オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

科学が宗教を語る。

2006年11月16日 | Weblog


現在の地球の寿命は約100億年だそうである。

 すでに50億年が経過したくらいだそうだから、黙って何もしなくても宇宙規模の波乱が起きなくても50億年後には地球上に生命が存命できなくなる。地球上では人間がその寿命を縮めるようなことをたくさんやっているので、そのままにしていたのでは、もっと早い時期に地球生命は滅亡するかも知れない。50億年と言えば想像もつかないほどの年月であるが、いずれ滅亡するのは明白であり、これを食い止める方策を考えなければならない。

ひとつの解決策が、火星を地球化することである。

 太陽系の惑星に地球生命体と同様の生命体が生存するためには、ほぼ現在の地球と同サイズで同位置の軌道を周回する必要がある。ところが、太陽系惑星は徐々に太陽に引きつけられており、地球はあと50億年後には太陽に近づきすぎて生命体が存続できる環境ではなくなる。その代わり、火星は第2の地球になれる可能性を十分もっている。人類は将来的には火星を地球化することを目指して文明を発達させて行かなければならない。これによって人類の寿命はうまくいけばあと100億年伸びることになる。

キリストが予言者として宗教を語ったが、

 キリストが生まれて2000年くらいしか経過していない。今、50億年、100億年後の地球を科学の立場から語ればこれは立派な宗教である。人類の文明の目標と方向をしっかりと明示する指標となりうる。この指標に沿って地球人は今何をしなければならないかが明確になる。走り始めた道を止まることはできない。走り続けなければならない。宇宙だって非可逆的に進化し続けているのである。元には戻れない。しかし、今現在で最適解を追求し間違った選択はしないように最善を尽くさなければならない。

火星が果たして地球化できるかどうかはわからない。

 人間の文明が高度に発達して、第2の地球に代わるものを見出すまでは、地球を大切にしなければならない。10億年の地球の歴史に比べたら人間が誕生して350万年、文明が発祥して5000年しか経っていない。人間の歴史なんて時間的には薄っぺらなものである。空間的にも地球の表面5000メートルくらいにしか生存できない。きわどいところで危ない綱渡りをしながら人間は生存しているのである。その脆弱さを理解できない人達がたくさんいる(私もその一人である)。人間の一生は瞬間みたいなものである。

人間は自分を客観視できる。

 50億年後の自分達の子孫に思いを馳せることも可能である。現に私が今50億年後の地球を杞憂している。こんな動物は他にはいない。だからこそ人間は文明を築くことができ、客観視した事実から学問を発達させ試行錯誤を繰り返し獲得した成果を積み重ねて統一された知識体系を構築できるのである。たぶんこれからも未来永劫人間は知識を累積し続け、不可能を可能にして行くだろう。これまでもそうしてきたのである。

間違っていけないのは、統一性の確保である。

 もし、神が存在しているなら、今生世界は神の統一原理で創り上げられたものであろう。その神に対抗して人間が今生世界を創りかえようとすれば神の統一原理と同じようなものを見出さなければならない。その場限りの思いつきのやりっ放しではいずれ破綻してしまう。現に今がその状態である。まずは神の統一原理を模倣するのだろう。そして新たな統一原理を創り上げるのだろう。それは何だろう。私は「生き続ける」ことだと思う。未来永劫子々孫々にわたって生き続けることだと思う。


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