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真性異言(過去世の外国語で会話する)の実例がテレビ「アンビリバボー」で

2010-07-24 00:16:08 | 高森光季>その他
 催眠で過去世へ戻り、その過去世で話していた言葉を話す、という驚くべき事例があります。

 当会ともお付き合いのある岐阜県の稲垣勝巳先生(元学校教諭)は、現在、前世療法を実施されていますが、クライエントの里沙さんという人に前世退行催眠をほどこしたところ、里沙さんは過去世に戻り、非常に詳細にその人生を語りました。
 里沙さんは、二つの過去世を甦らせました。
 一つは、江戸時代、群馬県の渋川村で生きたタエという少女の人生でした。タエは、天明3年旧暦7月7日の浅間山大噴火に際して、火砕流でせき止められた吾妻川の洪水から村を救うために人柱となり、洪水に呑み込まれて命を落としたと語りました。そして、その証言は、非常に高率で史実と符合しました。
 もう一つは、正確な年代は不明ですが、ネパールの「ナル村」の村長ラタラジューとして生きた前世でした。こちらは当初、詳細な情報は多くありませんでした。ただ、いくつかネパール語らしい言葉が話されました。
 稲垣先生が改めて里沙さんとの催眠セッションを行なったところ、彼女は、習ったことのないネパール語で、同席したネパール人と会話を始めたのです。
 これらの詳細は、先生の著書『前世療法の探究』(春秋社)や、雑誌『ムー』において、公刊されています。
 そして、この度、フジテレビ系列「たけしの奇跡体験!アンビリバボー」で、里沙さんがネパール語で会話している場面が、放送されるとのことです。
 ●放送日時は、8月5日(木)、19:58から30分間の予定です。●

 前世療法は近年人気があり、たくさんのセラピストが行なっているようですが、語られた前世が事実なのかどうかは、ほとんど検証されることがありません。
 しかし、稲垣先生は、タエの事例において、非常に綿密に調査を行ない、それが史実と高率で符合し、また里沙さんはそれらの事柄を通常の方法で知った可能性がきわめて少ないことを明らかにしました。
 さらに、ラタラジューの事例では、里沙さんが学ぶ可能性がまったくなかった、ネパール語での会話が成立したのです。

 「おもにトランス状態などで、学んだことのない言語を話す」ことを、「真性異言」(xenoglossy、ゼノグロッシー)と言います。これはフランスの著名な生理学者で心霊研究家でもあったシャルル・リシェの造語です。
 そして、このうち、「決まったフレーズだけを繰り返す」ものを「朗唱型真性異言」、「会話が成立する」ものを「応答型真性異言」と呼びます。
 この「応答型真性異言」は、死後存続の証明として、非常に強力な事例です。
 なぜかというと、通常の「前世記憶の想起」では、いくらそれが事実と符合したとしても、透視といったESP(超感覚的知覚)でその内容をどこかから(たとえば図書館の本とかから)拾ってきたという反論(ずいぶんトンデモナイ反論ですが)があり得ます(これを「超ESP仮説」と言います)。
 ところが、「言葉を話す能力」はESPでは獲得できません。いくら単語をテレパシーで集めても、それによって会話ができるわけではないからです。

 しかし、「応答性真性異言」は非常にまれで、イアン・スティーヴンソンが収集した2000に及ぶ「信憑性のある前世記憶証言」のうち、わずか3例に過ぎません。つまり、おそらく世界でまだ3例、稲垣先生の事例が4例目になるということです。
 さらに、その会話の場面が映像として記録されたことは、たぶん世界初だと思われます。

 そういう貴重な事例ですから、ぜひご覧になってみてください。

 なお、前世療法と「タエの事例」については、TSLホームページ各論編の
 (1)死後存続証明の新たな展開――臨死体験と前世療法http://www.k5.dion.ne.jp/~spiritlb/3-1.html
 (7)「前世記憶」の真偽を検証した日本初の試み――稲垣勝巳『前世療法の探究』の紹介http://www.k5.dion.ne.jp/~spiritlb/3-7.html
 超ESP仮説とそれへの反論については、
 (3)超ESP説は棄却された――スティーヴンソンの「真性異言」および「先天性刻印」」の研究をめぐってhttp://www.k5.dion.ne.jp/~spiritlb/3-3.html
をご参照ください。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (CHIE)
2010-08-06 02:44:40
はじめまして!

私もこの番組、拝見したのですが、また、過去において、数多くの前世や催眠療法はじめ、本を読破したことがあるのですが、すべて前世に結びつけるのはどうかなと・・・。

たとえば、こういう説は成り立たないでしょうか?浮遊霊とかが、トランス状態のときに入り込み、交信している可能性です。あたかも前世のように見えますが、本人ではなく、他人が生きた過去を話す可能性もあるのではないでしょうか?

ご見解をお願い致します・・・。

CHIE
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Unknown (高森光季)
2010-08-06 14:52:14
CHIE様

ご指摘の「憑霊」の可能性は十分疑われると思います。
これに関して絶対的な判断基準はないのですけど、
このブログの他のページにも書きましたが、
 >通常、「霊が憑依する」と、その間、憑依された側の人間の記憶は失われています。何が起こったか覚えていないのです。
 >ラタラジューの事例では、里沙さんはネパール語を話している間の記憶を持っています。
 >また、ラタラジューと自分の間に、親密感(同一性感覚)を感じていたと証言しています。
 >ですから、おそらくこれは憑霊現象ではないと思われます。

というのが一応現在の見解です。
稲垣氏も同様の見解を示しているようです。もしミクシィが見れるようでしたら、
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=55351008&comm_id=2399316
をご覧ください。

(「死後存続の証明」としては、前世記憶でも憑霊でもどちらでもいいことになりますが)
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Unknown (CHIE)
2010-08-08 13:12:20
なるほど!!!

ご見解、どうもありがとうございました。
とても参考になりました。

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