トヨタの「プリウスPHV(プラグインハイブリッド)」の詳細スペックが明らかになってきました。
「PHV(プラグインハイブリッド)」とは、家庭などで充電が可能なハイブリッドカー。
従来のハイブリッドは走行中に生じた電気を蓄えて再利用することで燃費を向上させていましたが、「PHV」だと、それ以外に別途、充電をしておき、フル充電の状態から車を使い出せるため、使用するガソリン量が激減します。
従来の「プリウス」のニッケル水素電池から変更・採用したリチウムイオン電池の容量は5.2kWh。
これにフル充電した際に使用するガソリン量(だけ)からの燃費だと、何と61km/Lとなるそうです。
これは従来の「プリウス」の2倍近い数値。
ただ、これにはカラクリがあって、(フル充電ゆえの)電池のみでの走行が「26.4km分」、含まれています。
つまり、そこには、別途、電気代が掛かっている訳で、そのまま、比較をするのはフェアではありませんね。
で、その電気代ですが、以前、記事にした時の情報(下記アドレス)だと、「オール電化×深夜割引」×「電池容量:5.2kWh」の条件では、38.45円。
http://blog.goo.ne.jp/typyr-nikki/d/20110702
これで、先の「26.4km分」を走れるとなると、かなり安いです。
実質的に、日々の買い物等の利用では走行距離が20km/L以下の人も多いはず。
そういう使い方の人にとって、「プリウスPHV」は電気自動車となってしまう訳です。
一方で、遠出をする際にはガソリンでも走ることが出来るので、安心感も絶大。
車の様々な用途を考えると、現在の技術では「PHV」という手法がベストな選択なのかも知れませんね。
そう言えば、アメリカのシボレーが開発した「ボルト」。
当初、「電気自動車」として発表された「ボルト」も、エンジンを搭載していることが判明し、「発電機付き電気自動車」という微妙な表現がうまれましたが、あれもアメリカの広大な国土での利用を考えれば、妥当であったように思います。
つまり、「荒野の果て(?)で電池切れになることを想像すると使い勝手が悪い」という懸念に対する「保険」でもある訳ですね。
それを考慮すると、「プリウスPHV」と「ボルト」は、使用方法の上では、極めて性格が近い車と言えそうです。
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なお、「PHV」の有効利用のためには「自宅用充電設備」があると便利です。
この費用についても、上記のオレンジ色のリンク先に記載していますので、興味がある方はご覧下さい。
それにしても、近い将来には、『「プリウスPHV」に乗っているけど、この1~2年、ガソリンスタンドに行っていない』、なんて人も出てくるかも知れませんね(笑)。
※たまにはエンジンを始動した方が、車のために良いと思いますが。。。
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シボレーの「ボルト」の関連記事はこちらからどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/typyr-nikki/d/20110604
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