「平成」が終わろうとしている。
ただ単に日本の元号が変わるだけで、世界が変わるわけでもないし、世の中が変わるわけでもない。それでも一つの区切りとして平成を顧みることも必要なのだろう。「平成」を「平和に成る」と思っている人が多いと思うが、私は違う意味で「まっ平らに成る」とも解釈している。民主主義がさらに進展し、民衆中心の民衆主体の体制が良いも悪いも含めて現出している。上も下もまっ平らになって権威 . . . 本文を読む
ある情報や知識を知っている人と知らない人には確実に格差が生じる。
もっとも端的に理解できるのは、マジックである。マジックを演じている人はその種を知っているが、見ている人は知らない。そのために演じているトリックをみんなが不思議に思う。みんな種を知っていれば何も不思議に思うことはない。これが知っている人と知らない人の差である。昔の神がかりの様々な偉人が奇跡を起こしたと伝えられるが、私にはこの知って . . . 本文を読む
日本の人口が減少しているという。 今までと同じように経済活動を継続しようとすれば、一人当たりの生産性を改善しないと帳尻が合わない。よって、生産性の向上が叫ばれることになる。ところが、生産性といっても物的生産性と価値的生産性があり、どちらを重視して対策をするかの議論はあまり聞かない。成り行きに任せてとにかく頑張れと叱咤激励するばかりである。少なくとも方向性を示す上で方針を決定することは重要なのだろう . . . 本文を読む
立身出世は昔の身分社会では秩序を破壊するもので認められなかった。
近代になって能力のある人間が競争によって立身出世することができるようになった。立身出世が盛んに奨励されたのは明治以降である。意外と私たちはこのことに気づいていない。そしてこんな過去の経緯から未だに西欧から取り込まれた能力主義に対して個人としては違和感があり、能力主義に徹した人間関係には嫌悪感があるようである。能力を露骨にひけらか . . . 本文を読む
反面教師になれる人はある意味で人格者である。
人格者でなければ反面教師になり得ない。直すべき欠陥部分を正せば立派な人物になる人である。支離滅裂でどうしようもない人物の悪いところからいくら教訓を引き出して反面教師としようとしても、その人から直すべき欠陥部分をなくしたら、支離滅裂でどうしようもないものしか残らない。誰もそんな人を悪い意味でのお手本にしようとはしないだろう。少なくとも、自分でもやりそ . . . 本文を読む
今朝は雨模様で、妻が外出するとのことで車で駅まで送っていった。
途中女子学生が電車に間に合わないと思ったのか傘もささずに小雨の中を走っていた。かわいそうに思って後部ドアを開けて「私達も駅に行くので駅まで乗っていきませんか?」と妻が尋ねた。その女子学生は「ありがとうございます。でもいいです。」と丁寧に断った。そしてまた走り始めた。「乗っていけばいいのに」と内心思ったが無理強いするわ . . . 本文を読む
この頃街中でフロントグリルの大きな車が目立つようになった。 まるで鎧を装着した西洋騎士かスターウォーズのダース・べーダーみたいな面構えの車が得意気に走り回っている。なんかおかしい気もする。果たして今現在フロントグリルを大型化する必要性があるのだろうか?昔であればエンジンに大量の空気を取り入れる必要があったかもしれないが、最新のエンジンはそれほど空気を必要としていないし、強制的に空気を送り込む技術も . . . 本文を読む