ミカの母と侍女の、学生時代の話
一応設定として大雑把に
出会いから仲良くなるまで、そして卒業から侍女になるまで
の流れはSSで書く用にさらっと作っておいたのですが
大雑把すぎて忘れてしまいました!
なのでSSにするほどではないんですが、ざっくりとメモ書きで残しておきます
■ミソカ入学希望
ミソカ(ミカ母)は、女性として侯爵家から出て他所の家に嫁ぐ事が決まっています
嫁ぎ先は同格、もしくか格下の家に嫁ぐことも踏まえて
王族や公爵クラスの子供が通う学校ではなく(通常はここに入学する)
あえてその下の伯爵から庶民中流クラスの家庭の子が通う学校に入学を希望します
それは両親や兄を説得するための建前として
本音は、侯爵家に産まれながら後継ではないために軽んじられる自分の存在と
優秀すぎる兄との板挟みになっている、思春期ゆえの、反抗心みたいなものです
■ミソカ入学
それまで厳しく育てられてきたミソカは、格下の女子に囲まれる事で初めてお姫様扱いを受けます
周りにちやほやされる経験をして、自分は侯爵家の人間であることを実感できたミソカは
その自覚を持つと同時に、高貴なる者の使命に生きる兄の姿を見てきたからこそ
「私にだってできるもん!」と、格下の学友たちの為に色々と尽くさねば、と決意します
それがレアに出会った事で、さらに加速
■レアとの出会い
これまでは、貴族の学友たちには服や宝石を褒められたり羨ましがられたり、と言う
見た目重視の世界を体験してきた為に、とくにミソカが何かをする事もなく
せいぜい学友たちにせがまれるまま豪華なお茶会を開いてあげるくらいでした
そんな学園生活で突然、庶民クラスとの交流会
月一の交流会に振り回されている庶民クラスの少女レアは、貴族クラスに興味がありません
面倒ごとを押し付けられるだけだから、あまり関わらないようにしようと思っていましたが
今までにない「侯爵家」と言うはるか格上の存在を知らされて俄然興味が出てきました
■交流会
ミソカとレアの出会いによって、今までただ慣例どおり無難に行われていた交流会に
本当の意味での交流が生まれ、変化が起きます
レアは物怖じせずミソカに話しかけられる豪胆さで、
ミソカは「下の者に施しをしなければ」と言う使命感で、
月一の交流会で頻繁に話をするようになりました
今までのミソカの経験では、学友に話しかけられても興味がなければ周りがフォローし合い、
程よく適当に会話が流れて行くと言うお膳立てに慣れていたものですが
それが通じないレアには、「さあ知りませんわ」などと答えようものなら
「ええー知らないんですか」「せっかく侯爵家に生まれたのに」「勿体無い、代わりたい」
などとズケズケ言ってこられる為に、実はこれは恥ずかしい事なのかも、と思わされる始末
結果、ミソカはレアの言動によって負けず嫌い精神を刺激される羽目に陥ります
交流会の度に事前準備として勉強し「さあどこからでもかかっていらっしゃい」とレアに対峙する
と言うただそれだけの関係がしばらく続きます
お互いに知識合戦を繰り広げる二人を周囲は遠巻きにしつつ、勢いで参加してしまう、という
消極的な交流会から、そのうち和気藹々として交流会になっていくのでした
■大人への変化
月日は流れ、ミソカの社交界デビューの準備が近づいてきた頃
ミソカが少女の髪をあげて、ひざ下のドレスから足首までの長さのドレスを着るようになり
その容貌を目にしたレアは、完全に世界の違う人、と認識してちょっと引いてしまいました
あまり馴れ馴れしくしてはいけない、と言う友人たちの言も素直に聞き入れるようになり
それまでのズケズケした態度が改まり、距離をおくようになったレアに不満を感じたミソカが
「あなたも子供気分でいないで前髪をあげなさいな」と勧めます
それに対してレアは、「やだ!私おでこがブツブツなんですよ!」と大反発
男子の学友にそれをからかわれ、いじめられてからずっと隠してると言うレアに
「そんな不届き者は成敗してあげます!」とミソカも大奮発
その男子はレアの事が気になっててついいじめてしまう、と言うベタもベタなキャラですが
「社会的に弱い者いじめは許されない、二度と同じ事があったら私が相手になりますわ」と
侯爵家の威光をバリバリに見せつけて、相手の男子を震え上がらせるミソカ
レアは「これで良かったのかな」と思いつつ「わーさすが侯爵家、つよーい」なんて
軽い気持ちで褒めそやしてしまいます
そんな「面倒だから、とりあえず褒めとこう」と言うレアの雰囲気を感じ取って
ミソカは泣き崩れます
レアは違うと思っていたのに、結局、貴族の学友たちと同じような反応をされた事
侯爵家での兄と自分との立場の違い、結局自分は侯爵家の何者でもないと言う虚無や
自分も侯爵家の名を出して弱いものいじめをする卑怯さに変わりない現実などなど
色々溜まりに溜まってたストレスが爆発してしまった状態です
そんな胸の内を泣きながらに訴えるミソカに、最初は驚いたレアも、
今までろくに感情も見せなかったミソカの胸の内を知ってようやく彼女を理解できます
この時レアは子供なりに色々とミソカを慰めますが、あまり良いことは言えません
「なあんだ、お姫様も私たちと全然変わんないんですね」くらいの言葉です
自分も家は兄が継ぐからお飾り状態なのは一緒、どこかの良い家に嫁に行けと言われるのも一緒
いじめっ子もいるし、将来どうなるかもわからないし、ほら一緒一緒、ね?
