アメリカの人気ドラマと言えば、古くからERシリーズが有名だ。
既に11シーズンが放送済みで今春から、12シーズンが始まる。
救急医療現場で働く医師と看護士、そして患者が織り成す大人のドラマで、医療現場を通じて色んな人の苦悩や人間模様が映し出される。
金儲けに走るなら開業医が手っ取り早いのに、敢えて安い報酬にも拘らず、救急医療に賭ける医師たちの姿に惹かれる。
勿論、修行のような時期であって、一つのステップに過ぎないのだが、いくらエリートとはいえ、一人前になるまでの道は遠く険しい。
存在すらあり得ない、ドラマや映画でありがちなスーパーヒーローは一人もおらず、等身大の生身の人間として描かれていて、身近な存在として親近感を覚える事が出来る。
人生をどう生きていくか、自分の人生とダブらせながら、そんな目線でドラマの展開を毎回楽しみにしていける、そんなドラマだ。
新シーズンは勿論楽しみだが、最近他の新しいタイプのアメリカドラマが面白い。
その火付け役となったのがキーファー・サザーランド主演の”24”シリーズだろう。
このドラマも既にシーズン5まで日本では公開済みで、シーズン6がアメリカで近いうちに放映される予定。
24時間を1時間づつ1話にして、リアルタイムで進行していく、その手法は斬新かつ衝撃的だ。
今までと全く違うドラマの作り方が新鮮で、手に汗にぎる緊張感がたまらない。
アメリカを脅かすテロ組織とアメリカのCTUという対テロ組織との闘いを描いているものだが、殆どがキーファー・サザーランド演じる主人公のジャックが一人で悪と闘っていくという典型的なヒーローモノと言える。
しかし、描き方が面白く見始めたら止まらないようなスジ立てになっている。
僅かな手がかりから国家の危機回避の為にあらゆる手を尽くして、犯人へと迫るが、すんでのところで逃げられたり、新たな謎や黒幕が現れたりして、追求の矛先が無くなる事がない。
一つの危機を回避したら、次なる危機へのカウントダウンだったり、罠だったり、1話の終わりが次の展開が気になるように区切られているので、麻薬のように次を求めてしまうのだ。
本当に見始めたら、次から次へと主人公と一緒になって黒幕を追求したくなってしまうから不思議だ。
そして、毎回その黒幕には意外な人物や秘密が隠されているのも定番で、面白さを盛り上げている。
主人公のジャックは決して死ぬ事など無いのは分っているが、それでも幾多の危機に面してどう回避していくのかドキドキして見てしまうのだ。
但し、味方サイドの重要な人物でもあっけなく殺されてしまう事もあるので、気は抜けない。
”エーッ!”ていう展開がこのドラマの最大のウリなので、どんな驚きの展開があるのか中毒のように知らずに期待してしまうのも、このドラマの魅力なのだ。
そういう意味では意外性の展開に出尽くし感があるのに、さらにシーズン6をどう持たせていくのか期待と疑問が半々だ。
マンネリ感を払拭させるようなシーズン6であって欲しいと願ってやまない。
さて、私が今ハマっているドラマは『ロスト』と『プリズンブレイク』の2本で地上波でも深夜枠で現在放映中だ。
両方とも次が見たくなるという点では同じだが、テーマやストーリー展開など全く違っている。
”24”シリーズのヒットに触発されて生まれてきたドラマである事は間違いないと思うが、感心するのは安易な真似ではない点だ。
「次がどうなるのか知りたい」、あるいは「もっと謎を知りたい。」視聴者を強烈にそういう気持ちにさせる点だけを見事に踏襲した面白い発想のドラマなのだ。
もっとも連ドラの基本はまさにそれが本質なのだが、通常日本で放映されているドラマはそこまでスリリングに展開することはなく、次話が読めたり、下手したら結末まで分っちゃうことだって珍しくない。
とにかく2~3話スキップした所で全体のストーリー展開からすれば、大勢に影響はないのが普通である。
極論すると最初と最後だけ見れば何となく完結しちゃうという安っぽいドラマが多すぎる中で、この2作品は異彩を放っている。
とにかく、1話づつ見ていかないと最終話はチンプンカンプンで分らないくらいの展開の幅があり、1話でも欠けたら、大事なものを見落としたという飢餓感すら覚える感じなのだ。
特に『LOST』は今までに見たことのない面白さに溢れたドラマである。
南海の無人島に墜落した航空機の乗客たちの生き残りを描いているが、サバイバル生活を送り、それを乗り越えて人々が島から脱出しようというテーマではないのだ。
そんなテーマだったら、あまりにもありがちでむしろ退屈なドラマだったろう。
全てが謎に満ちた島での生活を通じて、生き残ったすねに傷を持つ乗客達の過去を遡りながら、島の秘密が徐々に明らかになっていくという展開が面白いのだ。
なぜ、飛行機は落ちたのか?
