サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

水谷公生の「ピープル」紙ジャケ化!

2009年03月20日 22時31分17秒 | 邦楽
ディスクユニオンから「ラブ・リブ・ライフ」と一緒に発売されたのが本作。

「ピープル/ セレモニー~ブッダ・ミート・ロック」

1971年にテイチクから発売されたレア盤である。

水谷公生:Guitar
穂口雄右:Keyboard
武部秀明:Bass
田中清司:Drums
ラリー須永:Percussion

という当時の最強のセッション・メンバーが集められたアルバム。「ピープル」という名前が付いているが、想像するにこの企画盤だけの名前だったのではないかと思う。これ一枚だけしか残していないし。

01.プロローグ
02.声明 パート1
03.讃歌
04.切散華
05.声明 パート2
06.祈り パート1
07.祈り パート2
08.エピローグ

内容はジャケット、水谷公生の参加、そして1971年という時代からして、正しくサイケデリックなニューロックという趣き。読経をバックに水谷公生のファズ・ギターが暴れまくる強烈なアルバム。ちょっとだれる部分はあるものの、余り日本のロックには宗教的や和を強調したようなものはないんですが、このアルバムはこの時代の日本にしか作り出せないプリミティブな作品。

↑L.L.L.と同じくユニオンで買うともらえる特典の帯。

前回はP-VINEからの初CD化で、すぐに廃盤になってしまい、私自身もなかなか手に入れられなかった一枚。海外ではP-VINE盤をまんまコピーした海賊盤や、LPのリイシュー盤も出ていましたが、ここにようやくエンボス仕様の見開き紙ジャケ&リマスターされた納得のいく形で再発された。非常に喜ばしい。

そもそもラブ・リブ・ライフはまだオリジナルのLPも再発のCDもチラホラ見かけることはあるものの、ピープルはオリジナルのLP(←これは全く市場に出回らないですね・・・)はおろか、CDさえも出ない一枚だったので、まだまだ知らない方もいるかも知れませんが、オススメな一枚です。

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2 コメント

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行。 (MXR)
2009-03-23 19:59:35
何年か前に、小野リサのお父さんが「行」という、日蓮宗のお経とサンバを融合させたCDを作りました。
私は日蓮宗の檀家ではあるものの、普段は宗教とは全く無縁である。しかし、このCDに合わせて読経をしたくなって、わざわざ仏壇店に行って経本を買って来ましたよ。
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Unknown (Matsuoka)
2009-03-24 10:19:47
>MXRさん
お経とサンバですか?それは凄い興味深いですね。私も全く無縁ですが、日本で宗教を持ち出すと偏った見方をされるので、それもどうかと思いますね。
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