AX
あーまだ火曜日。
早く週末になれ。
さて読了しました。
伊坂幸太郎の『AX』。
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AX アックス (角川書店単行本) |
伊坂 幸太郎 | |
KADOKAWA / 角川書店 |
伊坂作品の中でも人気のある殺し屋シリーズです。
これまでに『グラスホッパー』『マリアビートル』が出版されていますが、日常の中で殺し屋たちが繰り広げるそれぞれの人生観を目線にした物語で、本作も含めて登場人物がかぶることが伊坂作品らしい。
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グラスホッパー (角川文庫) |
伊坂 幸太郎 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
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マリアビートル (角川文庫) |
伊坂 幸太郎 | |
KADOKAWA / 角川書店 |
とはいえ、続きで読まないと理解できないものではなく、それぞれ単作で読めます。
本作では新たな「兜」という殺し屋が主人公です。
殺し屋と聞くとハードボイルドな感じでどでかい拳銃を打ちまくっているイメージですが、ここでの殺し屋はそんなことはしません。
殺し屋独自の殺し方があって、それらがなかなか独特です。
あまりその殺し屋の成り立ちというのはあまりなかったのですが、本作「兜」は少しだけ出てきます。
殺し屋は独身で日々バーで飲んでいる、なんてステレオタイプもここでは通じなくて「兜」には家族がいます。
そして「兜」は恐妻家。
一人息子が「親父はかあさんに不満があるんじゃないの?」というくらい。
でも「兜」は家族を大事にする。
奥さんにいくら詰められようとそれを見事に奥さんの不満から解消できるよう健気に先を読んで行動する。
そんな「兜」も殺し屋という生業に疑問を持つようになる。
それは自分には家族があるように、殺す相手にも家族がいると思えてきてから。
殺し屋が足を洗うのは非常に厳しいらしい。
しかし「兜」は足を洗う決意をする。
そのために組織から追われてしまう羽目になるのだが・・・
最後の数ページは「兜」が人の心に触れ合った場面で、ここはグッと来るものがあります。
ココまで来るのに私は「兜」になりきっていたからこその涙なのだと思います。
こういった作品を飄々とかけるのは伊坂氏ならではであり、私が常に最新作を待っている所以です。
池内万作、伊坂幸太郎『AX』を読む
そういえば立て続けに伊坂幸太郎作品で『ホワイトラビット』が出版されました。
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ホワイトラビット |
伊坂 幸太郎 | |
新潮社 |
これも私の心を虜にしてしまうんですよね。
今注文したので届くのが楽しみだ。
さて明日は早く会社に行こう。
気晴らしだ!!!
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