なぜ、救援が来ないのか?
なぜ、空中分解して墜落した飛行機に40人以上の生存者がいるのか?
なぜ、島にシロクマがいるのか?
なぜ、得体の知れない不思議な生物がいるのか?
なぜ、生存者以外の人間がいるのか?
島から発信を繰り返す数字の羅列の意味は?
島に吸い寄せられるかのように漂着した生存者達の過去と事故は関係あるのか?
SFなのかホラーなのか?
次の展開が全く読めず、1話たりとも見逃せない話が続くのだ。
まあ、話の展開が読めないのは無理もなく、ドラマの進行と供に脚本が書かれるありさまで、製作者すら結末を決めかねているらしい。
深夜なので録画して見ているが、本当に毎週楽しみにしているドラマなのだ。
ちなみに上記にて紹介した米国ドラマは全てレンタルビデオで借りる事ができるので、まだご覧になったことが無く、少しでも興味を持たれた方は是非一度見てみて下さい。
きっといずれかのドラマの虜になるのは間違いないと思われる。
お奨めです!
やっぱ面白いですか!
まだ観てませんけどなんだか惹かれますよね
観始めるとやめられないのが怖いような・・・(^^;
主要人物が次々と辞めたり死んだりと入れ替わっているのに
話しの勢いが衰えないのは
「渡る世間は鬼ばかり」みたいです。
個人的には
「シカゴホープ」も渋くて好きでした。
(^^)
全米であれだけヒットしたのは”だて”ではないでしょう。
まあ、機会があったら是非”ロスト”あたりを見てみたらいかがでしょう。
日本の下らないバラエティやドラマより全然いいと思いますよ。
ERは本当に面白かったですね。
シーズン12が本当に楽しみです。
確かにアメリカ版”渡る世間は鬼ばかり”ですね。
内容はともかく身近な話題で視聴者を引き付けています。
残念ながら「シカゴホープ」は全然見てないので、分かりません。
何本か見たのですが、なかなか続きが見られません。涙
亀田兄弟を知らなかったほどの私ですから…笑
あまりテレビを見るという習慣が無くなってきているのです。
ERは何度か見たことがあります。面白いですよね。
でも見続ける気持ちが無いんですね。ちょっと変かもしれません。
娘は火曜日7時から3チャンネルでやっている米国ドラマの
【FullHouse】が大好きなようで見ては大笑いしています。
こちらも私は見られないんですけど。汗
テレビに毒されないというのも私からすれば羨ましいです。
面白い物も下らない物もテレビはテレビに過ぎず、貴重な時間を失っているのも確かです。
体を休め、心が休まるためのテレビですが、現実は見すぎる傾向にあり、家族との団欒、つまり会話の減少を招いています。
そして何より自分自身の向上の為の自己鍛錬の時間を無駄にしている気がしてなりません。
まあ、テレビ好きなんで、もう開き直ってます。(笑)