが、
HD595で聴くとさらに激情度が増す感じです。
これはちょっと意外でしたが、HP-A3と組み合わせているせいかもしれませんが、
もう少し時間が経つと落ち着いてくるのかもしれません。

HD595に換えて特によくなったと感じるのが、歌ものです。
曲によっては、高音と低音にはさまれて肝心の中域が若干埋もれがちになる傾向がありますが、
これは録音自体がドンシャリ気味になっている場合ですね。
大部分の曲は、ボーカルが生き生きと歌うので、聴いていてとても気持ちがいいです。
最近購入したナイロンズのベストですが、
前のヘッドホンATH-AD7で聴くとどうもノリが悪く、
あまり楽しく聴けなかったのですが、HD595に換えたら、もうノリノリ!
これこれ!ナイロンズはこうでなくちゃ!

「Up The Ladder To The Roof」は、じっとして聴いていることができません。
体が勝手に動いちゃいます。

しっとりとした感じ曲はどうかというと、HD595に一番向いているかもしれません。
カーペンターズの「Solitaire」は、大好きな曲なのですが、
HD595で聴くと、聴くたびに泣きそうなぐらいです。
この曲の歌詞は、孤独にひとり遊びを続ける男の話ですが、
拒食症で若くして亡くなったカレン・カーペンターの姿とどうしても重なるところがあり、
とても切ない気持ちにさせられる曲です。
高校生のときに初めて聞いて以来、何度聴いたか分かりません。
最近カーペンターズ結成40年記念のベスト版が出ました。

チリャード・カーペンターの手によるリマスタリング、
さらにSHM-CD仕様ということで思わず買ってしまいましたが、これが大正解!
録音があまりよくなく残念だった曲が、文字どおり鮮やかによみがえったという感じです。
SHM-CD仕様の効果というより、リマスタリングの効果が大きいと思いますが、
こんな音でカレンの歌声が聴けるとは・・・(涙)
今まで埋もれていた声のニュアンスが伝わってきます。
ボーカルとバックの楽器の分離感も十分あります。
これだけでもHD595を買った甲斐があるというものです。

以前気になっていた日本語のサ行も、全く気にならないというわけではありませんが、
以前よりは、気にならないレベルです。
音楽を聴くのに支障にならない程度に抑えられてます。

HD595のよいところは、音の解像度とか、fレンジの広さといったオーディオ的な要素を
必要にして十分に満たしながら、
出てくる音が決して刺激的というか、いや音を出さない絶妙なバランスにあると思います。
決してフラットバランスというわけではないのですが、とにかく音楽が気持ちよく聴け、
装着感のよさと相まって、神経質に細かい「音」を聴くのではなく、
「音楽」を聴くことに没頭できるヘッドホンだというのが現時点での感想です。

試しに、音楽(いわんやオーディオなんて)については、ほとんど興味のない妻に
エージングの済んだHD595の音を聴いてもらいました。
その感想は「なんか単に音が大きいだけ。」というもの。
「音量は大きいけど、うるさく感じるか?」と聴いてみると
「いや、そういう感じはしない。」というお答え。
この「音量は大きいのにうるさく感じない」というのが、
HD595の性格を物語っているような気がします。

秋葉原にヘッドホンの試聴に行ったときに、妻も一緒だったので
妻もなにげにヘッドホンの試聴をしていたわけですが、
その中で「普段使っているのと全然違う!」といっていた組み合わせがあります。
AKGのK701とオーディオテクニカのAT-HA5000の組み合わせだったと思います。
確かにこのレベルの機器になれば、一聴してその違いは分かるというもの。
しかし、これではとても耳障りで聴いていられない曲がかなりの高い確率で
出てくるだろうなというのは、容易に推測ができます。

HD595は、録音の良い曲はより美しく楽しく聴かせてくれますし、
録音の悪い曲でも「それなりに」聴かせてくれるので、
耳障りでとても聴いていられないということはありません。
この点が、HD595の大いなる美点のひとつで、聴く音楽ジャンルをあまり選ばないことも考えると、
オールラウンダー(それもかなり高いレベルの)ということができます。
ただ、量感はあるものの、あまり解像度がな低音の質感は、好き嫌いが分かれるかもしれません。
オーディオ的に特化していけば、これより性能の高いヘッドホンはもちろんあるでしょうが、
個人的には、これだけ雑多なジャンルの音楽をこれだけ美しく、楽しく聴かせてくれるのであれば、
しばらくは、これ以上のものはいらないような気がします。
これ以上を求めるなら、複数のヘッドホンを使い分けることになるんでしょうね。

