循環型社会って何!

国の廃棄物政策やごみ処理新技術の危うさを考えるブログ-津川敬

住民紛争の系譜

2007年10月21日 | 住民運動
 このところ処分場問題に関しての問い合わせがいくつかありました。以下は約3年前にあるメディアに寄稿したものですが、加筆再編集して搭載することにします。ちなみに写真は沖縄宮古島の処分場火災です(梶山正三弁護士提供)。 . . . 本文を読む

JFEシアン垂れ流し事件とは何であったか

2007年10月20日 | 廃棄物政策
 このところリサイクルに名を借りたフェロシルト(酸化チタン廃棄物)や高炉スラグからのアルカリ汚染などが注目されており、それに関連して3年前に起きたJFE千葉製鉄所のシアン垂れ流し事件についての問い合わせがきています。当時書いた概要メモが手元にあるので、ここに搭載させていただきます(写真はJFE千葉製鉄所敷地内の鉄鋼スラグ)。 . . . 本文を読む

北九州の清掃工場排水から基準の310倍のダイオキシン類

2007年10月20日 | 清掃工場
 すでに一部のメディア(時事通信など)には報道されていましたが、北九州市小倉区の日明(ひあがり)清掃工場の排水から基準値の310倍という高濃度のダイオキシンが検出されました。ちなみに同工場は1991年4月稼竣工の三菱マルチン連続焼却式(200t×3基)で、現在同工場は止まったままです。 . . . 本文を読む

石原東京都知事の苦しい言い訳(築地市場のアスベスト問題)

2007年10月17日 | 廃棄物政策
 去る10月6日、築地卸売市場(約23ヘクタール)の移転予定地とされる豊洲の東京ガス跡地から基準値の1,000倍という高濃度のベンゼンが検出されました。土壌汚染を調査する専門家会議(東京都が委嘱・委員長平田健正和歌山大学教授)の地下水調査で判明したものです。 . . . 本文を読む

10月12日は厄日だった

2007年10月14日 | 清掃工場
  10月12日は重大事件・事故続出の一日でした。一種の厄日なのでしょう。まず朝8時42分、かの愛すべき奇人にして文化功労者の黒川紀章氏が死亡。次に内部告発と思いますが赤福の「賞味期限ねつ造」事件が発覚しています。しかしこれは奇妙な話で、何しろ名古屋、京都、大阪のJR・私鉄売店、デパ地下などに一刻の休みなく配送し、決して商品を途切らすことが許されないのですから大量生産システムをとるほかはありません。まさか上賀茂神社の神馬堂のやきもちや東京銀座の空也最中みたいに「売切れ次第閉店」商法と同列に考えていたらその方が不自然というべきです。「まき直し」(冷凍してつくり置き、随時解凍する方式)をやるのは当たり前の話でしょう。問題は赤福本社が創業300年や手づくりのイメージをやたら振りまいてきたことです。 . . . 本文を読む

カナダ・ノバスコシア州のゼロエミッション計画-(2)

2007年10月13日 | 廃棄物政策
ハリファックスには1週間滞在し、連日、リサイクル工場、大規模コンポストなどを見学。現地職員と討論しました。特に印象に残ったのは3Rではなく、4つのLが提起されたことでした。それはローカル、ローテク、ローコストそしてローインパクトです(写真は市内のリサイクル工場)。 . . . 本文を読む

講演記録 カナダ・ノバスコシア州のゼロエミッション計画(1)

2007年10月13日 | 廃棄物政策
 本稿は2003年11月9日に行なわれた講演会記録です。カナダ・ノバスコシア州は1995年から5年間でごみの排出量を半減させることに成功。その実情を調査する視察団が2003年6月組織され、同年9月初旬、総勢約19名が現地を訪れました(写真はノバスコシア州ハリファックス市街)。 . . . 本文を読む

ドイツにおけるガス化溶融炉事故の概要

2007年10月12日 | ガス化溶融炉
◆最初のガス漏れ事故  この分野では〝先進国〟のドイツでここ数年、ガス化溶融炉がつぎつぎと重大事故を起こし、行政側もその情報を的確に掴んでいる。なぜそれができるのか、ということについてはあとで触れる。  まず一九九八年八月一二日、ドイツ南部のフュルト(バイエルン州)という小都市で試運転中のごみ処理施設がガス洩れ事故を起こした。 . . . 本文を読む

田中康夫退陣後の住民運動

2007年10月11日 | その他
◆男たちの裁判 2006年12月28日、長野地裁でひとつの住民訴訟が和解で決着した。 長野県岳北広域行政組合(以下広域組合)が進める新焼却場建設計画に対し、同年3月14日、飯山市の住民たちが広域組合を相手取って起こした「建設契約の締結と公金支出の差止め」訴訟であった。なお広域組合は飯山市、下高井郡木島平村および野沢温泉村の1市2村で構成されている。 . . . 本文を読む

PCB廃棄物処理施設の受難

2007年10月10日 | その他
  一昨年(2005年)11月22日、東京(江東区地先)でのPCB廃棄物処理事業がスタートした。しかし昨年3月28日、「プラント廃水の流出事故」が起きて操業がストップ。実施主体の日本環境安全事業株式会社(JESCO)東京事業所はその後始末に追われていたが、同年5月25日、今度は別の工程で「PCB濃度が異常数値を示す」事故が起こった。(写真はグローブボックスでの作業) . . . 本文を読む