スピリチュアリズムの立場から言えば、人間にとって必要なことは、自らが霊魂であることを自覚し、霊的成長の道を進むことを願い、そのための行為を実生活の中で(できる範囲で)なすだけです。 どこかに出かけて、像やシンボルに祈る必要はありません。罪の償いや幸運祈願のためにお金を積む必要もありません。組織に入る必要もありませんし「○○教徒だ」と名乗る必要もありません。宗教を名乗る組織や人が脅しのようなこと . . . 本文を読む
霊魂は不滅ですし、すべての体験は霊的成長の糧です。わたしたちは皆、消滅も退歩も不公正もない、霊的進化の道を、常に高い次元をめざして進んでいるのです。 肉体や心は傷つけられることはあっても、魂は、自らなす以外、傷つくことはありません。 ですから、何も恐れるものはありません。恐怖や不安は霊的成長を妨げる障害です。それらを取り除くことは人間にはなかなか難しいことですが、霊魂は不滅であり、すべての体 . . . 本文を読む
すべての霊魂が、成長への道を歩んでいます。その道は、とてつもなく多彩なものですが、そこに「不公正」はありません。 不正な方法で人を陥れて富を得たり、罪を犯していながら罰せられずに生き延びたりしても、その「埋め合わせ」は必ずあります。死後の世界で自らなしたことの意味をさとって後悔したり、陥れた相手の苦しみを自ら味わったりして、それを償うようなステップへ(自ら選んで)進みます。 現世だけを見れば . . . 本文を読む
霊的成長の道には、停滞や多少の後ずさりはあっても、不条理な「退歩」はありません。人間が精神的により劣った生物に生まれ変わることはありませんし、ある程度の霊的成長を遂げた人が、突然悪人や愚か者に生まれ変わることもありません。過ちを犯したからといって、豚に生まれ変わったり、みじめで悲惨な境涯に生まれ変わったりすることはありません。魂は今回の生で学び得た水準を出発点にして、さらなる成長の道を歩むことが . . . 本文を読む
一人一人の人生の歩みを、影から見守ってくれている「守護霊(背後霊・指導霊)」がいます。 《あなたのそばにはいつも、あなたより優れた者がいる、その人はあなたに寄り添い助言を与え、進歩の坂道を登るのを支え助けてくれている。この世のどんなつながりよりも深い縁で結ばれ、その情愛は真実、あなたのために尽くしてくれる、その人があなたのそばに居る。こう考える時、これ以上の心の慰めがありますか。》(カルデッ . . . 本文を読む
霊魂は死によって失われることがないので、魂の体験は、次の段階に行っても消え去ることはありません。学んだこと、成長したことはもちろん、失敗や恥や罪も、次のステップで活かされます。 このように言うと、「罪や愚行も残るのか」と心配する人がいますが、その必要はありません。高次の霊的存在から見れば、おおかたの人間の罪や愚行は、微笑ましい些細な間違いに過ぎません。大人が幼い子供の言葉や振る舞いを見るような . . . 本文を読む
一人一人の魂は、「類魂」と呼ばれる集団に属しています。 類魂のメンバーは、共に生まれ変わりをして、家族や恋人・友人になったりすることもありますし、またまったく見知らぬままの場合もあります。メンバーの数はまちまちですが、一桁から二桁という規模だとされています。ただし、類魂の中には、四ないし五ほどの魂からなる「心霊原子集団」(psychic atoms)があり、また、類魂がさらに結びついて大きな「 . . . 本文を読む
魂の成長に必要がある場合は、再び地上に生まれてくることもできます。どうしてもこの地上世界が好きで、そこで再び生きたいと願うのであれば、生まれ変わることができるわけです。 生まれ変わり(再生)の問題は、非常に難しいもので、「地上の人間の知性・理性では理解できない」と言われるほどの問題です。ここでもあまり詳しいことは述べられません。 シルバー・バーチは言います。 《再生の原理を全面的に理解す . . . 本文を読む
おおかたの人たちは死後「浄土」のような世界へ行くと前回述べましたが、間違った考え、異常な執着、他者への悪意といったものを持ってしまった魂は、どうなるのでしょうか。 そうした罪深い魂が、普通の人たちと同じような「常夏の国」へ行くとしたら、それは「公正」ではないでしょう。しかし、だからといって、「永遠に火で焼かれる地獄」に閉じ込められるわけではありません。 マイヤーズ霊は次のように言います。 . . . 本文を読む
多くの人は、時に善くない思いにとらわれることがあるにしても、根本には善なる魂を持っています。「人を苦しめることに喜びを感じる」というような、悪に浸りきった魂はきわめて稀です。そうした善なる人々は、死後、「自分の欲求が満たされる」ような世界に行きます。 釣りが好きな人は好きなだけ釣りが楽しめ、芸術の創作活動に打ち込みたい人は好きなだけ打ち込むことができる、そういう世界です。死後に厳しく裁かれ、ひ . . . 本文を読む
愛する人と死別するということは、大きな悲しみです。 けれども、人間の魂は死を超えて生き続けます。ですから、死別は束の間の別れであって、絶望ではありません。 この世に別れを告げた魂は、別の世界へ移行します。そして魂は、地上に生きていた時の個人性を持ち続けます。残してきた愛する人たちのことを心配し続ける場合もあります。 しかるべき手段を使えば、別の世界へ移行した魂と、この世に残り続けている人 . . . 本文を読む
スピリチュアリズムが明らかにしたことはたくさんありますが、そのエッセンスとして、スピリチュアリズムは何を訴えたいのか、どういう「救い」をもたらしてくれるのかを、簡潔な形でまとめてみたいと思います。 (以前にも「12の救い」という形でサイトに載せましたが、舌足らずの記事だったので、改めて。) ①死はない ②愛する人とは死後も会うことができる ③おおかたの人は死後に「楽園」に行く ④地獄 . . . 本文を読む