サイケデリック・ペンタトニック!?

カリメロレコード(架空)の店主の何でもござれの日々の音楽コラム

Ginger Baker の70歳のバースデイ・ライブ

2010年03月07日 21時32分05秒 | CREAM/ERIC CLAPTON
Ginger Bakerの70歳のバースデイ・ライブが
2009年9月17日に行なわれた。

MID VALLEYから「海賊盤と旅する娘。」というタイトルで
サンプラー扱いで発売された。

GRAHAM BOND/CREAM/BLIND FAITH/AIR FORCEと
ジンジャーが渡り歩いたBANDが全て好きな私は迷わず購入。

元々はクラプトンも駆けつける予定だったらしいけど結局来れず、
スティーブ・ウィンウッドは最後の2曲のブラインド・フェイス・ソングに参加。
変わらず声を披露している。

でもやはり主役はなんといってもジンジャー・ベイカー!
1939年生まれということで、70歳のバースデイ・ライブだったわけですが、
「70歳」ですよ!?もうよぼよぼの人も多いはずなのに、
いたって元気に変わらずドラムを叩き続けている!すごい!

冒頭には孫娘の元気な紹介から始まり、
そして独特のイントネーションでしゃべるジンジャーが登場。
前からジンジャーはなまってるなーと思ってましたが、
年をとってさらにしゃべるスピードも遅くなり、大丈夫かなー?
と心配していたところで演奏スタート。

演奏はギターとベースとサックスとドラムがジンジャーベイカー。
(途中でギターが二本聞こえるので、サックスの人が持ち替えているか二人いるのかも)
一曲目からアフロ・リズミックなドラミングとファンキーなベースに
サックスが絡むジャズ・ロック・ナンバーが始まります。

二曲目は歌ありの60'S風のロック。三曲目は正統派ジャズ。
四曲目は6分に及ぶ長い曲でミドル・テンポの歌ありジャズ・ロック。
(トラフィックのForty Thousand Headmen風?ちょっと違うか・・・)

そして5曲目はアフロリズミックな70'S初頭な香りぷんぷんなジャズ。
MCを挟んでの6曲目はCREAMの「SWEET WINE」!!!
冒頭のハモる歌の部分がお世辞にも上手くなく苦笑してしまう。
このメンバー急造なのかもしれないけど、演奏もチグハグな面もありいただけないが、
歌の後のジャムの部分はジンジャーがすごい煽りを入れてきて盛り上がる!

その次の7曲目はGinger Baker's Air Force時代の「Aiko Biaye」!!!
この曲大好きなんです!アフロ・ジャズ・ロック!
イントロはジンジャーのけだるそうな歌声だけから始まる不気味なスタート(笑)
そこにさらにコーラスが加わって、楽器が加わって、本編スタート!
いやいや格好良い!サックスのソロに続いて待ってましたのドラム・ソロ!

ジンジャーの特徴でもあるシンバルを余り使わないタム回しが格好良い。
カウベルみたいなのでずっとリズムを取っていて聞いていて飽きない。
というか意識しないとこれが70歳の人のソロだとは気付かないほど!

そしてジンジャーの「スティーヴィー!」という呼び声によってスティーヴ・ウィンウッド登場!
挨拶もそこそこに誰もが知っている「HAPPY BIRTHDAY SONG」が演奏開始!
しかもアレンジが、なんていうんでしょうか?マーチ風というかカントリー風というか、
歌のメロディーをギターで奏でるイカしたアレンジ。演者は歌ってないんだけど、
お客さんたちがメチャクチャ歌ってる!楽しそう!

ジンジャーを讃えるMCをスティーブがして、
いよいよブラインド・フェイスの「Can't Find My Way Home」が!
LIVEではクラプトンのエレクトリック・ギターがフィーチャーされてましたが、
今回のライブではスティーブのアコギで演奏されてます!
スティーブ・ウィンウッドも全く変わらない歌声で、涙が出そうになります。

ラストは「Had to Cry Today」。
この曲ではエレキ・ギターバンバン弾いてます!ソロも切れ味抜群!
7分近くの熱い演奏!ドラムのおかずもバンバン入ってきます。元気ダナー!

これで約一時間の演奏終わり。
クラプトンの参加が予定されていたということで不参加が非常に悔やまれまずが、
それでもこれだけジンジャーが元気に叩いてる音を聞けただけで大満足。
オーディエンス録音ですが、各楽器の音もしっかりと聞くことが出来、全く問題なし。

CREAMの再結成LIVE以降、表舞台からは遠ざかった感が強いですが、
また何か大きなことを是非やってもらいたいですね!


この時の映像は残念ながらないようですが、
2008年にドラムの「ZILDJIAN」によって行なわれた
ジンジャー・ベイカーを讃える会の時の映像を。
この時でも69歳ですよ!すごい!


(この時の模様も音源ありますが、参加者も豪華で素晴らしいです!)