月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

S寺さまのご法縁のはなし

2011年07月09日 22時13分35秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
一昨日、島根県大田市のS寺様の永代経法要のご縁にお参りさせていただきました。

その日は早朝に大雨注意報が発令されるほどの雨模様でした。

ちょうどお寺に到着した時はひどい降りようでしたが、総代さんが車を誘導してくださったり、荷物を運んでくださったり、ありがたく申し訳ないことでした。

ご住職様はじめ、前住職様、坊守様が明るくにぎやかに迎えてくださり、
婦人会の皆さまの手づくりのおときも一緒にいただきました。
お手間のかかったゴマ豆腐やところてん、おひら、黒豆、お漬け物…
美味しく美味しくいただきました。

そして、
ご法座が始まる頃には雨も小降りになり、お参りの方々も少しはお出かけやすかったかもしれません。

お念仏をたいせつにたいせつに伝えてくださった、大勢のお方々のご苦労をしのばせていただき、
ただひとつ、揺らぐことのない人生のよりどころとなってくださる阿弥陀様のおはたらきを
ご一緒に聞かせていただきました。

乾いた土地に雨が沁み込むように
乾いた心におみのりの雨が沁みてくださいます。

まことに尊いご縁でした。

S寺様、ありがとうございました。




三百年の歴史のある三門だそうです。
世界遺産の石見銀山が栄えていた当時の佇まいのままだとか…

どれほどのお同行さまがこの三門をくぐられたのでしょう。

私もそのひとりに仲間入りさせていただきました。




しっとり濡れた山の緑の美しいこと…