気が付けば井上尚弥は10年世界王座保持

 5月6日に東京ドームでボクシング4大世界戦のメインを務め、元
世界王者のルイス・ネリを6RでTKOし4団体Sバンタム級タイトルを
防衛した井上尚弥は考えてみると最初に世界王者になって10年経つ
事を改めて実感した。

 井上尚弥の名前を知ったのは13年4月に佐野友樹相手に10RTKO勝
ちした試合がフジTVで中継されたわけで、その後8月にロンドン五輪
ミドル級金メダリスト村田諒太のデビュー戦と一緒に田口良一の持
つ日本Lフライ級タイトルに挑戦し判定勝ち。

 12月には東洋太平洋Lフライ級級王座決定戦で勝って東洋太平洋も
制すと14年4月に4度防衛中のWBC:Lフライ級王者アドリアン・エル
ナンデスに挑戦し6RTKO勝ちし6戦目で世界王者になったのだ。

 ただ減量苦から1度防衛した後の同年12月に2階級上げてWBO:S
フライ級王者オマール・ナルバエスに挑戦し2RKO勝ちで8戦目の2階
級制覇を達成、ここらあたりから井上は並みの王者ではないと思った
わけで17年12月に7度目の防衛に成功した後タイトルを返上。

 18年4月に亀3号相手に連勝していたWBAバンタム級王者ジェイミー
・マクドネルを1Rで倒すと19年11月にノニト・ドネアに判定勝ちで
WBSSを制覇しコロナ禍で試合数が滞るも、22年にドネアとの再戦を
2RTKOで倒してWBCを12月にはポール・バトラーをKOしてWBOタイ
トルを奪取し遂にバンタム級4団体を統一。

 そして23年はSバンタムに階級を上げ7月にスティーブン・フルト
ンを8Rで倒しWBC&WBO、12月にマーロン・タパレスを11Rで倒し
WBA&IBFの4団体を統一するなど活躍ぶりは枚挙にいとまがない。

 昭和の時代に具志堅用高が4年5ヶ月の間にWBA:Jフライ級タイ
トルを13度にわたって防衛していたのだが、相当なストレスを溜
めていたようだ。

 長期間世界王座を守るというのはストレスも溜まるのだろうが
井上の場合は他団体王者との統一戦や、複数階級制覇をやってい
るという事が新たなる刺激になってモチベーションを保っている
のではないかと思ったりする。

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