一日中降ったり止んだりしていた夕方、掃除当番の札が回って来たのでゴミ収集場所にでかけました。
ちょうど箒の辺りに、黄色に黒の縞模様も鮮やかなアゲハ蝶が止まっていました。すぐに飛んでいくものと気にもしないで掃除を終わって箒を置こうとすると蝶がまだいるではありませんか。
雨で濡れて飛べないのでしょうか。
コンクリートを貼ったゴミ収集場所は近くに蝶が隠れる所もありません。近くから草を抜いてき、止まらさてみましたが、全然飛べないようなので、結局、家まで連れて帰りました。
庭にある花に止まらせてみましたが雨は降っていますし、濡れないで過ごせそうな所もないので、蝶の止まっている小手毬と山吹の枝を折って家の中に入れて棚の上に置いてみました。濡れたせいか、飛んでいく気配はありません。
結局、玄関の人の動きのない暗いところに花の枝を置いて一晩過ごしたことになります。
翌朝覗いてみると、昨夜と同じところに止まっています。小さい花は蜜があるのかないのかわかりません。でも、濡れていた羽は乾いたようです。玄関を開けても飛んで出てはいかないので、花の枝ごと外へ出してやりました。できるお節介はそこまでかなと、一夜のお客様の幸運を祈りました。
2、3時間後のことです。
勝手口の方に立てかけてある農具の柄に黄色い物が見えました。よく見ると昨夜のアゲハ蝶のようで、しかも2匹がくっついているようです。もしかして、あの子が伴侶をみつけたのでしょうか?
お節介おばさんは、ちょっと幸せな気持ちになりました。