なんて言う軽いノリですが、ミソカには逆にその軽さが新鮮すぎて、言いくるめられてしまいます
この事件後から、二人は交流会以外でも時間を作って会うようになり
お互いの話をしたり、悩みを聞いたりアドバイスをしたり、無理やり境遇を重ねて
急激に仲良くなっていくのでした
これが、姫と娘それから、の流れです
このあとはミソカが結婚、伴侶と死別を経て侯爵家へ戻ることになります
そしてレアは、後継者である子供の将来が不安だとミソカに打ち明けられて一念発起
ミソカを守る為、公式に則って男爵系の養女になり伯爵家に嫁入りし、
侯爵家の侍女に上り詰めていく、と言うストーリーに繋がっていきます
4コマでは描いていませんが、
ミソカには、2〜3人、身の回りの世話をする侯爵家所縁の少女たちが着いています
彼女らが、一緒に入学し、一緒に成長して、結婚後もそばに使える侍女になります
なので、外から成り上がってきたレアは彼女たちとも存分にやりあって
侍女頭として認められるまでの交流を築き上げて行くのですが
そう言うところもほとんど忘れてしまって、まあ大変!と言うこともあって
姫と娘の4コマは3回で終わらせるはずのものでした
それが、描いてみたら女子校のノリが楽しくて、つい長引いてしまいました
だいたい予定を大幅に超えて長引くのはいつもの事なものの今回は言いたい…
女 子 最 高 で ぇ す !!
私は同性の塊がとことん大好きらしいです
(ミカのお貴族様編が膨らんでるのも女子が全然関わってこないからだわきっと)
と言うのも
この後、交流会は、お嬢様たちの社交界デビュー前の軽い練習、みたいな感じで
(いきなり社交界デビューして、異性に免疫がないお嬢様が悪い男に引っかからないように)
男子クラスとも月一交流会が始まるわけなんですよ
そこでミソカは伴侶となるクルシスに出会うんですね
男子クラスではどんな授業をしているのか、などと言う話から会話が広がって行き
「物理学って面白そうだわ」と好奇心が沸き起こり、授業内容を聞いたりしているうちに
クルシスと懇意になって行くわけですが
そこは妄想しても何っにも楽しくないので、全く作ってません
触ってもいません
女子クラスのきゃっきゃうふふとは大違いです、ええ女子最高です
ちなみにレアはクルシスがあまり好きではないです
あの人にミソカ様は勿体無い、ミソカ様にはもっと良い男がいるはずだ!って思っています
(これを暴露するSSもあるけど書かないうちに忘れそうなので、ここで爆)
■そんな姫と娘
大人になったある日、レアは今でもミソカが泣いた日のことをよく思い出して
「自分はなんて馬鹿なことを言ってしまったんだろう」と恥ずかしくなります
侯爵家に身を置いて初めて、ミソカのあの日の胸の内が悲愴だったのかがわかるようになり
自分と同じだ、なんて今は口が裂けても言えない、と自己嫌悪に陥ります
とあるきっかけで、そんな心情をレアに打ち明けられたミソカは
「でもあの言葉がなければ私はここまで来れなかった」とレアに信頼を寄せます
その信頼こそがミソカの美徳
ミソカが「貴族の責務と庶民の営みを同じに語るな」と、レアの言葉を突っぱねていれば
そこで終わってしまっていた二人の関係
ミソカがそれをせず、同じだと言ったレアの言葉を素直に聞き入れてくれたからこその関係
この経験とミソカの言葉があって
幸と不幸は完全に抗えぬものではなく、自分の心持ち一つでどちらにも裏返るものである
と言うことを信条として、侯爵家を支えるミソカのそばにいるレアなのです
臣と良
ありがとうございます!女子サイコーを分かち合えた気がして私も嬉しいです
下手な文章で設定をずらずら書きなぐっているときは「私何してんだろ…」ってなってるんですが
そう言ってもらえると、この駄文も報われるます感謝感激です