別館閉鎖後、初の社会ネタとなる。
毒入り餃子も何かしら書きたかったが、様子を見てるうちに怒りのエネルギーが消えちゃった。(^-^;
冷凍餃子に対する娘の反応が面白かったのでそれをネタに「娘の危機管理」というエントリーは書いたけどね・・・。
今日、書きたいのはガソリンの暫定税率の継続問題。
これって、とっても残念なやりとりが国会の与野党間で続いていて、ほんとにガッカリしている。
誰も本質を議論していない!
この問題、暫定税率をやめるか、継続かだけの審議で本当にいいのだろうか。
道路を作る為の財源として「道路特定財源」があり、その中に「揮発油税」があって、ガソリンにかかる税金はまさしくこれであって、本来の税率は1リットルにつき24.3円。
それが30数年前にこれじゃ足りないといって道路整備を急務なものとして緊急措置が取られた。
それが暫定税率であり本来の税率に上乗せされた。
その税率は同額であり、本来の税率と合わせると48.6円となり倍額となった。
税収は2兆8千億円(平成19年度)ですよ。
暫定税率がなくなっても本来の税収で半分の1兆4千億円はあるし、それ以外にも自動車重量税で5千5百億円、など多数の税収対象項目があってその合計は4兆2千億円もあるんですよ。Σ( ̄ロ ̄lll)
国や地方への税収配分などの違いはあるものの、暫定税率が無くなるイコール道路が作れなくなるというのは真っ赤なウソであることを先ず理解していただきたい。
その一方でこの30数年道路を作り続けてきて、今のペースのままで本当にいいのかというのがこの暫定税率の継続性を審議する最初のポイントだ。
確実にその税金が余っているのは明白だろう。
過去の年金と同じことで、最初に財源ありきではお役所は使いきることしか考えない。
道路を作る優先順位があったところで余るほどあれば結局全部作っちゃうし、カラオケやマッサージチェアも買うだろう。
但し、これらは百万円単位の話であって今問題にしてる暫定税率は数兆円単位、まったく噛み合う話ではない。
民主党が追求していたが、隠れて既に一般財源化してるという追求の証拠にはなるが、暫定税率廃止への理由づけとしては明らかに材料不足。
自民党は道路族擁護のために暫定税率がなくなると道路が作れなくなるの一点張り。
民主党もガソリン代値下げになるという観点で暫定税率廃止を訴えるだけで、本気で取り組んでるとは到底思えない。
単なる選挙対策だろうと勘ぐられてもしょうがない。
極めつけが福田首相の言葉に代表されてる。
曰く、「今までずっとやってきたわけだから、別に変えなくていいんじゃないの。」
ふざけるな!
それが一国の首相の言葉か。
審議した結果ならそれでも良い。
国民に分るような審議もせずにそのまま継続が一番だなんてどの口が言うんだろうか。
無駄な道路に使われてる実態や道路整備の優先順位やら調べて本当に必要な税収がどのくらいか議論して欲しいのに、こんな程度の議論しかやってない。
国民が白けるのも無理はない。
その辺の金額が概略でもつかめてりゃ、場合によっては暫定税率の税率を変えることで決着するんじゃないの?
