新しき風か・・・
奥様の49日のご縁をいただきました。
御家族中でのひと時となりゆったりと時が流れます。
「お寂しくなられたですね・・・少しは慣れましたか・・・」
「いえいえ・・・なかなか寂しいものです。しかし、夫婦40年の歩みって「あっ」という間でした。」
人生の先輩の重たい言葉を聞かせてくださいます。
一日とて行き易い日はないのに、夫婦手に手を取り合って一つ越え、二つ越え・・・歩まれてこられたのでしょう。
どんな姿が偲ばれるのでしょう・・・
共に泣きあったこと、笑いあったこと、ケンカしたことも・・・
この度のご縁を通し、きれいな阿弥陀さまをお迎えになられました。
一人ぼっちのしんどさを抱えながらここに座られるのでしょう・・・
泥田の上に咲く蓮の花・・・
泥田に汚れることもなく咲くその蓮の花・・・
真っ黒な心を抱えながら生きゆく私の丸ごとを抱きしめてくださるおはたらき。
「大丈夫、ここにいるから・・・案じることはありませんよ!」って優しく微笑んで下さいます。
遠方からお孫さんも帰省されていました。
可愛くて仕方がないのでしょうね、とてもいい顔をされて抱きしめておられました。
否、寂しくて堪らない気持ちの中にお孫さんが爽やかな風を吹き込んでいて下さるような光景でした。