貰って嬉しいモノ

我が家では誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントの類は事前に買っておくことはしない。

本当に欲しい物は当人が一番良く知っているので、その時その時の予算の範囲内で当人の欲しいものを一緒に買いに行くというパターンが出来上がってしまっているからだ。

夢もロマンもないが、考えに考えてプレゼントしたモノが結局喜ばれないのでは、あげる方も貰う方も不幸なだけなので、この方法が一番となってしまった。

確かにプレゼントを買うというのは、相手の欲しいものを、こっそりと探らなくてはならないことを意味する。

ということは相手をよく観察し、相手との会話を多くして、距離を縮めないと欲しいものは分らない。

その過程がとっても素晴しいことだし、そういう風にしてくれる気持ちが嬉しいのは言うまでもないのだが、恋人同士ならともかく、家族間では妙な気を使うことになるのでちょっと考えちゃう。

例えば、私があるモノが欲しいとする。

それは、多数のメーカーから色んなグレードの製品が出されているとすると、色や仕様まで私の好みにドンピシャのモノを探し当てるのは困難に違いない。

結局、欲しいものと微妙にズレてしまうわけだが、恋人同士なら嬉しくても、家族ならどうせ金を使うなら、ピッタリのものを買わないと無駄金と感じてしまうわけだ。

とはいえ、たまには貰って嬉しいものをサプライズであげるのもいいかなって考えてもいる。

それから、たとえ、欲しいものであっても貰って嬉しくないものもある。

太った人にダイエット商品、ハゲてる人にかつらや養毛剤、体毛の濃い人に除毛剤とか脱毛製品などの類だ。

たとえ家族でも嬉しくないだろう、こんなものもらっても。

貰って気持ちが明るくなるものじゃないとプレゼントとは言えないね。

ものすごい皮肉やイヤミになってしまうものは当然不可だよね。

そういえば、ＣＭでＳＭＡＰの草薙剛が奥さんの誕生日プレゼントとして洗濯機をきれいに掃除してるというのがあったが、コレ本当に嬉しいのか？

普段、洗濯機をきれいにしてない嫁さんに対するイヤミ以外の何物でもないと思うのは私だけだろうか。

今朝、久々に洗濯をした（洗濯はカミさんにまかせっきりにしてしまっている）私だが、あまりに汚い洗濯機を見て、ふとそう思った。

簡単に綺麗に出来るところだけでもと思って、掃除していると、横隣の洗面台にカミさんがやって来た。

カミさんが仕事前の身支度を忙しく、してる所に唐突に問うてみた、「これが誕生日プレゼントじゃ、ダメ？」

一瞬、キョトンとしていたが、すぐに意味が分ったらしく「物凄い、イヤミね」って、にらまれてしまった。

こうやって冗談で言い合ってもイヤミなんだから、黙って掃除しとくのはもっとイヤミになるんだろうなって実感した。笑

あと２日でカミさんの誕生日だが、誕生日プレゼントはどうしたものか。

飲むだけで痩せる薬とか、汗をかかない薬とか、塗るだけで肌が白くなる薬とかじゃ、やっぱりダメなんだろうな・・・・。