とくかくジャンルにこだわらずいろいろな音楽を聴くので、
オーディオ機器選びはけっこう困ることが多かったのですが、
ことヘッドホンに関しては、しばらくは悩まずに済みそうです。
あとはHD595を中心にして、細かいところを詰めて生きたいなと思っていますが、
音源がPCなので、肝心のOSをXPから乗り換えるのは、3年後の予定・・・
先は長いです。


ヘッドホン更新(その3)~さらにエージングは続く

2010-08-01 21:23:42 | オーディオ
ということで購入したゼンハイザーのHD595ですが、
とりあえず普通に聴けるようなったので平日は通常どおり使用してました。
エージング中なので、音の変化を気にしながらでしたが、
ほんとはそういうことを気にしないで音楽に浸れる感じのヘッドホンです。
これで聴くカーペンターズ、そうカレンの歌声はあまりに気持ち良過ぎて、
もの凄く眠りを誘います(笑)。

HD595で音楽を聴きながら、いつものようにインターネットをしていると、
こんな記事が目にとまりました。
「ゼンハイザー、“HD500シリーズ”購入者向けの夏フェスシーズンキャンペーンを実施」
ゼンハイザージャパン(株)は、ゼンハイザーのオーディオヘッドホン“HD500シリーズ”の購入者を対象としたプレゼントキャンペーンを実施する。期間は2010年7月10日(土)から8月31日(火)まで。
キャンペーンの対象商品となるゼンハイザーのオーディオヘッドホン「HD595」「HD555」「HD515」の3機種。
上記の実施期間中に(8/31購入分まで有効)、「HD595」を購入されたユーザーにはカナル型イヤホンの「CX271」または「CX270」がもれなくプレゼントされる。


あわててヘッドホンの納品書を確認。

 ご注文日:2010/07/05
  出荷日:2010/07/09

・・・。
ま、そういうことですよ!(カラ元気)
べ、別に実売4000円程度のカナル型のイヤホンなんで欲しくないんだから!!!(なぜかツンデレ)
確かに、耳穴に突っ込むタイプのイヤホンは痛くてとてもしていられないだろうし、
それを使うような機会が今はほとんどないので、
パッケージのまま近所の固割引に売り飛ばすことになるのはまちがいないのですが、
何かものすごーく損をしたような感じ。

(気を取り直して)次の週末。エージングの続きです。
方法はその前の週と同じですが、音量は徐々に大きくしています。
半日×3日間行いましたが、3日目のボリュームはHP-A3のボリューム目盛りで
5まで上げました。
さすがにボリュームマックスは無理!
でも、インピーダンスが50オームのHD595で十分以上の音量が取れるので、
300オームのHD650でもけっこういけるのかな、とも思いました。
それでちょっと試しに、すっかりデスクトップの文鎮と化しているMy iPodで
HD595を鳴らしてみました。
おぉ、けっこういい音で鳴ります。
しかし、ボリュームを確認すると、ちょっと録音レベルの低い曲で
いつも聞いている音量にしようと思うと、ボリュームレベルは、ほぼマックス。
ATH-AD7のインピーダンスは32オーム。
このインピーダンスの差でこれですから、50オームと300オームでは…
やはり、HP-A3でHD650を鳴らしきるのは、ちょっと難しいのかもしれません。

さて、エージング50時間後のHD595の音はというと、
とにかくガンガンに音が出るようになりました。
中高域の音は、ハッキリクッキリになって、ちょっと出すぎかなと、
思わないでもないような状態に。
サ行で確認してみると、やはり、以前よりきつめになっています。
ただ、音の解像度が上がっていることを考えると、
むしろこの程度で済んでいることを驚くべきなのかも。

一番変化したのは、低音です。
量感はあるがあまりしまりがなく、ぼあっとしていたのが、
ベースの音にむっちり弾むような感じが出てきました。バスドラムも同様。
これはうれしい。
このへんの音の感じが全体の印象を大きく左右しますからね。
音の広がりについては、大きな変化はなし。

全体としてみると、0から10時間の変化のほうが、10時間から50時間の変化の方が
格段に大きいですが、その後の変化もかなりのものです。
まだ、若干音の粗さみたいなものが残っていてベリースムースとまではいっていないので、
この部分はこの後さらに変化する部分なのかもしれません。
(さらに、つづく。)