雨過天晴

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JAZZ IS UNIVERSAL

2012-10-12 | 音楽

さて久しくジャズの紹介してませんでしたが、今夜はビッグバンドのアルバムを紹介。

 

ビッグバンドと聞けばグレン・ミラーやベニー・グッドマン、デューク・エリントンあたりの「オールド・ジャズ」を想像される方が多いと思います。

曲でいけば、「A列車で行こう」「シング・シング・シング」なんか。

 

私が割と聞くのは、以前紹介した『Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group』のように、上記楽団ほど人数が多くなくて、且つソロが強いもの。

で、ご紹介アルバムは『JAZZ IS UNIVERSAL』 Kenny Clarke-Francy Boland Big Band。


ジャズ・イズ・ユニヴァーサル
ワーナーミュージック・ジャパン
ワーナーミュージック・ジャパン


ケニー・クラークがパリに移って、ベルギーのピアニスト フランシー・ボランと双頭ビッグバンドを組んでリリースしたものです。

 

メンバーは国際色豊かで、「UNIVERSAL」。

ケニー・クラーク(ds)、ベニー・ベイリー(tp)、ナット・ペック(tb)、ズート・シムズ(ts)、サヒブ・シハブ(bs/fl)、ジミー・ウッド(b)がアメリカ出身。

もう一人のリーダーはベルギーのフランシー・ボラン(p)

ジミー・デューカー(tp)、デレク・ハンブル(as)が英国。

澤野工房からもリリースされているロジェ・ゲラン(tp)は仏。

スウェーデンのオーケ・パーション(tb)、トルコのアフメド・ムバファクファライ(tp)、オーストリアのカール・ドレボ(ts)。

 

総勢13名、7カ国出身者から構成されています。

メンバーもそうそうたるメンバー。

上述したサヒブ・シハブもメンバーで入っています。

 

アルバム構成は全7曲で、アップテンポ5曲(1,2,4,5,7)バラード2曲(3,6)。

    1. ボックス703、ワシントンD.C

    2. ザ・スティックス

    3. グロリア

    4. ロス・ブラヴォス

    5. シャロンのフェリー

    6. 螺旋

    7. オーヴァーブルック発の最終列車

アップテンポの間で演奏されるバラードが秀逸。

でも個人的にはアップテンポのナンバーがとてもダイナミックで、これぞビッグバンド!って感じで好きです。

ラスト以外はボランのオリジナル。

 

1曲目のパッキパキのソロリレーや4曲目のブラス・セクションのソロなんかカッコいいですね。

Los Bravos, Kenny Clarke-Francy Boland


最後はウッドのオリジナル。

ベイリー・シハブ・ドレボそして人気者シムズのソロリレー、エンディングに向けた2本のテナーの掛け合いは曲感といいとても楽しいラストになってます。

 

今ジャズと言えばピアノトリオしか売れないようなご時世ですが、やはり管モノも欲しいですね

後日他のビッグバンドも紹介します。

 

 

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