世の中どこを見てもマルチメディア全盛である。 当初はマルチメディアは情報伝達手段の多様化(電話、FAX、文書、テレビ、ラジオ、データ通信等)のことであったが、この頃は音声、文字、画像、映像を駆使して複合し一元化した世界を「マルチメディア」と言うようになった。ひと頃は通信手段の多様化(音波、電話線、同軸ケーブル、光ケーブル、無線、衛星通信等)をマルチメディアと言っていたこともある。いずれにしても「マ . . . 本文を読む
人間が創り出したものは数々あるが、自然物と人工物の差は何だろう。
つくづく考えてみるに、人工物は閉ざされた時間と空間で創られたものであり、自然物は無限の時間と空間に向かって創られたものである。科学が発達し技術が向上し人間は様々な自然物に手を加えているが、それは限られた閉ざされた時間と空間の中で可能なことであり、解放された無限の時間と空間の中ではその価値さえ不明でもしかしたら害を及ぼしている . . . 本文を読む
世の中あっちもこっちもコピーばかりである。
あまりにもコピーに満ちあふれているので、オリジナルには厳正な断り書きが必要になるし、コピーしたものにも著作権は私にありますよと言う表示をしなければならない。コピー技術もひとつの芸術であるが、オリジナルに忠実にコピーしオリジナルと寸分も違わないと言うことは、ほとんどオリジナルと同じことである。しかし、それでは許されないので、オリジナルであることの証 . . . 本文を読む
ずっと前になるが、娘の入学式に参加したことがある。
そこの校長先生はユニークな人で、学校で教育しなければならないものは3つあると訓示した。ひとつは社会生活に必要なルールを教えることであり、ふたつ目は社会で独り立ちして生きて行くための術(飯のタネ)を教えることであり、最後によりすばらしい人生を送るための学問を教えることである。私は確かにその通りだと納 . . . 本文を読む
「ウソも方便」という言葉がある。
「方便」とは便宜上の手段のことである。方便はより便利にするための手段でもある。世の中の景気が悪くなって不況風が吹いてくると、あらゆるところで「方便」が切り捨てられる。「方便」として機能していた組織に従属していた人達はリストラの嵐に見舞われる。あっちこっちの「方便」を切り捨てて必要最小限の機能だけが残ることになる。「方便」はサービスを提供する側にもサービスを受 . . . 本文を読む
あちこちでいろんな事件・事故が起きてるが、
いずれも、責任を取る段階になるとみんな「知らなかった」と言って回避してしまう。「知らなかった」責任はどのように決着つけようと思っているんだろう。「知らなかった」で済まされるはずもなく、「知らなかった」こと自体が大問題であるし、「知らなかった」から事故が起こったとも言える。
最近起こった温泉施設の天然ガス爆発事件では、
社長や取り締まりが、全て . . . 本文を読む
組織を見直す時よく使われる言葉である。
日本のリーダーの方々はこの言葉が大好きなようで、よく使っている。しかし、その意味は「一旦すべてをぶち壊して最初から作り直す」と言っているように聞こえる。確かに機能しなくなったものはすべて廃止して最初から作り直した方がいいが、何故機能しなくなるまで放置していたんだろう?という疑問が湧くし放置していた責任者は誰だろうと思ってしまう。
本来の . . . 本文を読む
景気が悪く不良債権をたくさん抱えている企業が多いし政府も借金財政である。
この不良債権や負債や借金を緩和する画期的な方法がある。「インフレ」を起こすことである。7%ずつのインフレを10年間やれば貨幣価値は約半減する。額面100万円の借金が実質50万円になる。魅力的な . . . 本文を読む
この前町内会で公園の一斉清掃があった。
私は単身赴任であるが、一応町内会の一員であるので早朝から出かけていった。集まって来たのは、ほとんどが男親である。開始直後ザンザン降りの大雨になったが、誰も草刈りをやめようとしない。黙々と作業している。案内のチラシには「小雨決行」となっていたが、どう考えても「小雨」ではない。結局バケツの底の抜けたような大雨の中で最後(全体の草刈りが終わる& . . . 本文を読む
小学校低学年の頃、よく伝言ゲームで遊んだ。 何組かに分かれて一列になって前から後ろにある伝言を送ってゆき最後尾に早く正確に届いた組が勝ちとなる遊びである。聞いた内容を次の相手に逐次に伝言するだけの簡単なことではあるが面白いくらいに正確には伝わらない。伝言を頭から棒暗記して次に伝えることに専念すれば聞き間違いしか生じないため比較的正確さを保つことができるが、悲しいかな人間は頭を働かして聞いた内容を理 . . . 本文を読む