雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
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そして時々飽きます

Jupiter Conjunct

2020-12-21 | 音楽
今日のニュースでは、盛んに
「週末に比べると幾分寒さが和らいだ一日」
というのを聞きましたが、でも寒かったです。
冬らしくていいんですけど。
学生時代はこのどんよりと雲の厚い冬空がなぜか好きでした。
耳がキーンってなるくらい寒い天気。
木々の葉もなくなり、寂しい風景が何とも言えず胸に刺さって、それは自分の中でどこか孤独さを求めていたのだと思います。

さて今夜は久しぶりにアーロン・バーネット&ザ・ビッグ・マシーン。
新譜の『Jupiter Conjunct』をご紹介。


 
  1. Color Durations
  2. The Veil
  3. Ganymede
  4. Callisto
  5. IO
  6. Ace of Swords
  7. Ether
  8. Europa (interlude)
  9. Ganymede Alt. Take
Aaron Burnett & The Big Machine:
Aaron Burnett (ts)
Adam O’Farrill (tp)
Joel Ross (vb)
Carlos Homs (p)
Nick Jozwiak (b)
Kush Abadey (ds)
Esperanza Spalding (vo)

多分前作は以前紹介した『Anomaly』だと思いますが、その時からメンバーが変わりました。
トランペットがピーター・エヴァンスからアダム・オファリルに、ドラムスがタイショーン・ソーリーからクッシュ・アバディに。
トロンボーンがなくなり、ゲストヴォーカルでエスペランザ・スポルディングが参加。

Anomaly』と同じく1曲目は耳に残るリフで始まります。
メインどころのトランペットとドラムスが変わったので、音も変わっています。
前作のほうがバリッと力強く、本作はやや軽めのタッチ。
楽想も変わったからでしょうね。
フリーテイストは前作と同じで、コードも似たような感じではありますが、前作のほうが演奏にも勢いはあり、本作はどちらかというとメロディーにオリジナリティを追究したような感はあります。
前作からジョエル・ロスが有名になりましたが、本作ではだいぶフィーチャーされてます。


そもそもタイトルに木星を持ってくるあたり、バーネットの知的好奇心の高さが伺えます。
イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという木星の4つの衛星もタイトルに入れられています。
「木星の合体」?
ちなみに木星と土星が重なることを「Great Conjunct」と呼び、それが実は今夜なのです。
土星は太陽を一周するのに30年近くかかりますが、木星は12年近くかかります。
したがって、20年ごとに木星は地球から見て土星に追いつく形になります。
もしかするとその話にイメージが湧いたのかもしれませんね。
ワタシが聴いても木星のイメージは沸きませんでしたけど。

やや難解なアルバムに仕上がってはいますが、その複雑さが聴く分には意外とボーッと聴けて良かったと思った次第でした。


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