夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

モスキート音

2010-02-28 09:38:58 | オーディオ
皆さんモスキート音ってご存知ですか?
若者にしか聞こえないという高周波の音のことです。
高周波帯の音(つまり高音)は、加齢とともに聞こえづらくなることを利用した若者除けの装置をイギリスの会社が開発したことで有名になりました。

音楽好きでもう決して若者といわれることのない正真正銘のオッサンとしては大変気になるところです。
職場の健康診断の聴力検査では全く問題はありませんが、
「果たして、今の自分はどの程度まで聞こえるのか?」
しかし、この話題がテレビをにぎわした頃は、テレビをまだ地デジに換える前だったので、
規格上15kHzまでしか再生されないアナログ放送では、
テレビ番組で流してるモスキート音が聞こえるかどうか分からなかったのです。

そんなある日、妻がニコニコ動画でモスキート音が聞こえるかどうか試せる動画を見つけてきました。
ということで早速試してみることに。
試聴環境は、普通のノートパソコンにパナソニックの一番安い耳掛け式のヘッドホンです。
まず、12kHzからスタート。ヘッドホンから「ピー」という電子音が聞こえてきました。
続いて14kHz。ハッキリ聞こえる。全く問題なし。
さらに16kHz。突然聞こえなくなる。
「あれ?」
さらに18kHz。同じように全く聞こえません。
最初は、ヘッドホンが安物で再生できていないのかと思ったら、妻は16kHzまで聞こえるというのです。
それから、この周波数帯の音を使って、とある曲が流れるというのです。
曲が始まると、低い音の方は聞こえるものの、高い音の方は聞こえない。
つまり、曲が途切れて聞こえるのです。(曲はトルコ行進曲でした。)
そして判定は、「30代の耳」でした。ほぼ年相応の耳。
ガーン!
ここ数年でガッカリしたことのワースト3に入るぐらいのガッカリさ。
スピーカーケーブルがどうの言ってる割には、16kHzの音すら聞こえないとは・・・
しかし、例えばミュージシャンとかオーディオ評論家とかでも、かなりご高齢の方はいらっしゃると思いますが、
その方々は特別な耳を持ってらっしゃるのですかね?
中にはもうすでに12kHzの音も聞き取れない方もいらっしゃると思うですが・・・
例えば、オーケストラの指揮者。
100人を超える演奏者で誰が違う音を出したか聞き分けられないと商売にならない職業なわけですが、
高名な指揮者というのは大概ご高齢だったりするわけで。
そうなると単に高い音が聞こえるかどうかということと、いわゆる「音感」というのは、あまり関係ないのでしょうか?

そうした疑問はさておき、かなり悔しかったものですから、
自分のパソコンのスピーカーで再挑戦してみることにしました。
使ったのは「可聴周波数域チェッカ」というフリーソフト。
試聴環境は、デスクトップパソコンにオンボートのサウンド、スピーカーはBOSEのMediaMateⅡです。

これで確認してみると、ボリュームを上げれば何とか15.5kHzぐらいまでは聞こえることが判明。
やはり16kHz以上は聞こえません(泣)。
で、気になったのは低音の方。
割と低音には敏感というか、低音に弱い耳という自覚があるので、低音も試してみました。
結果、使っているMediaMateⅡが壊れそうになりましたが、20Hz程度は聞こえるみたいです。
まぁ、ボリューム次第ですけどね。

年をとるのってあまり嫌だと思ったことはなかったのですが、
今回ばかりはハッキリと嫌だと思いました。
BOSEの301で音楽を聴いていた高校生の頃の自分には多分聞こえていたのでしょうね、
16kHzも18kHzも(完全に遠い目)。
でも、それがどうした!と開き直って音楽は聴き続けるつもりです。
ハァ。


車の履歴 Part7~HP10、最後の抵抗~

2010-02-20 11:51:55 | 
HP10は、その後大きなトラブルもなく、消耗品を換えるだけで特に問題なく走り続けておりました。
そして登録から13年目になり、来年から自動車税が割増になるという年になったので、
車の買い替えを考えるようになり、車検満了にはまだ少し期間がありましたが、
車検の時期を年度末から変えたかったので、秋に車を買い換えることにしました。
買い換えた車は、プロフィールの写真のあの車です。
(これについては、また別に機会に。)

