悠々time・・・はなしの海     

大学院であまり役に立ちそうもない勉強をしたり、陶芸、歌舞伎・能、カメラ、ときどき八ヶ岳で畑仕事、60代最後半です。

作品作品「デザイン茶碗」(18)

2006-04-12 18:19:27 | 陶芸



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変則的なデザインだが、いろいろ工夫して楽しんでつくってみた。

この茶碗を何に使うのか、未だに決めかねているが、このデザ
インに似合うものを入れることで、楽しみが増すというものだ。

例えば、「キャビア」や「フカヒレの佃煮」のようなものはどうだろう
か。もっともこんなこんな高級品を手にすることは殆どあり得ない
のだが・・・。

安いものから探そう。健康食品の「もずく」や「昆布の酢の物」など
はどうだろうか。このほか、「ニシンの甘露煮」、「高級梅干し」・・・
結局、思い浮かぶのは生活環境に身近な食材しかないようだ。

そうはいっても、この器の見た目の感触から、滅多に出てこないよ
うな食材が手に入ったときに仰々しく使うことにしよう。


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デザインの特徴

お椀のような、厚手の茶碗のような形が出来上がったところで、
一箇所を三角形に切り裂いて、そこを、段差をつけるような感じ
をだしながらもう一度張り付けたものである。

さらに、外側の半分から上には、4コの溝で出来ている一本の線
(1.6CM)が、櫛目の模様のように、斜めに、2段に付けてある。

お碗の内側は、全面に縦縞の線を入れてある。感触は厚手のご飯
茶碗のようで、重量がある。


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粘土   : 信楽並

釉薬   :  白萩と織部の掛け流し。

色彩   : 白萩を全面に浸し掛けした後で、半分より少し少ない
        部分に織部を掛け流した。
       

        写真では正確な色が分かりにくいが、織部は青いよ
        うな緑のような、きれいな色が出ている。

        <織部は器の半分よりも少し小さい部分に>
        
        織部は、器の半分よりも小さい部分に染めたのだが、
        小さい部分というその理由は、器の内側に付けた縦縞
        の線にある。織部は釉薬が溶けたときに、その線を見え
        なくするように染まるであろうから、織部の部分は少なく
        して、半分よりも少し大きい範囲に白萩を流した。


        <内側には細い縦縞の線の模様> 

        多分白萩は縦縞の溝に沿って流れて染まり、線の表面
        は土の色が出て、線の模様が浮かび上がるだろうと予
        想した。予想通り、底をみると、織部の部分は初めから
        溝がなかったかのように織部がきれいな流れをみせて
        いたが、白萩の部分は細い縦線が、きれいに浮かび上
        がっていた。線の溝の部分は白萩だが、線のざらざら
        した部分の色はカーキ色(土色ともいえる)である。  

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<大きさ>

高さ・・・・・・・9.0 cm

直径・・・・・12.0 cm

厚さ・・・・・・・0.5 cm

重さ・・・・・・・(ずっしり感)

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内側の縦縞の線がきれいに浮いて見える。

織部の部分は釉薬が溶けて流れて線が隠れている。

 


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外側は、半分から上の部分にのみデザインを施してある。

デザインの境目には細い線が引いてあり、その下1CMの
ところに強い溝状の線を刻してある。

 


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 形が出来たところで、器の一角を三角形に切り取って、
 再び張り付けた部分。 

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織部の青い部分が、三角形の内側にあたるところ。
もちろん、継ぎ目は平らにしてある。   


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