継続か廃止かの議論でなくて、今の半分で良いとかの結論もアリじゃないのかということだ。
個人的には道路なんて充分作っているから、本当に必要な所だけ作ればいいし、作った分の補修費が大事なだけで、予算的には少し足りないくらいにしておくのが丁度いいのではと思っている。
本当に必要なら、その予算取りのために、自治体も建設の為の汗をかくべきだろう。
住民への説明、一般財源からの道路への転用努力などすべき事はいっぱい有るはずだ。
是非、有意義で実のある議論を国会でやって欲しいものだ。
無益な国会ショーはもうゴメンだ。
欧米先進諸国と比べても突出した道路予算。
日本の国土ってそんなに広かったかな~?と思います。
冬柴国交大臣の答弁なんて国民をナメてるとしか思えません。
東国原知事もハデなパフォーマンスをしてますけど、県に金が降りるならなんでもいいって魂胆ですもんね。
結局は利権に群がる構図をまざまざと見せつけられながら、国民は誰の為だかわからない税金を払い続けるんですね。
暫定税率廃止が即、全く道路が作れなくなるかのような政治家の答弁にムカつきますよ。
是が非でも既得権益を守ろうとする姿勢がありありで失望するだけです。
道路予算が余ってる印象からいって、暫定税率廃止ではなく、半分程度にするくらいが落としどころだと思うんですけどね。
民主党は一応暫定税率継続には反対したという立場だけアピールして、後は知らん顔して結局このまま継続ということになるのではと危惧してます。
地方にしてみれば、お金は欲しい。そしてそのお金をまず建築土木に流して、それが地域経済を回して欲しい。このシステムを壊さないで欲しい、という事なんだと思います。宮崎県知事にしたって、道路が必要なんだって訴えてはいますが、本音というか、重要なのはここなんでしょう。だとしたら例えば、「必要な道路を造るのはそのうちの7割で済む。しかし地方経済を回すには今まで通りのお金が欲しい。なので、残り3割は温暖化対策などに充てるので、暫定税率は廃止せずに、より広域な一般財源化を検討して欲しい」というような地方からの意見が欲しいなーと思うんですよね。
ボクが嫌だなと思うのは、政治家がこうした検討や努力をせず、無駄な金が流れていくことです。温暖化対策やビオトープに金を回すというなら、多少税率が上がっても良いとさえ思います。
それにしても、首相のこの発言はないですよね(笑)。倖田來未どころじゃないと思うんだけどなー(笑)
舛添サンが言ってましたが「わかりやすく言えば国民一人が1万円出すと一兆円になる。みなさんが毎年納めている税金の中の配分として1万円出すに値するかしないかという観点を持って頂きたい」と言ってました。
そう考えると暫定税率以前に見直して欲しい部分が山のように出てきてしまうわけですが(;^_^A、どうも政治家のやりとりって本人達自身から他人事のような雰囲気を感じてしまいます。
「国民のため」とか言ってるけど、自分達だって国民なんでしょ?と突っ込みたくなるような発言が多いです。
余談ですけどテレビ朝日「TVタックル」で政治バッシングをしていた人達の多くが今現在政治家になっているじゃないですか。
彼らは党派関係なく個人的には応援しています。
>建築土木中心の地方における経済システム
時代がこれだけ変化していてもこの部分だけが変わらないというのは不都合ですね。
殆どの政治家がこれに関わってるという証しなのかな。
高度成長時代ならこのシステムで最終的には全員が利益を享受できたんでしょうが、今はそうではないでしょう。
民主党に期待できないのなら、こうした利益団体ではない、純粋な市民をバックボーンに持つ政治団体の必要性を痛感します。
市民の気持ちを本当に代弁してくれる政党があればなあって常々そう思います。
今までの市民グループの推す政党って護憲・自衛隊反対のイメージが強かったけど、そうではない現実路線を踏んだそういう団体なりグループが本当に必要なんだと思います。
福田首相の発言が大した問題にならなかったというのがおかしいですよ。
ちょっとマスコミに取り上げられたけどそれ以上の追求もなかったしバッシングも無かったようです。
仰るとおり倖田來未どころじゃないと思います。
マスコミは誰の意思を代表しているのか疑問に思ってしまいます。
自分が政治家になることを想像してみると当選するには色んな利益団体の応援を受けないと当選はあり得ないわけで、そうするとしがらみのない政治家なんて一人もいないといっていいくらいだと思います。
そういう団体や企業なりの利益を守らずして政治活動は出来ないわけでそういう観点で見ても本当に国民の代表かどうか疑わしいですよ。
たしかに企業の利益の先棒を担ぐ事もそこで働く人達や関係者にしてみれば意義のあることかもしれないが国全体を考えることが皆無なのは寂しい限りです。
こうした裏事情を政治家が抱えてる限り、国民のために云々がウソ臭く聞こえるのはもっともなことかもしれません。
TVタックルあたりで政治バッシングしていた人たちのような政治家がもっと増えればいいと思います。