その頃からセルの回り方が弱くなってきて、エンジンのかかりが悪くなっていました。
バッテリーもしばらく交換していなかったので、バッテリーが弱くなってきたのかなーと思っていたある日、
仕事中に妻からのメール。
コンビニに立ち寄って帰ろうとしたら、エンジンが始動しないとこと。
こりゃまいったなー。
仕方がないので、仕事を抜け出して住んでいるアパートから比較的近いコンビニに向かいました。
到着してエンジンをかけてみると、セルモーターが全く動かない状態でした。
自力では手に負えないので、妻は歩いて帰ることにして、
あのU-Phileマンセル事件の際、入会してから初めてJAFに応援を頼みました。
しばらくすると中年のJAF隊員が到着。
以前自分もプリメーラに乗っていたということで、かなり安心。
バッテリーのチェックをしていたものの、バッテリーの電圧は問題ないとこと。
すると、その隊員は道具箱の中からハンマーを取り出しました。
何をするのかと見ていると、エンジンルームの隙間に手を入れて
ハンマーでどこかを叩き始めたじゃありませんか。
「昔のテレビじゃあるまいし・・・」と冷ややかな目で見ていると、
叩き終えた隊員が運転席に座って、キーをひねると・・・
「かかっちゃったよ!」
昔のテレビ並みに「叩けば直る」作戦大成功!
これには正直驚きました。
その隊員が言うには、セルモーター内部の磁石の劣化が原因で、
電磁石の力でギアがエンジンのクランクケースに押し出される力が弱くなりセルが回らなくなる、とのこと。
古い車によるあることで、ハンマーで叩いて衝撃を与えると直ることがあるらしい。
今回のは応急処置なので、いつ再発するか分からないので、
すぐに修理した方が良いと言われました。

その日は木曜日。その翌々日の土曜日には新車が納車の予定。
このHP10は何とか5万円で下取りしてもらえることになっていたので、今動かなくなるのは困る!
ということで、エンジンがかかったHP10をアパートの駐車場に停めると、
妻に明日は車を使わないように言って、運命の土曜日。
あと1回だけエンジンかかってくれればOK。引き渡した後ことは知らん!
祈るような気持ちでキーをひねると、若干怪しい音がしたものの何とか始動!
さっさとディーラーに行って、置いてきましたよ。もちろん何も言わずに・・・

いろいろな人から聞いてはいたんですよ。
愛着のある車を買い換えると決めた途端に、今までノートラブルだった車にトラブルが出だすと。
まあ、一種の都市伝説だと考えていましたが、ほんとうに自分の車で起こるとは。
しかも、新車の納車の2日前。
HP10には愛情を注いでいたもんなー。なかなか別れ難かったし。

その前の週の日曜日、HP10と最後のドライブに出かけました。
行き先は、近所の峠の頂上付近の駐車場まで。
13年経っても衰えを知らないその足回りのよさを堪能しつつ、駐車場で写真を撮りました。
高い山にはすでに雪がうっすら積もり、冬の到来が近いのを教えてくれていました。

HP10、俺の相棒。
忘れられない記憶の一枚です。

(おわり。)


車の履歴 Part6~HP10をいじる~

2010-02-14 23:31:07 | 
HP10購入から3年が経ち、初めての車検も終えると、いろいろやってみたくなります。
HP10をいじるにあったって、明確な方向性があり、
○外観には手を加えない。
○ネガをなくす方向でのライトチューニング
というものです。

まずはホイール。
最初の3年間は、冬タイヤのホイールはスチールホイールで我慢し、
純正ホイールを冬タイヤ用に回すことは最初から考えていました。
さすがに14インチではしょぼいので、インチアップの予定でしたが、
16インチにしてしまうと少々オーバーサイズと思えたので、
1インチアップの15インチにすることに。
HP10は、4穴でPCDが114.3mmとちょっと変わったハブだったので、
オフセットの適合も考えるとなかなか合うホイールがなくて悩んでいましたが、
ふと車雑誌の広告を見るとBBSでRGⅡ/openという新製品が。
15インチもラインナップにあり、HP10にぴったり適合するではありませんか!
即決です。

BBSです。もちろん鍛造です。
色も車の色が黒なので、なるべく明るいシルバーが希望だったので、これもまたぴったり。
ただBBSです。値段も1級でした。

タイヤは、OEがダンロップだったので、引き続きダンロップにすることにしました。
本当はPerforma2000が良かったのですが、生産終了で在庫がないということなので、
当時のフラッグシップモデルであるPerforma8000になってしまいました。

