『好事魔多し』毎日紳介の顔を見ない日がない。そんな絶頂期のタレントの島田紳助が23日夜、東京・新宿区の吉本興業本社で緊急記者会見を行い、この日をもって芸能界から引退することを発表した。05年6月から3年間にわたって、暴力団関係者との親密さをうかがわせるメールのやりとりを行っていたことが判明し、自ら社会的責任をとって引退を申し出たという。所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーの水谷暢宏社長らと同席した紳助は「自分の中ではセーフと思っていたが、芸能界のルールとしてはアウトだった」と涙を浮かべて語った。レギュラー6本を抱える平成の視聴率王が、黒い交際を理由に突然、芸能界を去ることとなった。
午後10時から吉本東京本部で開かれた緊急会見には、報道陣300人が集結。紳助は、所属事務所の水谷社長、同社の顧問弁護士・原田裕氏と会見場に姿を見せた。冒頭、社長による経過説明を唇をかみながら聞いていたが、自らマイクを持つと、サバサバした表情で「きょうをもって芸能界を引退することにしました。もう守るべきことはありません。すべてを正直に話そうと思います」とあいさつした。臨時ニュースなるほどこの国は、平和なのもある。