KEEP ON SMILING!

治らぬなら
治してみせよう
SLE
※SLEとはステキなレディーがなるエレガントな病気である。

頑張れ、スルツカヤ!

2006-02-23 05:09:58 | ☆日記・随筆☆
日本中がトリノに熱狂し、フィギュアスケートの日本代表選手三人の活躍を期待する中、私は一人でロシアのスルツカヤ選手を応援している。
愛国心のかたまりのみなさん、ごめんなさい。

私は元々スポーツに興味がない上、冬季五輪だってフィギュアスケートしか見る気が起きないような愛国心のない女だ。
母もそうだ。
だから二人がトリノのニュースを見たときの会話。

「寒そうやな」
「うん、雪ちべたそう(つめたそう)」

そして選手が失敗して転倒したりすると、

「いたたたたたた」
「あれは痛い」
「絶対やりたくないね」

こんな冷めた会話だ。
日本人として失格親子だ。

しかぁーーし!!!!

親子してスルツカヤ選手は心から応援しているのだ。
もちろん私がロシア語を学んでいるからではない。
それを言うなら母はシベリア抑留のイメージがいまだ抜けておらずロシアという国をあまり好きではない。
それでもスルツカヤ選手は応援しなければならない。

もちろん、元からファンだったわけではない。
私だってはじめは日本選手三人を応援していたのだ。
そしてライバルのロシアのスルツカヤ選手を見て、
「ロシア人って体やわらかいよなあ」なんて単純な感想くらいしかもっていなかった。

しかし、衝撃の事実が発覚した。

なんとスルツカヤ選手は難病患者だったのだ。
病気の母、家族の生活支え「金」挑む(イリーナ・スルツカヤ)
どうやら彼女の病気は壊死性血管炎。
自己免疫疾患。
膠原病。
自己免疫疾患ってSLEと一緒じゃないか。
症状も記事を見る限り、やはり似ている。
その事実を知って、いろいろな記事を読んでみたが、「体が動かなくなり、トイレに這っていった」などと闘病の記録があり、全く同じ経験をした私としてはスルツカヤに何か同じものを感じざるをえない。
そして今のスルツカヤのすべりを見る。
全く病気を感じさせない素晴らしい演技。
感動だ。
自分の病気だけでなく、お母さんも病気で看病をしなければならないのだからさらに大変だ。
自分は病気であっても、元気なお母さんをブログでけなす親不孝な私よりずっとえらい。

ああ、病気であってもあんなに美しく舞えるものか。
病気がなんだ。
私も病気の活動性がおさまれば、あのようになれるのか。
でも氷がちべたそうなのでフィギュアスケートはやりたくない。
別に誰も私に頼まないだろうが。
また話がずれた。
とにかくスルツカヤの頑張りに感慨無量だ。
彼女を励みに私も病気を克服することにしよう。
というわけで、日本国民のみなさんには悪いが私はスルツカヤに金、日本選手二人に銀、銅をとってもらうことを願っている。
メダルが取れず、フィギュアに期待をかけている国民が多い中でいささか気がひけるが、スルツカヤに感動してしまったのでもうこの気持ちはおさまらない。

さあ、私の闘病を応援してくれているみなさん、どうぞスルツカヤも応援してください。