実際履かせてみると、これがバッチリはまりました。
インチアップしているにもかかわらず、重さはむしろ14インチの純正より軽いくらい。
ただし、タイヤが問題。
いや、グリップは最高なんですよ。
自分の腕では、このPerforma8000を鳴らして走るなんて到底無理。
めいっぱいのコーナリングをしてもキュルリともいわない。
ただ、サイドウォールの剛性が異常に高く、乗り心地は最悪。
特に、橋の継ぎ目とかでは突き上げがガンガンきます。
かなり高いタイヤだったのですが、あまりの乗り心地の辛さに2年で交換してしまいました。
そしてBSのGグリッド→ダンロップのルマンとかなり軟弱な方向に転がってしまいました。
まあ、車の性格を考えると、Gグリッドぐらいがちょうどよかったかなと思います。

エンジン周りは、ほんとにライトチューンです。
プラグをチャンピオンに、ハイテンションコードをウルトラシリコンにしました。
これは、トルクが太くなったのが多少ですが実感できました。
問題のがさついたエンジンフィーリングは、もうケミカルチューンしかないということで、
オイル添加剤をいろいろ使いました。
SX8000、スリック50などなど。
効果はテキメンでした。
特にテフロン系のものは、エンジンを載せ換えたのかと思うほどの効きっぷり。
エンジンノイズと振動が激減し、キレイに高回転まで吹き上がるようになって大満足。
ただし、問題もあって、オイル交換をしてしまうとその効果が3000kmぐらいしかもたいないこと。
また、エンジン音が静かになりすぎてコーナーへの進入速度が気づかないうちに速くなっていて、
何度かガードレールとフレンチキスしそうになりました。
非テフロン系のものは、効果自体はテフロン系に劣るものの、効果の持続が長く、
一長一短でしたが、テフロン系はあまりエンジンに良くないということなので、
非テフロン系のものを時々使うことで落ち着きました。

エンジンルームの中では、フロントにニスモ製のタワーバーを装着。
ステアリングの遊びがなくなり、かなりがっちりとした手ごたえになりましたが、
よく言われているとおり、轍でステアリングを取られやすくなったのは事実です。
あとアーシングも試してみましたが、これは失敗。
まったく効果が体感できず。車にもよるんでしょうね。
最終的にはこんな感じ。


次は排気系。
マフラーとエグゾーストマニホールドを同時に交換。
爆音派ではなく、吹け上がりとサウンドチューンが目的だったので、
適合するものからメインパイプの径の一番小さいものということで、
フジツボのレガリスRとレガリスEXを選択。
狙い通り吹け上がりは軽くなり、サウンドも整ったいい音になりましたが、
アイドリングでのトルクが格段に細くなり、発進にかなり気を使わなくてはいけない車に。
他の人に運転させると50%以上の確率でエンストしてました。
また、ストレート構造のマフラーの宿命で経年劣化により5年もすると近所迷惑な爆音車に・・・
ええ、戻してやりましたよ。純正マフラーに
とっても静かに、そしてトルクが復活しました(苦笑)。

とどめは足回り。
晩秋のワインディングで270度(推定)単独スピンをやらかしたのを期に、
ショックアブソーバーを換えることにしました。
これ以上バネを硬くするつもりはなかったので、車高調はパス。
バネは換えずに純正形状のショックアブソーバーを探しました。
それで選んだのは金色に光り輝くオーリンズの20段階調整式です。
近所のカーショップに並んでいたのをずっと目を付けていたのですが、
なかなか買うところまでは至らず、ようやく3年ぐらい売れずに飾ってあったものを安く買いました。
純正のショックアブソーバーはユニシアジェックス製でそんなに悪いものではありませんでしたが、
実際オーリンズに替えてみると、その差は歴然。
走行性能は犠牲にすることなく、乗り心地がかなり良くなりました。
久々にHP10に乗せた車好き友人が、すぐに気づくぐらいの差はありました。
足回りの車なだけに、これは大正解でしたね。

いろいろといじったおかげで、そんなに車自体の古さを感じることもなく、
結局約13年もHP10に乗り続けました。
それだけ気に入っていたということです。

(つづく。噂は本当でした。)

車の履歴 Part5~HP10、走る~

2010-02-11 04:04:23 | 
HP10を走らせてみて思ったことは、やはり足回りがいいことです。
まあ、この点でHP10を選んだといっても過言ではないです。
ステアリングを切っただけ素直に曲がる。
無理をさせればアンダーステアは多少は出ますが、
それまではかなり速いスピードでコーナリングが可能になりました。

