<浮世絵の版元 蔦屋重三郎>
浮世絵の仕掛け人「蔦屋重三郎」のことはよく知っているが、この人を主人公にした展覧会はあまり記憶にない。そういう意味で今回の展覧会は出色ものといえる。江戸の安永・天明・寛政期における「蔦重」の晴れやかな活躍によって浮世絵の文化が市井に花を咲かせるが、吉原文化とともに歌麿や写楽の華々しい活躍の裏側には、寛政の改革による「身代半減」という過酷なお咎めや病気による苦しみとの . . . 本文を読む
6ヶ月ぶりにブログに戻ってきた。心身共に超多忙を極めていたため書くだけの心の余裕がなかった。今日は最近行きつけの「いつもの珈琲店」のことを書くことにする。私の若い頃はコーヒー豆を売っている店を「コーヒー店」と言って、お茶を飲むところは「喫茶店」と言ったが、この頃は“喫茶店”という種類の店はきわめて少ない。昔の「喫茶店」には、いろいろなジャンルのレコードが置いてあって、クラシックであったり、ジャズであったり、シャンソンであったり、というように、その店特有の雰囲気があった。この頃の「珈琲店」はスターバックスとかドトールコーヒーとか、ちょっと一休み、立ちイスでちょっと休憩、といったようなお店が圧倒的に多くなった。<珈琲茶寮「珈楽庵(karakuan)」>そんな中で、おだやかに寛げる店、ゆっくり休める店、珈琲豆を味わえる珈琲店も結構増えている。私の、「いつもの珈琲店」は、上島珈琲の直営又はフランチャイズチェーン店の、「珈楽庵(karakuan)」という名前のお店である。親会社のUCC珈琲は本社が神戸のポートアイランドにあり、神戸に住んでいた私にとっては身近な会社である。しかし最初に利用したときはUCC珈琲の系列であるということは気がつかなかった。PRECIOUS CARDというJRのスイカのようなカードで決済するようにしてから知ったのであるが、私が神戸で知っていたUCC珈琲はこんなシャレたイメージではなかったのでうれしくなった。 . . . 本文を読む
衛星放送で「アマルフィ 女神の報酬」を見た。昨年、2009年に話題になった映画であるが、アマルフィを舞台にしながら観光映画にしていない、いや気づかせないストーリーの展開が秀逸である。<アマルフィとは>アマルフィはイタリアの断崖絶壁に囲まれた、周囲6キロメートル人口5300人の小さな海岸の都市だが、断崖上に立ち並ぶ街並みの光景は夢のようだ。ユネスコの世界文化遺産に登録されている。<全編、イタリアロ . . . 本文を読む
<シアター・コクーンの松たか子>5月1日(土)、シアター・コクーンでサマセット・モームの喜劇「2人の夫とわたしの事情」を見た。見た、というような穏やかな座席の取り方ではなく前夜の新聞での舞台評を読んで翌朝急に思い立って渋谷へ向かった。開演1時間半前に到着したが既に10人ほど並んでいた。土曜日だったこともあり当日券は多分30人~40人分しなかったようで、7000円の席は10人でお終いとな . . . 本文を読む
<穂積由利子さんの 育てて つむいで 着る 「和綿」展>
2010年3月27日(土)28日(日)
流山市の利根運河の土手沿い 東武野田線運河駅の近く
蔵の「ギャラリー平左衛門」で開催された。
竹林に囲まれた 蔵のギャラリーは それだけで絵になる洒落た . . . 本文を読む
私たちが子供の頃よく歌い、今も歌い継がれている唱歌「早春賦」。
曲には哀愁が漂い、詞には本格的な春の到来を待ち焦がれる気持ちがあふれている。
曲と詞がうまくかみ合っていてすばらしい。
先日、地域自治会のハーモニカ・グループが、自治会の中高年がふれあう会に招か
れて演奏会を開催し、日頃の練習の成果を披露した。演奏者は60歳代から70歳
後半の男女十数名だが、スクリーンミュジックから懐かしのメロ . . . 本文を読む
<アカデミー賞主演男優賞候補にノミネート>
