土日実験を辞めた限界大学院生の、土日実験をしないということに対するメリットやデメリットについてです。おそらくラボから強制されていて土日実験をやめたいという方、あるいは私のように体調に問題が生じ出して自分ではかなりやりたいけどやめなきゃいけないという苦渋の決断を迫られている方は一定数いそうな気がします。特に前者。
まずメリット。
・自分の時間が持てる
まぁまず自由な時間が手に入るのはデカいですよね。普通に土日あればまぁまぁ学会行ったりいろんなアウトリーチ活動もできますし。博士としてのポテンシャルを試す時間がもらえます。そういう意味ではかなり有効です。
・家族の時間が持てる
これも結構デカい。この年にして家族との時間が持てるのは結構特権階級だと思っています。
・人権が獲得できる
社会人も土日は休むわけですから。冷静に考えれば。ある種人間として休むことは大事ですよね。
次にデメリット。
・通院や学会の際、平日休んだ時のリカバーが難しい(ほぼ不可能)大型実験の失敗リカバーもほぼ無理
まず最大のデメリットはこれ。博士の学生って学会が平日開催だったりすると結構やむなく平日に休み取らなきゃいけないことが多いんですよ。私の場合通院や役所仕事もあるから余計。そうするとその分の遅れを取り返したくても取り返せません。状況次第ではかなり切羽詰まる羽目に。
・ラボの空気によってはかなり浮く可能性はある
「土日実験最高ウェーイ!」みたいなラボだった場合、「何お前だけ来ないの?」みたいにはなりますわな。あと指導教官が土日実験当たり前みたいな人だともはや詰む。(まぁでも普通に指導教官の強制なのならいますぐそのラボは去ったほうがいいと思う、正直。他にもやばいところ出てくるぞ)
・細胞や生き物の場合、土日に向けて調整しておかなければならない
あと個人的に次点でダルいのがこれ。細胞や生き物って土日休んでくれるわけではないので、土日止めるならそれなりの対応をして準備しておく必要があります。細胞なら少し薄めに蒔いておくとか、ネズミは業者いない限り止められないけど。これに結構エネルギーを使うこともあって昔は土日休みたくなかったというのもありましたね。あと普通に細胞の場合、土日にカビも培養したら、翌週、メンタル故障するぞ。
個人的に「土日実験やめたい」って思う場合、普通になんか息苦しいんだろうと思うので、休む時間をあげたほうがいいと思います。マジな話、自分の自由で休まない人はともかく、「休みたくても休めない」人は研究においてはかなり速攻でメンタルに来ていますから。まぁあと土日平日問わず休みたい(休まなきゃいけない)日に休めないラボはあかんのでやめた方がいいと思います。最初見抜くのはかなり困難なんだけど。
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