「恐れるべきもの」 ルカによる福音書 12章1~7節
イエスさんは、「ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である。」と教えられました。善行とは、律法の教えに従うこと、すなわち神さまの愛に応えて隣人を愛することです。それ故に善行は、無償でなければなりません。ファリサイ派の人々は、人から良く思われたいがために善行をしていました。見返りを求めるような善行は、神さまの愛の教えに基づかないものであり、偽善であると教えられています。イエスさんは、神さまに思いを寄せず、見返りに思いを寄せることが間違っているのだと教えられました。
キリスト者に対する迫害の状況にあって、神さまの愛の教えを宣べ伝えるイエスさんの仲間であると告白することは、無償どころか死の代償を伴うことでした。イエスさんは、弟子たちが迫害者を恐れている状況にあって、「誰を恐れるべきか教えよう。それは、殺した後で地獄に投げ込む権威を持っている方だ。」と言われ、迫害者ではなくて神さまに思いを寄せなさいと教えられました。イエスさんは、真の神さまに思いを寄せるならば、偽善に陥ったりすることもなければ、死の代償でさえ恐れることもないと教えられているように思います。