オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

権限を行使しないと公正・平等は果たせない。

2018年10月23日 | Weblog
みんな一緒が公正・平等ではない。

 凸凹を少なくして格差を少なくすることによって公正・平等の精神が発揮される。凸凹に全体に平等に施策を講じても凸凹が解消するわけではない。そのためには凸凹に応じて権限を発動して個別に対応する必要がある。時には凸を削ってその分を凹に充当することでもあり、凹を支援することでもある。それが施策者の仕事であり、これこそが権限を持つ者の存在価値である。権限を行使しないと言うことは何も仕事をしていないことに等しい。単なる事務手続きをするだけでは本来の権限を何も行使していないし、何も責任を取っていないし何も考えていないに等しい。

本来仕事をするときには必ず権限がついてくる。

 権限がなければ仕事はできない。そして権限には責任がついてくる。仕事をやるからには結果に責任を持つ必要があるし、責任を持った仕事をするためには明確な権限を付与してやらなければならない。これが不明確であると本来の仕事はできない。当然結果に対する評価も明確にする必要がある。何となくうやむやに仕事をやられても困るのである。このためにはしっかりとした組織を確立して、上に立つものがしっかりと権限を付与してこれに基づいて指導監督する必要がある。

我々の周囲の生活を見回すと、

 その人の権限がどうなっているのか不明確な場面を多く見る。それよりも明確に権限を行使している人をあまり見ない。権限を行使することが躊躇われている感覚が蔓延している。そして、その場の話し合いと妥協で問題解決を図ろうとする。権限を持つべき人が中心に立って采配を振るう場面をあまり見ない。その権限を持つべき人も自分にどんな権限があるのか理解していない風情である。問題点も不明確なままその場をやり過ごしている。

やたらと権限を振り回す人は嫌われる。

 しかし、権限は行使しなければならないのである。どちらかと言うと責任は取らないで権限だけを主張する人が嫌われるのであろう。しっかりと自己の職務の範囲で責任を取る覚悟があるのであれば権限を行使することに躊躇する必要はない。もう一度、仕事に従事する時、その職務の権限は何なのかを、どんな権限が与えられているのかを明確にして理解する必要がありそうである。また、そんな組織づくりをしなければならないと思う。

どんな人でも仕事をする以上職務権限を持っている。

 一社員でも一店員でも一従業員でも一作業員でも、そして国や地方自治体の一職員でも仕事をする以上権限を付与しないと業務は進まないし、責任を持った仕事は不可能である。単純作業に従事するアルバイトとは違うのである。アルバイトでさえなにがしかの権限が与えられるであろう。何故この権限を適正に行使しないのだろう。そしてこの権限を行使しないことを職務怠慢だと周囲が指摘しないのだろうと思ってしまう。

行政の場でも権限の所在が不明確である。

 いろいろな政策を見ても、誰が権限をもって行使し、誰が責任を取るのか不明確なままで政策がすすめられているように見える。上に立つ人も明確な権限の付与をやっているとは思えない。世論やメディアの指摘を受けて不都合な事案が発生しても誰の権限で実行したのか、誰が責任を取るのか不明確なままである。自分たちでさえ状況が把握できない体たらくである。困ったものだと思うが、いまだに改善されずに放置されている。

もう一度本来の姿に戻って

 「権限を行使することが仕事」であることを再認識すべきである。そのためには単なる組織論だけではなく、個別の業務命令・指示を明確にすべきであり、その命令・指示に基づく権限を明確にすべきだと思う。定められた職位機能組織に記述されている包括的な任務・役割だけでなく、具体的な個別の業務に対する命令・指示、職務権限を明確にする必要があるのではないか。

また、職務権限は末端のものに対しても与えられる。

 その職務権限が何なのか、もう一度見直して再確認する必要があると思う。「果たして自分の職務権限は何なのだろう?何ができるのだろう?」と個人個人が自問自答して上司に確認することも必要だろう。上司もそのまた上司に確認し、組織全体が適正に権限を行使できる体制を構築することが必要ではないかと思う。戦後の反省に基づいた権力の行使に対するアレルギーもあるだろうが、本来正当に与えられている権限の行使まで放棄してしまっては本末転倒も甚だしい。


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