OEタイヤの銘柄はダンロップのSPスポーツD8というやや走り志向のタイヤ。
タイヤのサイズも195/60R14というその当時としても小さめのものでした。
これでぐんぐん曲がるのですから、ほんと大したものでした。
なぜ、タイヤが小さかったのか、それは冬になってタイヤ交換をしてみて分かりました。
このHP10の生命線は、フロントのマルチリング式のサスペンションにあります。
これがかなり大きく、ホイールハウスにかなり張り出しているのです。
このため、タイヤのサイズを小さくし、さらにタイヤの切れ角も少なめになった結果、
最小回転半径が小さく、あまり小回りがきかない車になりました。

初期型に比べて、この中期型になるとサスペンションの硬さは若干柔らかくなったものの、
セダンとしては相当硬め。荒れた路面の道路だと、かなりゴツゴツ突き上げがきてました。
その代わりといっては何ですが、路面の状態は大変つかみやすく、
特に雪道ではすべるかどうかがよく伝わってくるので、運転しやすかったですよ。
運転のフィーリングとしては、「楽しい」というよりは「安心感がある」というほうがぴったりきます。

シフトフィーリングも上々。
若干硬めでしたが、しっかりとした手ごたえがあり気持ちがいい。
これに乗ってしまうと、安いワイヤー式のあのグニャグニャした感じはどうにも我慢できなくなります。

内装とかは普通でしたが、シートは良かったです。
インテグラのふにゃふにゃで、ちょっと長い距離を運転するとすぐに腰にくるシートとは違い、
座面が硬め、しっかりして疲れにくい。
特に、背もたれの角度調節がレバー式ではなくダイヤル式で微調整が可能で、
大変重宝してました。
ただ、シートを倒すときは一気に倒れないので、ダイヤルをグリグリ回す必要はありましたが。
ランバーサポートまでついていました。
HP10のおかげで、シートの重要性を認識させられましたよ。

トランクは、見た目と違いかなり収納力があり、タイヤ4本がすっぽり収まる大きさでした。
ほかの人に見せると、その大きさに驚く人が多かったです。
また、トランクのヒンジがちょっと変わっていて、一般的なばねを使って跳ね上がるタイプではなく、
ダンパーを使って開閉を調整するタイプです。
当時国産車はほとんどがバネ式だったので、けっこう珍しがられました。
トランク内にアームを格納するスペースが必要ないため、トランクが広く使えるのと、
トランクリッドが90度以上開くので頭のぶつけにくいのがメリットですが、
バネ式に比べて、トランクの開閉に力が要るのと、ダンパーの寿命が比較的短く、
5年に1度ぐらい交換が必要だったのは、ちょっとマイナスでした。

スタイリングは、比較的地味な感じであったものの、静かな個性というか、
端正な中にも光るものがあり、飽きが来ないいいスタイリングで気に入ってました。

問題は、エンジン。
SR20という決して出来のいいエンジンではありませんでした。
中低回転域でのトルクは比較的あるほうだったので、
高速で5速のままでの加速であるとか、ドライバビリティの面では及第点でしたが、
とくかくエンジンを回したときのフィーリングが悪い!
回すとパワーは出るものの、音がガサガサして振動が大きく、
4000回転以上はとても回す気にはなれませんでした。

HP10は、長距離運転でその真価を発揮。
ほんとに運転して疲れない、ストレスを感じない車でした。

(つづく。自分の車だと、ついあれですよね。)


車の履歴 Part4~それはHP10~

2010-02-06 10:57:04 | 
大学を卒業し、仕事に就いて自分で収入を得るようになったらしたいこと、
それは「新車の購入」でした。
「新車」。いい響きです。

学生のときから欲しいと思っていた車が2台ありました。
一台はHP10、そう初代プリメーラです。

(ちなみに私にとって2LのHP10のみがプリメーラであり、
1.8LのP10はプリメーラではありません。)
もう1台はアルシオーネSVXです。

あのジウジアーロのデザイン。とくかくかっこよかった。
それに理論上の完全バランスエンジンである水平対抗6気筒エンジンと不等&可変トルク配分のVTD-4WDを搭載していました。
プリメーラについては、大学時代住んでいたアパートからコンビニに向かう途中の家の駐車場にとめてあって、そこを通るたびに「あぁ、いぃなぁ。」と見つめておりました。

