融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

明日は礼拝です

2024年05月11日 | 礼拝のご案内

 明日5月12日(日)は、母の日礼拝です。午前10時から礼拝が始まります。メッセージは「母と兄弟の愛」、賛美歌は「まぼろしのかげをおいて」、「聖霊よ、降りて」です。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。礼拝後には、5月の定例役員会があります。

 母の日の由来は、米国でアンナ・ジャービスさんという人がお母さんの記念会を開いた際、お母さんの好きだった白いカーネーションを飾ったのが始まりと伝えられています。そのことが広がった1914年に、米国で「母の日」が制定されるに至りました。折しも、1920年に米国で女性参政権が認められるという歴史の流れにあって、「母の日」も女性の地位向上に一躍を担ったのではないでしょうか。そのようなことを考えると、「母の日」は、お母さんに日毎の労を感謝し、お花をプレゼントする日でもあると同時に、母親のみならず女性の地位向上について思いを寄せて行動に移すことも大切ではないかと思わされます。

 母の日の由来について思いを寄せるとき、女性に参政権がなかった時代に、女性たちが運動を起こして社会を変革していった力強さを想起させられます。現代も同様に、平和が踏みにじられて、何万人という一般人が武器によって殺戮されている状況にあって、争いのない平和な人々の暮らしを取り戻すために社会を変革する力がどこから来るのだろうと思わされます。不平等と殺戮が当たり前のことのようにニュースは伝えています。メディアコントロールが世界中津々浦々に行き届いている状況で、偽りの二元論にも惑わされながら、果たして自明性とは何か、自立的な思考とは何か、そのようなことを思いつくことすら難しいと考えさせられる今日この頃です。

 


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「子どもを愛する」

2024年05月11日 | 聖書のお話

「子どもを愛する」 ルカによる福音書 18章15~17節

 5月5日は「こどもの日」です。祝日法では、「こどもたちの人格を重んじ、幸福をはかると共に、お母さんにも感謝する日」と定められています。現在、少子高齢化が進むばかりで、出生率も減少の一途を辿っています。このままでは、大幅な人口減が予想され、小さな町や村は消滅し、道路や鉄道、学校や病院を維持することが困難になることが予想されています。

 少子化になった原因は、これまで長きに渡り政治の力で出生率が上がるような施策が行われて来なかったからです。政治家を始め多くの人たちが〈今だけ、カネだけ、自分だけ〉という考えに囚われ、子どもや若い世代が貧困にならないような社会を形成し、放射性廃棄物や借金を子孫に残さず、未来の子どもたちに希望を託そうとしなかったからです。

 イエスさんは、祝福してもらおうと赤ちゃんを含む子どもを連れて来た人たちを叱りつける弟子たちに、「子どもたちを私のところへ来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」と言いました。子どもの人格を軽んじ、子どもの祝福(幸福)を願わず、母親を不安にさせるばかりでは、神の国に入ることなど決してできないと教えているのです。

 


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