循環型社会って何!

国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

独法の現場から

2009年10月17日 | 廃棄物政策
小生のブログ「前原誠司はパンドラの匣を開けたのか」に友人からコメントが入った。友人はJST(科学技術振興機構)という独立行政法人(独法)に在籍している。
 ちなみに独法とは2001年に成立した行政機関だが、まったく政府が関与しないわけではなく、主務大臣による中期計画の承認や担当部署による評価を受けなければいけない。JST傘下にある日本科学未来館の館長は元宇宙飛行士の毛利さんである。友人の承諾を受け、コメントを紹介させていただく。

《成田が国際、羽田は国内という住み分けは一見もっともらしく聞こえますが、現実には不便でどうしようもありません。私の知っているケースで、シアトルから夕方近くに成田へ帰り、それから東京で一泊して翌日、羽田から女満別へという人がいました。(この人は北見に住んでいます)
 住み分けしていなければ、当日に家に帰れた可能性があります。(女満別の便は多くないから無理かも知れませんが)現状はとにかく金と時間がかかりすぎるので、住み分けは取っ払って当然です。
 ところが、現状を維持しようとする人たちは羽田の国際便受け入れに対し「羽田の国際化が実現したら、あの成田闘争は何だったのか」という感情論を持ち出す。八ツ場ダムでも同じことを言ってます。
 かつて、日本が中国で泥沼の戦争をしていたとき、撤退論もありましたが、「撤退すれば、日清・日露戦争で犠牲になった英霊たちが浮かばれない」という感情論を持ち出し、中国侵略を正当化した歴史を想起せずにはいられません。変な感情論は悲惨な結果をもたらします。
 橋下は関空を拡大したいようですが、彼が弁護士だったころは関空を利用せず、もっぱら伊丹を使っていたそうです。便利さが違いすぎますからね。にもかかわらず関空に執着するのには、何かがありますね。
 ところで、22年度予算ですが、官僚は民主党のマニュフェストを精読し、理屈をつけて予算獲得を目指しています。これでは95兆円以上に膨れ上がるのも当然です。
 ここだけの話ですが,私たちも「22年度補正予算」に向けて官僚から相談を受けました。(もう補正を考えている!)「この要求額で問題ないか」という相談ですが、50%ぐらいしか使えないと回答しました。
 官僚は「寂しいなあ」と言ってましたが、現状をみればとても満額は消化できません。たぶん、この手の話は多くあると思います。
 今度の補正予算のカットに対し、自治体は「議会で補正予算案を通したから執行停止は困る」などと言ってますが、冗談じゃない。
 県議会で予算を通しても満額を使いきれないというケースを私はけっこう経験しました。中には、本予算で通した金額の30分の1しか使わなかったというひどいケースもありました。県とは委託契約ですから30分の1しか払いませんでしたが。余ったカネは最終的には埋蔵金となっていきます。
 テレビに出てくるコメンテーターの中には地方の議会で通したものを執行停止するのはけしからんという人も見受けられますが、実態を知らなさ過ぎます》。



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