機械式腕時計の魅力とは?
けなげに動く機械への愛着ということだろう。金やプラチナ、ダイアといった宝飾価値でもなく、正確な時報だけでもない。
腕時計にはそれぞれコンセプトがある。デザイン(見た目の美しさ)、耐久性、防水、機能、確さなどである。
しかしながら機械式の時計に共通して言えることは、電気に頼らないキャリバー(駆動機械)の精密さと動く面白さです。職人の仕事に価値があるということです。高級になればなるほど手が込んできます。
ゼンマイを巻いたり、時を合わせたり、気温環境によって正確さは微妙に変化する。また、メンテナンスが必要です。それゆえに、時を知るだけではなく、ゼンマイを巻いたり、時を合わせたり、世話をして時計と関わりを持つ楽しみがある。愛着も湧く。
今の時代は便利な代物ばかりです。人が何もしないで済むより、手間をかけるのもまた良い。その方がより愛着が湧くと思う。そして物を大切にするんじゃないかな。良いものは手がかかります。
グランドセイコーのオートマチックSBGR055(手巻き付き)本当に正確です。日差+-1~10秒と書いてあったけどほとんど狂わないです。針の動きは滑らかで、3針が綺麗に連動して正確に位置を指し動いています。見ていて飽きません。文字盤はホワイトですがヘアーラインのような模様があり角度と光によって銀色になります。ケースの磨きやブレスレットの渋い輝きは品があります。大変な技術と仕上がりだと思います。160グラムあるのでちょっと重たいけど苦にはならない。それだけの価値はあります。傷つけないように大切に使いたい。