オクトシティー正直村

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日本語の「責任」っておかしくないですか?

2018年04月16日 | Weblog
責任とは「政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき責(せめ)・科(とが)」とある。

 または、「人が引き受けてなすべき任務」と広辞苑にはある。英語では「responsibility」という。これは語源からいうと、反応できる能力となる。日本と西洋では考え方が随分と違うようである。日本の場合は責任者とは「責められる人」という印象があり、常に大衆の前でさらし者になって平身低頭謝罪している姿しか見えないし、いざという時は切腹も辞さない覚悟で事に当たることを「責任を取る」と理解している人が多い。だから問題が起こると責任者を辞めさせて終わりである。これを辞任と言う。しかし問題点は何も解決していない。

責められるだけで終わってはいけない。

 反論しなければ。責任者として自信をもって公平・公正・平等に任務を果たしてきたはずである。責められてもそれに対してちゃんとした正当な理由を説明ができるはずであり、説明すべきなのである。この説明ができない人は責任者でもないし責任はとれない。ある任務を果たすためには必ず最終的な責任者が存在するはずであり、また最終的な責任者を明確にしておくべきなのである。大衆の面前に出てきても問題に対してろくな説明もできないのであれば一方的に頭を下げられても、すべては私の責任ですと言われても困惑するばかりである。

昔テレビで見た漫才師に「責任者出てこい!!」をネタに笑いを取っていたおじさんがいた。

 まさに、その通りである。私も「責任者出てこい!!」と言いたい。任務が与えられ任務を果たした最終責任者がいるはずである。何でもかんでも首相や担当大臣や知事や市長や社長や校長やなんとか長の責任にしてもしょうがない。彼らは確かに長としての最終的な責任は取るだろうが、末端の事項を細部にわたっていちいち説明できる立場にはない。その説明責任は現場の最終責任者がやるべきである。しかし、日本の場合はその最終責任者がいつまで経っても出てこないし、その最終責任者の納得のいく説明を聞いたことがない。有耶無耶に済ますことを目指して知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。

英語の「responsibility」は結果が悪い時のみの説明責任である。

 結果がいいときは説明責任はない。これも面白いことである。すべては結果なのである。ところが、日本の場合は、結果はさておいて規則違反だ法律違反だ虚偽発言だ道徳に反するなどと騒いでいる。特に政治の場での野党が顕著だ。最終目的が与党を蹴落とすための責任追及になっている。首相を大臣を辞めさせることが目的化している気がする。なんだか本来の問題点が見えなくなっているし、何が本質的な問題かが見えなくなっている。単にいちゃもんをつけているだけの印象であるが、これも功を奏して現与党の人気は暴落している。

日本の場合は、個人が表に出てこない。

 個人を責めても可哀そうだという思いやりの心情が働いているのだろうか。そのために体制側の組織やその長が一方的に責められる。責めている人も弱きを助け強きをくじく正義の味方気取りであろうが、これでは本質的な問題解決には程遠い。組織内でも個人の責任は有耶無耶にされてしまう。これを強烈に攻め立てる人は悪者になってしまう。そして、この風潮を隠れ蓑に最終的責任者は埋もれてしまう。それよりも、明確に最終的責任者を決めていないもしくは命じていないのであろう。この辺のところから変えていかないといけないのだろう。これを決めて命ずるのはそれぞれの組織の長である。そして組織の長は説明責任を果たす必要が生じたらこの責任者に問い質すのである。場合によってはこの責任者に直接説明させることは何も悪いことではない。最も効率的で誰でも納得できるはずである。

責められる側の対応も悪いのだろう。

 是非、最終的な責任者を掌握してちゃんとした説明ができる情報を収集してもらいたいものである。たぶんこれができないためにゴタゴタしているのだろうし、最終的な責任者が明確でないのだろう。何となく、空気で、成り行きに任せて、今まで通りに、過去の延長で誰かの指導で決まったことに具体的な説明は無理だろう。上からの圧力があって一責任者としては拒否できないのが実情だと官僚は尻をまくっているが、最終的な責任者はこれを当然拒否すべきなのであり、拒否しなければ説明責任は果たせない。この考え方を変えない限りいつまで経ってもこの種の問題は解決できないと思う。もうそろそろいい加減にしてもらいたいと思うこの頃である。

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