茶の間の茶箪笥上に放置していたから、過乾燥により蓋の底、お膳の底がばらばらになったまま5-6年がたちました。
なかなか直す暇がなかったけど、雪も降らないし手をだしました。
1月18日
一枚板なのでこんなに反りかえってしまった。
水で洗って水分補給してから、一枚板になるようにバラバラの部品を位置合わせしてプレスで放置しようとおもいます。
ちょっと圧力掛けてみたけど、これは長期戦だから油圧は不向きなのでやっぱりやめた。
油圧はゼロでハンドルで適当に加圧して放置です。
農作業小屋へ来たついで作業です。
古い接着剤をカリカリしたり、磨ったり、棒折ったりorz。
1/10オーダーはムシの精度で進めます。
反り止め、箱膳にしたときのお膳と下箱のずれ防止の棒もプレスしておきます。
1月20日
プレス修正はいい感じになってきました。
あとは、木工ボンド塗って再プレスしたら綺麗にくっつくような気がしてきました。
お膳の枠と天端の板は木釘が使われていたので、木釘と錐を買い出しへ。
四方錐をかってみました。
木釘は見つからず。
帰宅して、接着作業を進めます。
新しく作ってもいいのだけど、試しに糊付けしてみる。
1月21日
米沢市内のホームセンター全部回ったけども木釘は買えませんでした。
内製することにしました。
それでもいい材料あったので高額だけど買って帰ります。
こう比較すると高額なの伝わりますよねw
しかし、お金で買える時間はお金で買うのでした。
水で濡らしながら帰宅。
帰宅まで荷箱にあるだろうか不安な材料。
1月22日
接着できた。
はみ出したノロはナイフで切ってポイポイ。
平にできてきた。
じいちゃんの鉋を出してきた、欠けてるね。研いでみたいけど、鉋掛けしてみようと刃の調整したいけど、分からない、ネット調べたけどいまいち面倒なのでサンドペーパーで磨るほうが早い。
鉋のお勉強はまた今度。
木釘についてネットで調べて、素敵なYoutubeに出会えた。
木釘の作り方1・角釘
木釘の作り方2・丸釘
その動画で紹介していた書籍を取り寄せてみました。
指物の基礎と製作技法: 組手、接手の技術から 木材の種類、仕上げまでを網羅した決定版
そもそもなんだけど、この箱膳修繕って指物って分野なんですね。
言葉1つ覚えて賢くなったよ。
これシリーズの本でした。
なかなか興味深い書籍ですね。
書籍眺めてたら、こめ太におもちゃにされた。
今日の作業は木釘を打ち込みとソリ防止兼箱膳にしたときのずれ防止の棒を糊付けして木釘固定です。
あぶないよ、こめ太
こめ太が怪我すると困るのでひたすら穴開けして、錐は箱に仕舞いました。
木釘の打つ位置とか分からないので、元の木釘に下穴をまたあけました。
ドリル作業してると、とてもいい香りがしました。
この板なのか、釘の材料がいい香りするんだろうな。
じいちゃんの形見の下穴錐は3㎜でした。
木釘を挿す下穴用ならば3㎜よりも3.5~4㎜あたりの下穴の錐がいいような感じでした。
その話を友達にしたら、これ長持ちしていいよとおすすめして頂きました。↓
スターエム ハイスチタンコーティング下穴錐 Bセット(3本入) 75HT-SB
木釘を打つには小さいので錐で穴を大きくしていきます。
適当に切って、先端をナイフで適当に削って釘とします。
キット、なんかあるんだろうけど、知らないし。
木釘作りしてると反対側をこめ太が遊ぶ。
材料足らなくなったら、買いいかないといけないからあんまり、かじらないでほしい。
金槌で打つ。
Youtubeによると最後まで打つなと言ってました。
鋸で釘の残りを切り落とす。
書くと簡単だけど、じいちゃん形見の鋸はアサリあある。浮かし切りしてるつもりで天板ガリガリ。
鉋で釘の頭と板とか棒の表面を整えようと思ったけど、無理。
紙やすりで磨るのが一番楽だ。
釘打ちおしまい。
天板割れと、棒が折れてたり、若干の反りがあるので、新規に木釘を適当に打ちました。
棒の反りと板の凹凸があるから隙間はある。
あとは、プレスで加圧しながら養生したらくっつくだろう。
箱膳の下箱と合わせてみました。
箱膳にしたときに、棒は干渉しないので良い感じ。
加圧養生。
先ほど、反って開いたて空間もちゃんと密着しました。
1月23日
大雪になると天気予報でも、いい天気。
肥しの発酵臭が春を思わせる。豪雪地帯とは思えないですね。
でも、大雪になるようなので、除雪で作った雪山を伸ばして融かしておきます。
ぽかぽかな米沢の冬なので真冬なんだけど、温度が高いから固化速度がちょっぱやです。
はみ出しノロはナイフで切って、ぽいぽい。
ちょっとクリアランスがあるようにみえるけど、古い接着剤を磨ったときに平面には仕上げられないので、このくらいは公差ですよ。
今日は軽小屋で色塗りです。
こめ太隊長がそばにいると大変なことになるので軽小屋で塗装です。
先日ホームセンターで塗料も買いました。
昔のものだから何が塗ってあったんだろうと思い、ホームセンターで柿渋塗料も見つけました。
でも高額で買えなかった。
今回はこれ。
ウレタン塗装です。
そもそも、この箱膳は日常使いなので防水と、水吸って天板が反るのを防止するには目留めしないといけないと思うので、ウレタン塗装が一番よいと思います。
まぁ、茶碗置いたりしてるとはげるのでそこは味ってことですね。
なんとなく、蓋なんで蓋状態の上から塗り塗りしてみました。
木目とかで刷毛の運び方とかあるんだろうけど、塗りたいように塗る。
雑用してたら、乾いたからひっくり返して、箱膳の時のお盆底部分を塗る。
完成しました。
ウレタン塗装は1回塗りで辞めます。
それは、現在、ぼくには知恵がないからです。
将来、知恵がついてウレタン塗装を剥がして、当時の塗装技術で塗装したいとなった場合、剥離作業がらくなようにです。
まぁ、知恵つかないだろうけど。w
同様に、箱は塗らないでそのまま使うのでした。
できた。
この子はぼくと一緒に東京へ上京してからずーと一緒。
東京>茨城>千葉、そてまた、簗沢へ帰ってきた箱膳くんです。
これからも、いっしょにまんまを食べるのでした。
おまけ
塗装といえば、漆塗りだろうなと思うことはできた。
Youtubeで「漆し掻き」を検索したら素晴らしい動画に出会えました。
森の京都「丹波の漆かき」文化講座
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