サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

DMBQ/The Essential Sounds from the Far East

2005年04月18日 02時05分29秒 | 邦楽
新宿のディスクユニオンで、
DMBQのカナダでリリースされた(!)輸入盤を見つけ、
思わずそのままレジへ持っていってしまった。

そのくらいは私は彼らが好きだ。
今でも彼らのミニアルバム『I Know Your Sweet』は、
90年代最後のそして最高のロックアルバムだと思っているほどだ。

で、このカナダ盤の新作『The Essential Sounds from the Far East』である。
ファンということを置いておいて、客観的に見ても彼らのアルバムは
常に高水準でハズレはないと思っているのだが、
今回のアルバムも間違いない、いやそれ以上の期待を上回る傑作である。

ロックの基本でいて、それこそが全てといっても過言ではない「リフ」。
 (リフ=リフレイン、繰り返し、曲の印象を決定付けるテーマともいえる。
  ロックの名曲たちを思い浮かべてみよう!
  全ては強力なリフで出来上がっている!)
彼らは頑なまでに、リフミュージックである。
それも弦楽器隊全員でゴリ押しでリフを奏でる。
そこにブルースを基調としながらも妖しくも美しい旋律、
かつサイケなフレーズを奏でる松居徹氏のギターが絡みつく。
これが最高に恰好良い!!これぞカタルシス・ミュージック!
今回もこれでもかとヘヴィーなリフが全編をつらぬく!

長らくドラマーの座に座っていたよっちゃん(椎名林檎嬢の発育ステータスにも
参加したことで知られる日本の最高の女性ドラマーの一人)に変わり、
Chinaさんが加入。久しくライブに足を運んでいないので、
まだ見たことがないのだけど、CDを聞く分にはかなりの手練である。
そうとう癖のあるフロント男性陣三人を相手に、手数の多いドラムで応酬。
よっちゃんとはタイプが異なるものの、Chainaさんも相当な女性ドラマーである。

レッド・ツェッペリンやブラック・サバス、ブルーチアーやキング・クリムゾンといった
ハードロック/ヘヴィーロック、ニューロックサウンドが好きな人には絶対お勧め!
日本の最近のバンドだと、ゆら帝やボリス、マーブルシープやデキシードザエモンズ
などが好きな人にも是非聞いて頂きたい。

爬虫類的なパフォーマンスで有名なギターの松居徹氏は、
ゆらゆら帝国の坂本氏と美大時代の同級生で共演も多い。
リーダーの増子真二氏は、怒髪天の増子氏の弟でもある。
色々なつながりで聞いてみるのも面白い。

いわゆる典型的なハードロックから、歌もの、ブロークンブルース、
はたまた数十分のプログレ大作、更には音響系へのアプローチも試みる、
一見ちぐはぐなイメージだが、それをメンバーの強力な個性と演奏力でもって
説得力あるまさしく彼らしか生み出せない「DMBQサウンド」を作り出す、
私の音楽人生を決定的に変えた最高のロックバンドである。

とりあえず貴方がロックとは何か知りたければ、
彼らのライブへ行くことをお勧めする!
彼らのライブパフォーマンスは一回は経験するべし!


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