春頃だったでしょうか?
このトラクタは最新式なんですよ僕てきには。
後ろの上げ下げはスイッチです。
水平制御と深耕装置実装されてます。
マイコン制御です。
ある日、上りもしない下がりもしない。
農機具屋さんはコンピュータが壊れたよ。
コンピューターは供給完了と伝えられた可愛そうな子なんです。
でも、マイコンってそんな簡単に壊れないと思うんですけどね。
マイコン無いならば書けばいいだけなんで、うちの小屋前に放置されていきました。
稲刈に向けて小屋整理はじました。
放置して1カ月かな。
そろそろ、邪魔なんで片づけます。
症状、手動モードのスイッチで作業機を上昇させることはできるけど、スイッチがホームポジションに戻ると降下します。
昇降位置を認識していないみたい。
回路図を持って来てもらいましたがFAXが汚くて判読不能w。
まずは、関係センサーの単体テストとマイコンの箱を開けることからはじまります。
深耕装置用のポテンショメータ
これ凄いですよね! 耕耘ロータのスカート長を可変にする機構です。
今、こんなガンダムみたいな機構付いてる耕耘ロータリはないです。
このころは、耕耘ロータ1本で田んぼ、畑の耕耘から田んぼの代かきまで済ませていたんでしょうね。
代かきするときの均平性を良くするためにスカート長を長くする機構が必要だったんでしょうね。
それも電動化されてました。壊れた原因がこのモーターの過電流だったようです。
水平制御用のシリンダーとストロークセンサ
耕耘ローターとお話するコネクタが左、水平制御のストロークセンサさんとお話するコネクタ右
写真撮り忘れたけど、右側の上げ下げ用アームにポテンショメータが付いてます。
その下あたりの車体に傾斜計が乗っかってました。
ここのカプラ内が融けてました。
まぁ、この機構は切り離して、別に昇降用シリンダーのモーターへ正逆をリレーで実装するといいと思います。
リミッターはオペレーターの感でいいんじゃないかな。一応、リレーボックスの前に缶ヒューズでも入れて置けば。
各種入出力関連のカプラーを外して、動作検証してたら、本体内蔵のDIG機能が動き出しました。
操作用スイッチ類は問題ないことまで、切り分けできました。
この時点で、マイコンさんは死んでなんていなかったことが分かりました。
中の小人さんたちは仕事するのが嫌になって死んだふりしていたようです。
ご機嫌直して~となだめたら、仕事してもいいけど、状態不一致を解消したら、仕事してあげるとおっしゃるので、
深耕装置関連、水平制御関連、作業機上昇高さ規制関連、と切り分けして確認したら、仕事し始めました。
手の線は現状でこんな結線でした。何してるかは不明です。
まぁ、繋がってるものは繋げおけばいいでしょう。
最後まで、ここを上げ下げする契機が分からない。
恐らく、ここは、手動ボタンの深耕スイッチが割り振られてるような気がしますが、スイッチを上げ下げしても12V、-12Vも出力なしでした。
マイコンボードのリレーボックスが壊れてるか、配線が融けた形跡があるので、断線してるようですね。
昇降モータは単体テストで動作確認済みなんで、この機能のみ小人さんからオペレーターさんの直接操作としましょうね。
ちゃんと、コンソールのランプも状態に合わせて点灯消灯するようになりました。
結果、小人さんたちが状態不一致の間は仕事しなーいとストライキしていただけでした。
これで、あと数十年は簗沢で家庭菜園で活躍するでしょう。
ああ、小屋が広くなった。