2008年4月に公開されたアメリカ映画「扉をたたく人(原題「Visitor」)」は、日本ではそれほど話題になっていなかったためこれまで積極的に見ようとは思わなかったが、昨日(3月3日)WOWOWでやっていたので見てみた。9・11テロ事件以後グリーンカードを取得していない中東からの移民(不法滞在者)がどのように扱われてきたかということと、妻を亡くして以来 . . . 本文を読む
<「右京、風邪をひく」>
今日の「相棒」は「右京、風邪をひく」という題名だったが、題名とドラマの中身はどのように繋がるのであろうか。あまり関係なさそうにも見えるが、ドラマの最後に右京の相棒神戸尊がクシャミをして、右京から風邪をうつされたと言ったときに、風邪を(周りの人から)うつされないようにすることも「自己責任ですよと」という、いつもの右京節がでた。「自己責任」、これは今日のドラマの注目すべき言葉 . . . 本文を読む
<初めて行った22年前>
若い頃から長く東京に住んでいましたが、殆どの方がそうであるように、大都会とは正反対の気候風土である北海道の大自然、特にラベンダーの咲き誇る美しいイメージだけで富良野に憧れました。行ってみて矢張りそのイメージ通りでした。
その後テレビの特集番組で、あの美しさの裏には生計を立てていくための園芸や農業の厳しさ、難しさと、生き残るための戦いの歴史があったこと、そしてあの美しい光 . . . 本文を読む
今日、岩波書店の「図書3月号」が届いた。何十年も前から定期購読しているが、B5版の小さな雑誌で、岩波らしくとても難しいが、同時にとても為になる本である。雑誌と言ったり本と言ったりするのは、この小冊子の内容と品格が私にそう言わせるのであるが、購読料は1冊100円、年間購読で1000円。733号だから単純計算で60年ほどになる。
今月号の執筆者の中には、大江健三郎、丸谷才一、赤川次郎、片岡義男、高橋 . . . 本文を読む
アメリカ映画の有名なプロデューサーにジェリー・ブラッカイマーという人がいる。私が好きなテレビドラマは、
「CSI:科学捜査班」
「CSI:マイアミ」
「CSI:ニューヨーク」
「コールドケース迷宮事件簿」
それに
「WITHOUT A TRACE FBI 失踪者を追え! 」
である。
後で分かったことだが、これらの作品はみんなジェリー・ブラッカイマーのプロデュース作品である。
それに . . . 本文を読む
昨日と今日の新聞にデカデカと載った広告?が目を引いた。
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第二の人生の
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3月14日(日) 有楽町朝日ホール
という文字と同時に、左側に前田美波里、右側に日野原重明先生の大きな顔写真が
目に入ってきた。
<98才の現役の医者・・・高齢社会の星>
日野原重明先生は、言わずと知れた聖路加国際病院の理事長・名誉院長で現在9 . . . 本文を読む
<私にとっての剣客商売の主役「藤田まこと」と「寺島しのぶ」>
私は「剣客商売」が好きである。現在のシリーズとスペシャルドラマの主役は藤田まことの秋山小兵衛であるが、重要な役回りを演じているもと佐々木三冬、結婚して秋山三冬となった女剣士の役は寺島しのぶである。寺島しのぶは舞台女優としてデビューした当時から、何かを持っている、という感じがしていたが、特に映画に転じてから男女の「性」に関する演技を . . . 本文を読む
<「落合」というところ>
今日は急に思い立って新宿区落合というところの一部分を散策、探訪してきた。落合は高田馬場の西側に位置するが、一概に落合といっても、上落合、下落合、中落合、西落合などの地名があり、それに中井というところも広い意味で落合の一部ということができるので地域としては結構広い。西武新宿線では高田馬場の次が下落合でその次が中井であり、地下鉄東西線では高田馬場の次が落合である。私は東京に3 . . . 本文を読む