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大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

再び、「王義之(おうぎし)」の書

2005-12-07 12:00:00 | 文学・文芸・芸術
今朝(12月7日)の朝日新聞を読んでいたら、

 日中の「王義之(おうぎし)」出会う

という見出しが目の中に飛び込んできた。

上野の東京国立博物館で来年1月11日より中国の上海博物館との共同プロ
ジェクトにより、特別展「書の至宝ー日本と中国」が開催される、とあり、中国と
日本にある「王義之」の数少ない遺筆が展示される、と報道されていた。


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<漢字の「書風」>
わが国の、文字としての国風文化の象徴である、「ひらがな」も「カタカナ」も
元はといえば漢字を改良したものであり、その大元は漢字である。

カタカナやひらがなの中にポツン、ポツンと漢字が入っているだけで、瞬時に
文章の意味が分かる。文章全部がひらがなやカタカナでは、最後まで読み終
わるまで意味が分からない。

漢字はその形が持つ雰囲気で余韻を感ずることができるため、書く人の書き方
によって、その人の心の余韻まで感じ取ることが出来る。そういう意味では、
少し特徴のある文字のほうが楽しい。

書はある意味で絵画のようなものだ。中国人とか日本人とかの別なく、漢字の
「書体」、「書風」の中に込められた人の「こころ」を読み取れればうれしいと思う。

日本にも、古来、書の大家が沢山いる。うまさという意味では古(いにしえ)の
人に限らず、現代日本人の中にも優れた書家が大勢いる。それはそれとして
古き時代の達人の「書」に触れてみたいと思うのは、現代人の我々が、京都や
奈良の神社仏閣、古文書や庭園、古へから持ち続ける風景などを観に行く気持
ちと同じである。

来月にはまた、何がしかの感想が書けるかもしれない。


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私の11月16日の投稿記事は、
日本の漢字・仮名「書風」の祖(もと)<王義之>
というタイトルである。下にその一部分を引用掲載した。


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=参考=

11月16日投稿、日本の漢字・仮名「書風」の祖(もと)<王義之>

の一部分、中国<王義之(おうぎし)>の書風

専門家ではない私には、知識でしか分からないが、わが国の漢字の「書風」は、
元をたどると、中国の東晋時代の能書・王義之(おうぎし)にたどり着く。平安
時代の「三筆」、「三蹟」もそうであるが、江戸時代から現代に至るまでの「大家」、
「能筆」と言われる人たちも、一度は「王義之」のところへ行き、「王義之」から
戻って新しいものを創造しているのである。

王義之は、楷書、行書、草書の三体を芸術的に完成させた人物で、現代でも
「書聖」といわれる。わが国では正倉院に多くの文書・書物が保管されている

王義之は楷書、行書、草書を芸術的なレベルまで高めた書の大家といわれて
いるが、確かに下の「書」は見事なものである


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