久しぶりにロシアから面白いピアノトリオが出てきました。
アルセニー・ルイコフ・トリオで『Forgotten Melody』。
1. Doubts
2. Faraway Beauty
3. Forgotten Melody
4. Evolutionary Piece
5. Anxiety
6. Breath
7. Broken Watch
8. Outline
9. Musical Box
2. Faraway Beauty
3. Forgotten Melody
4. Evolutionary Piece
5. Anxiety
6. Breath
7. Broken Watch
8. Outline
9. Musical Box
Arseny Rykov (p)
Nikolai Olshansky (b)
Vitaliy Epov (ds)
Nikolai Olshansky (b)
Vitaliy Epov (ds)
ルイコフは現在25歳という新進気鋭のピアニスト。
ロシア音楽アカデミー出身で23歳のときにジャズコンクールで優勝しているそうです。
ベースのニコライ・オルシャンスキー、ドラムスのヴィタリー・エポフも映像を見る限り若いので恐らくルイコフと同世代でしょう。
ルイコフ本人はロバート・グラスパーやブラッド・メルドーから多くの影響を受けたそうで、さすが現代っ子ですね。
あと自分の中にはECMの要素とクラシックの要素もある、と。
本作は全曲ルイコフの作品。
確かに本作を聴くとメルドーの作曲の影響があるように受け取れます。
ただ演奏自体はメルドーと言うよりはメルドーが師事したフレッド・ ハーシュに近いように思われました。
エポフのドラムスは1曲目の変拍子の入りに少し驚かされますし、オルシャンスキーは5曲目のソロとかアピールしています。
実力は確実にあるトリオです。
ラストは映画音楽のようで、エンニオ・モリコーネを彷彿とさせます。
ココのところ新しいジャズマン発掘が続いています。
コロナ禍でも才能は花開くのです。