そして就職。新車購入計画発動!
購入資金全額を貯金するまではとても待っていられないので、
月いくらまでなら払えるかシミュレーションするところからはじめました。
大学ノートに線を引いただけの家計簿を1年間つけてはじき出した金額は月3万円。
インテグラの車検も近づき、頭金もだいぶたまったので、ついに新車購入ということになりました。

1年間考えに考え抜いた車種選定。
1本命:日産 プリメーラ
2対抗:スバル インプレッサWRX
3押え:ホンダ インテグラハードトップSi
4大穴:マツダ ランティスクーペタイプR

1は、言わずもがな。
2は、初代の初期型です。240馬力仕様。燃費とパワーがありすぎることに難あり。

3は、大変不人気だった四つ目ライト。ちょっとVTECエンジンの車に乗ってみたかったのと価格の安さが魅力。

4は、独特のスタイリングに興味あり。


基本的には、
○馬鹿でかい車は問題外。
○ドアが4枚あること。
○NAであること。
○燃費があまりに悪いのは困る。
といった基準で選びましたが、すべて当てはまるのはプリメーラしかなかったんですよね。
スタイリングも候補の中で一番気に入っていたし。
ただ問題は、プリメーラの価格。候補の中で一番高い。
しかし、長く乗るつもりだったので初志貫徹、プリメーラ1本に絞って交渉開始。
グレードは当時Te、Ts、Tmとあったのですが、欲しい装備を考えると
最上級グレードのTeを買った方がむしろお得なのでTeに決めてました。

当時プリメーラはプリンス店とサニー店の併売でしたが、サニー店はまるでやる気がなかったために早々に脱落。
結局プリンス店のみと交渉することに。
試乗もさせてもらいましたが、店の周りを1周のみとハッキリ言ってよくわからず。
しかし、値引きの方はかなりがんばってくれたので、すんなりと契約になりました。
値段が安いのでミッションは当然MT。
色は、あまりいい色がなくシルバーが黒ぐらいしか選択肢がなかったのですが、
インテグラがシルバーだったので、黒に決定。
オプションは、雪道を走るので寒冷地セット(大容量バッテリー+ヒーティッドドアミラー)とビスカスLSDを付けました。
この頃に日産車には、3万円ほどでビスカスLSDを付けられたので、
雪道を走るFFマニュアル乗りにはありがたい存在でした。
代金は振込みでもいいといわれたのですが、一度やってみたかった現金一括払い!
(実は、ほとんど借金)
これは、かなり気持ちのいいもんです。

そして、納車の日。
店の前にとまっている黒のプリメーラ。
ピカピカの黒は最高でした。
何が違うって、ドアの閉まる音。
インテグラの「ベニャ」という音ばかり聞いていたので、「ボム!」という、
いかにも剛性と気密性が高い音にまず感動。
ひととおり操作のレクチャーを受けて、発進!
あら、クラッチがけっこう硬いのね。エンストしそうになりました。
ど新車なので、エンジンの回転数を上げないように、またアタリのついていないミッションをいたわりながら慎重にシフトアップ。
郊外のあまり車通りのない道で、一つ目のコーナーを曲がった瞬間に分かりました。
あのインテグラとは比較してはいけない車だと。
あれだけ苦労していたコーナリングがステアリングをちょいと切ってあげれば、そのまま曲がる。
何事もなかったかのように曲がる。
「こりゃスゲー」

それからしばらくは慣らし運転の日々。
エンジンとトランスミッション、それにショックアブソーバーのアタリがつくまでは我慢です。
エンジン回転数は、それほど神経質にならずにレッドゾーンが7500回転からだったので、
その半分の4000回転ぐらいまでを上限としてました。
オイル交換は、500km、1500km、3000kmで実施。
ミッションオイルも3000kmで換えました。
早く慣らし運転を終えたいので、週末には高速道路を走って距離を稼ぎました。
高速を走って驚いたのは、その直進安定性。
まさに「矢のように」まっすぐ走る。
法定速度プラスアルファぐらいのスピードレンジでは、
片手運転でも余裕なぐらい(あくまでも比喩です。)
スピードは出ているはずなので、なんだこの安心感は!
煽ってきたマークⅡなんか、かるくブッチギリですよ!(あくまで想像です。)

そうこうしているうちに慣らし運転も終了し、
いよいよ本格的にHP10とのドライビング生活が始まりました。