バイク試乗/レンタルおよびツーリング日記

お勧めのツーリングコースや試乗、レンタルしたバイクについてレポートします。

BMW F800R

2017-10-10 00:19:27 | バイク試乗、レンタル 海外メーカー
17年10月9日にレンタルバイク豊田にてBMW F800R(2017年式)をレンタルし
300キロ程度ツーリングしたのでインプレしたい。



当日のツーリングルート



茶臼山・しらびそ高原など約300キロ

 

性能

エンジン

型式 4ストローク並例2気筒、1気筒あたり4バルブ
ボアxストローク 82mm x 75.6mm
排気量 798 cc
最大出力 66kW(90PS)/8,000rpm
最大トルク 86Nm / 5,800rpm
圧縮比 12.0:1
点火/噴射制御 電子制御エンジンマネージメントシステム(BMS-KP)、燃料カットオフ機能付
エミッション制御 三元触媒コンバータ、排ガス基準EU4をクリア


性能・燃費

燃料消費率 / WMTCモード値 2) (クラス3)、
1名乗車時 23.3km/L
燃料種類 無鉛プレミアムガソリン
電装関係
オルタネータ 400 W
バッテリー 12V/12Ah、メンテナンスフリー
パワートランスミッション
クラッチ 湿式多板
ミッション 6速
駆動方式 チェーン式


車体・サスペンション

フレーム アルミニウム製ブリッジフレーム
フロントサスペンション 倒立式テレスコピックフォーク(45mm 径)
リアサスペンション アルミキャストダブルスイングアームセンタースプリングストラット可変リバウンドダンピング調整式
サスペンションストローク、フロント/リア 125mm/125mm
軸距(空車時) 1,530mm
キャスター 100mm
ステアリングヘッド角度 64°
ホイール アルミキャストホイール
リム、フロント 3.50 - 17"
リム、リア 5.50 - 17"
タイヤ、フロント 120/70 ZR 17
タイヤ、リア 180/55 ZR 17
ブレーキ、フロント フローティングダブルディスク(320mm)、4ピストン固定式キャリバー
ブレーキ、リア 固定式シングルディスク(265mm)、1ピストンフローティングキャリバー
ABS BMW Motorrad ABS

寸法・重量

全長 2,170mm
全幅(ミラーを除く) 820mm
全高(ミラーを除く) 1,115mm
シート高、空車時 790mm
インナーレッグ曲線、空車時 1,780mm
車両重量 1) 208 kg
許容車両総重量 405 kg
最大積載荷重(標準装備時) 202 kg
燃料タンク容量 15ℓ
リザーブ容量 約3ℓ

メーカー希望小売価格(消費税8%) 1,129,000円

購入時に比較検討するライダーはあまりいないとは思うが、
同じ並列2気筒エンジン搭載ということで、愛車のMT-07と
スペックを比較すると以下のようになる。


      F800R   MT-07(ABS付き)

車重    208KG   182KG

シート高  790mm    805mm

パワー   90PS/8000  73PS/9000

トルク   88N/5800   68N/6500

タンク   15L      13L

価格    113万     76万



F800Rについて簡単に説明すると、
2009年に登場し、2015年に外観を中心に
マイナーチェンジ受け今に至っている。

最近G310Rが登場するまでは、スクーターを除けば、
BMWの中で最小の排気量で
エントリーモデルの位置づけとなっていた。

エンジンフィーリング・高速性能

まず今回レンタルした車両が、まだ走行距離が300キロ程度の
ほぼ新車状態でエンジンンの慣らしが終わっていないことを
前提としたインプレとなるが、

MT-07のエンジンと比較するとマイルドで低速トルクが厚く、
街乗りでもワインディングでも
かなり扱いやすいエンジンフィーリングとなっているが、

高速性能については120キロまでは軽く加速するが、
そこからはエンジンの回転がにぶり、
速度も思ったほど伸びない印象だった。

カタログ上はMT-07のエンジン性能を15PS以上
上回っていて、本来なら余裕があるはずなので、
まだ慣らしが終わっていない影響かもしれない。

   

ハンドリング・乗り心地


ハンドリングについては、スポーティというよりは
落ち着いたフィーリングとなっているが、
自分が思った通りに車体を操れる感覚は、
CB1300と共通するものを感じた。

乗車姿勢については、アップライト過ぎず、前傾過ぎず
という感じで、まさにスタンダードといえる。

    


取り回し

MT-07と比較すると設計が古いせいもあってか車重は重く
一昔前のミドルクラスの標準と言えるが、
標準体格のライダーなら特に苦労することはないだろう


燃費

正確に計測した訳ではないが、給油量から計測すると
リッター24キロ程度となかなかの高燃費だった。
タンク容量がMT-07と比較すると2リットルとはいえ大きく、
MT-07と比較し航続距離が50キロほど伸びるので、
ロングツーリング時の安心感も高い

ただ給油口が一般のバイクと違い車体の横についているので
給油時に車体の方向を気にしなければならず、満タンにしようとすると
吹きこぼしやすいという欠点も抱えている。



メーター

スピード、回転計はアナログ、その他の情報はデジタルとなっているが
車体の価格に対して、あまり質感は高いとは言えず、
中途半端にアナログにこだわらず、フルデジタルにしても
良いのではと感じる。

燃料計は半分になるまでは変化せず、半分を切ったところから
減り始めるというのは面白いアイディアだと感じた。



デザイン


マイナーチェンジ前は左右非対称のライトを装着した、
人を選ぶデザインだったが、
チェンジ後は端正な一般的なデザインとなった。

基本的にはあまり特徴のないバイクなので、
デザインぐらいは個性的な方が良かったのではとも思う。

   


その他装備

値段が高いだけあって、グリップヒーターが標準装備されているのは
大きな長所と言える。


総評

F800Rを総合的に評価すると、
性能的には大きな欠点はないが、大きな個性もない
極めてスタンダートに作られたバイクといえる。

しかしその車両価格は大きな弱点で、
113万という価格は、国産なら
148馬力を誇る4気筒エンジンを搭載したGSX-S1000
と同じ値段で、冷静に判断するとF800Rに勝ち目はない。

圧倒的なブランド力を誇るR1200GSなら
コストパフォーマンスなどは無視できるかもしれないが、
ミドルクラスのバイクで、この価格で国産車と争おうと思えば、
よほど強烈な個性がなければ難しく、

現状F800Rの所有者は、
高価格帯のBMWのバイクを所有しているが
もっと気軽に乗れるセカンドバイクとして
購入したケースが多いのではないだろうか。















































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