今のように船旅そのものを満喫するために造られたクルーズ船とは違い,
乗客と貨物の輸送を目的とする船舶を,貨客船と呼ぶわけでござるが,
これらの貨客船は,日本の発展に大きな影響を与えた訳でござる。
人や物を運ぶだけではなく,まさに文化の交流の原点となった訳でござる。
今回御紹介する本は,
「紙模型でみる日本郵船船舶史1885~1982」(大澤浩之:シーズ・プランニング)
でござる。
「紙模型でみる」と云うことは,
ここに出てくる船舶は,すべて手作りのパーパーモデル,紙模型でござる。
黒と白を基調とした船体,
日本郵船の二引のファンネルマーク,とても美しい造形でござる。
最高のサービスと最高の設備で乗客を楽しませた船
観ているだけでもワクワクするものでござる。
これらの作品は,1/200で表現されており,
プラモデルとは違って,かなりの大きさでござる。
また,細かな表現がなされているのでござるが,
どれも温かさを感じるのでござる。
プラモデルとは違った,紙の温かみと云っていいのでござろうね。
船に対する愛情と,細かな観察が産んだ作品群でござる。
実にいい。
TSUKI様もチャレンジして見てはいかがですか??
キットではなく,全部,自分で造ったでござるよ。
これも楽しかったでござるが,
船のペーパークラフトも興味惹かれる分野でござるね。