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大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

織田裕二・天海祐希、映画「アマルフィ 女神の報酬」に魅せられて

2010-05-06 01:00:09 | 文学・文芸・芸術

 

衛星放送で「アマルフィ 女神の報酬」を見た。昨年、2009年に話題になった映画であ
るが、アマルフィを舞台にしながら観光映画にしていない、いや気づかせないストーリー
の展開が秀逸である。

<アマルフィとは>
アマルフィはイタリアの断崖絶壁に囲まれた、周囲6キロメートル人口5300人の小さな
海岸の都市だが、断崖上に立ち並ぶ街並みの光景は夢のようだ。ユネスコの世界文化
遺産に登録されている。

<全編、イタリアロケ>
映画はここが舞台だ。90日間におよぶ全編イタリアロケを敢行。日本映画では珍しい
息もつかせないスリリングなサスペンスが展開する。主演の織田裕二も天海祐希も全
編笑い顔のない緊張した面持ちで最後までスリリングに物語が進行する。見ている方
も目を離せない。映画の雰囲気は外国映画を見ているようだ。



<強力な製作スタッフ>
それもその筈、フジテレビの開局50周年を飾るプロジェクトとして企画されたもので、
エグゼクティブプロジューサーは「踊る大捜査線」の亀山千広、書き下ろし原作者が
サスペンス界で有名な真保裕一、演出・監督に2008年に49億円の興行収入を上
げた「容疑者Xの献身」の西谷弘という最高のスタッフを招集して製作したと胸を張
った作品なのである。

<出演者>
スタッフは、織田裕二の在イタリア日本大使館外交官黒田康作と
亡き夫との思い出の地を娘に見せたくてイタリアに来た元看護師
矢上紗江子の天海祐希が中心になって展開するが、娘の誘拐と
ロンドン勤務の商社マンで矢上紗江子と知り合いの藤井昌樹の
佐藤浩市が織りなすサスペンスである。

脇を、戸田恵梨香、大塚寧々、伊藤淳史、佐野史郎が固める。
福山雅治が特別出演、声だけの出演で中井貴一と豪華である。

<映画の格調を高めた主題歌>
加えて主題歌が北京オリンピックの開会式で歌ったソプラノ歌手サラ・ブライトマンの
「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」で、日本でも多くのファンがいる世界の女王の歌声は
イタリアロケを観光映画に落とすことなく、この映画の雰囲気の格調をあげることに
大きく貢献している。彼女の歌声を耳にしているだけでうっとりする。

<俳優としての新たな一面>
今までのややコミックな織田裕二とは全く別の顔を見たが、普段主役を張っている天海
祐希の押さえた悲壮感のある雰囲気もまた今までの彼女とは異なる一面を見た。見応
えがあった。

<一見を勧める>
ここでストーリーは述べないが、他の出演者も隙のない演技で、映像も美しく、アマル
フィの幻想的な街並みをうまく活かしたスリリングな展開も、見ていて気持ちよく、緊張
感があった。

この映画の一見をお勧めする。




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